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「First Love 初恋」感想


最高のラブストーリーに出会ってしまいました。しかも王道の。
Netflix、AmazonPrime、Unextの3大配信アプリに課金し、Z世代にしてはドラマっ子な私がいうんだからほぼ間違いありません。それくらい、自信をもってすぐに誰かに教えたくなるラブストーリーに出会ってしまいました。

佐藤健さん出演のNetflixオリジナルドラマがやるのは佐藤健好きの子のストーリーで知っていたのですが、そのときは「へぇ」くらい。
配信開始後、なんとなくアプリを開いたら「First Love 初恋」のサムネが目に留まり、なんとヒロインは満島ひかりさんじゃないですか。
満島ひかりさんがヒロインならば、見ないわけにはいかない。
なんてったって昨年「カルテット」を見て満島ひかりさんのかわいさにやられたばかり。

全9話すべてを通じて、満島ひかり(さん)かわいすぎ問題。
横顔がきれいすぎる。笑い方もくすぐったくて、目がきらきらしてて顔がちっちゃくて、本当にかわいい。
たぶんこの満島ひかりを見るだけでNetflixの月額は元とれます。それくらいかわいい。

さて、ストーリーは、高校のときの初恋の人と、大人になって再開する話。簡単にまとめてしまうと、ありがちな少女漫画的展開。
でも、時間軸が入り乱れる構成、主演2人を取り巻く個性的なキャラ、それぞれのセリフや会話、シーンごとに統一された配色、映画みたいにきれいな映像などによって、「First Love 初恋」はこれまでにない唯一無二のラブストーリードラマになっています。

今まで、ラブストーリー作品は苦手意識がありました。主人公2人のイチャイチャや悩みはなんだか浅はかに思えしまうんです。よくいえば単純明快で、そこがラブストーリー作品の醍醐味なのかもしれませんが、どうしても私は感情移入できずに客観視して冷めた目で見てしまいます。
だから「First Love 初恋」にもあまり期待はしていませんでした。
「まぁ途中で飽きるだろうけど、満島ひかりかわいいし見るか」のモチベ。
ところがどっこい
全9話を2日で、そのうち6話分を1日で一気見しました。完全にハマった。

以下、私が好きな場面を語っていきます。ネタバレ注意。共感求ム。



第2話 きみの声 33:34
「今日の自主練のための自主練のしすぎでこうなりました」
想いを寄せる也英(満島ひかり)と、ボーリング大会の自主練をする約束を取り付けることができた旺太郎(濱田岳)。当日雨の降る中で傘も差さず。腱鞘炎の手を見せながら。
「いっつもここぞってときしくじってすかをくう」
自分の不運を嘆く旺太郎に也英はいいます。
「じゃあ今から、思っていることと逆のこというゲームしません?」
「雨で、靴下までびちょびちょで、気持ちいなぁ!」
雨に打たれて笑う也英。
「空気もすんでて、お肌もうるおって、一石二鳥だなぁ!」
也英に苦笑していた旺太郎も
「えー、さっき、コンビニで傘盗まれたけど、どこぞのくそ野郎のお役にたててよかったー!」
「あーもう腕腫れてんなぁ、死んでない証拠だなー!!」

私がこのドラマの中で好きなキャラ第一位は濱田岳扮する旺太郎。
大の大人が好きな人との約束に浮かれてるのが微笑ましくて、かわいそかわいくて。
このふたりのシーンは何回も見たくなります。

ちなみにこのシーンのテーマカラーは黄色。也英の長靴、ラインジャージのライン、旺太郎の傘、靴、上着、眼鏡、ネクタイ。
このテーマカラーの設定、どんな意図があるんでしょうか。タクシーが黄色だからっていう考察しかできませんでした、、、

ここで番外編、旺太郎いとしほほえまシーンを紹介します。

第1話 リラの花咲く頃
恋愛には「ミラーリング」がいいと学んだ旺太郎。
タクシーの車体を拭く也英の動作を文字通りミラーリング。
「それミラーなんとかですか。富樫さんから聞きましたよ。安易ですよねぇ」

第2話
也英と居酒屋。エビの丸焼きを目の前に。
「幼児体験で、昔飼ってたザリガニに鼻を食べられそうになって。僕もきらいだけどエビも僕のこときらいだろうなって」
也英がエビを食べるのを見て
「僕もいってみようかな、エビ」
一口。
「あぁ、あぁ、うん、でも、嫌いじゃない。好き方向」

ザリガニってたしかに胴体はエビに似てるけど特徴的なあのはさみはどちらかというとカニ似のような。ザリガニきっかけでエビが食べられなくなった旺太郎、いとしかわいい。旺太郎、カニは食べられるのかな。
濱田岳さんの、セリフっぽいセリフより些細な日常っぽいセリフが好き。

第8話 或る午後のプルースト効果
「好きです。お付き合いしてください」
街中で、片膝をつき片腕を出して旺太郎。
「ごめんなさい。」

話脱線しまくりですが、ここでの也英ちゃんのセリフがいいんです。

「誰かをすごく好きになって、自分にはそう思える人がいて、生きててよかったって思える。それはだいぶすごいことな気がするんです。その人がどこにいても、誰と何をしてても、それは変わらない。だからそれで十分。十分だって思おうって。」

叶わない恋を肯定したい気持ちと認めたくない気持ちがせめぎあってのこのセリフ。ここ大号泣ポイント。
このシーンからの25:49、旺太郎と也英がホームで分かれるシーン。ここ、情けなかわいそかわいい旺太郎がとってもかっこよくなるんです。しかもこのシーンを引き立てるのは同話39:30からの伏線なんですよねえ。泣いた。

本題に戻って好きな場面2つ目。

第5話 Talk in Sign Language

也英がはじめて晴道の家にごはんを食べに来た日。
話に夢中な晴道(佐藤健)の家族は、耳が聞こえない晴道の妹、優雨(美波)の「タルタルとって」の手話に気づきません。
暗い顔をする優雨。
そんな彼女にそっとタルタルの器を差し出す也英。
続けて手話で「タルタルとエビって最高だよね。ソースにレモンも捨てがたいけど」、と。
也英の手話に驚く一同に、「私だって、ゆうちゃんと話したいもん」
大好きなおにいちゃんを取られると敵対視していた優雨は、也英に心を開きます。

調べてみたら、Talk in Sign Languageって手話のことみたいです。なるほど。
ここでのテーマカラーは赤。どうやら並木家の色っぽいです。

第5話 Talk in Sign Language
晴道(佐藤健)の妹、優雨(美波)の結婚式。
結婚相手は、晴道の親友、凡二。
優雨は手話で、凡二は声で近いの言葉をたてる23:30も晴道が手話でスピーチをする20:00も、もう最高。

「世界を救うことはできないけど、せめて半径90cmの大事な人たちのことだけは守れる男でありたい。世界一の妹と、俺の大事な相棒が、家族になる。最高の夜を祝って」

あぁ文字起こししながら泣いてます今。

あとはもちろん最終話の再開シーンが本当によかったんですが、もう疲れたのでこの辺で終わります。

也英の息子、綴の恋模様についてとか、也英と晴道が分かれた原因についてとか、晴道と恒美(夏帆)の関係についてとか、語りたいこといっぱいあるけどそれは友だちに語ることにします。
私が見終わってすぐ口コミした友だちはわざわざNetflixに新規入会してその日のうちに3話見てました。
ちなみに一緒に見てた彼氏も大号泣しながら見てました。

誰かに言いたくなる、大切な人とも一緒に泣ける、そんな映画でした。


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