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9月新年度は合理的か

この前、オンライン授業を行っている公立高校が5%であったというニュースを見ました。
明らかに、教育・学習の質が低下している学校がほとんどだと思います。

また、昨日あたりから「9月入学・9月新年度」の話が大きく取り上げられるようになりました。そこで、9月入学論者の方々は、新型コロナウイルス感染拡大による教育格差や教育の空白期間の問題を解決するという意図を語っています。

この新型コロナウイルスによる状況を、

ある意味でのチャンスだ

と考えるか

それどころではない
そんな簡単な話ではない

と考えるかだと思うんですね。9月新年度に賛成している方々は、多くのメリットがあり、合理的であるといいます。たしかにそうだ

おそらく、9月新年度という大きな転換は必要でしょう。実際メリットが大きいものではあると思うんですね。ですから、小池都知事が言っていたように、この機会を逃すと勢いをなくしてしまうというのも一理あると思います。


ただ、新型コロナウイルスの最も本質的な問題は、収束する時期がいつになるかわからないということだと思うんですね。

ですから、未来のことを色々と具体的に計画し、それを進めていくのはリスクが高すぎるのではないかなと思います。9月入学をこのご時世に唱えることは、一見合理的に見えますが、この問題がある以上、全てが無駄になってしまう恐れもあると思うのです。
ただでさえ今、

計画を立てる→政府や自治体の急な方針転換→やった仕事が無駄になる→また新たな計画を立てる→また方針転換→無駄になる

の繰り返しに悩まされている人が多くいると思うんですね。


9月新学期への変更に対して積極的に支持しますが、次の9月にそれを実現するのは極めて難しいと思います。

一般企業等、社会全体も含めて、9月新年度という大きな転換を実現できたらまことに素晴らしいですが。まずは、目の前の危機に対する早急で合理的な対策をしてほしいものです。

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