【服部奨学生紹介】 第14期奨学生/榎屋百恵(岐阜大学)
服部国際奨学財団には、年齢・国籍・専門分野を問わず、多くの奨学生が在籍しています。そのなかで今回は、昨年(2023年)に開催されたさまざな公式行事・イベントのなかで活躍してくださった、第14期奨学生・榎屋百恵さんをご紹介します。
研究分野での活動
15周年記念式典登壇発表
2023年11月25日に、服部国際奨学財団創設15周年を記念した式典を開催しました。その翌日の研修旅行では名古屋市「東山動植物園」を見学するということで、大学院で応用動物行動学を専攻する榎屋さんに、事前案内を兼ねたショートトークを依頼しました。
研究者ならではの専門的な知見をふまえつつ、ユーモアを織り交ぜたトークで会場全体の興味を惹きつけました。実際にトーク後は「明日の研修旅行が楽しみ!」という声が多数あがり、今回予定が合わず参加できなかった奨学生からも「後日自分で行ってみたい」という声もあったほどでした。
第2回研修旅行・東山動植物園ガイド
研修旅行当日は、ツアーガイドとして、奨学生と選考委員の先生を引率して動物園を案内してもらいました。榎屋さんの研究対象であるゾウをはじめ、キリンやコアラ、カバ、チンパンジー、ラーテルなど、周遊するなかで目にする動物たちについて詳しく解説してくれました。
オランウータンやチンパンジーの舎の中に張り巡らされているジャングルのようなロープやハンモックは、丈夫な消防用ホースを利用して職員の手作りで作られていることや、動物の餌や施設には地元企業のスポンサーや動物園への寄付が役立てられていることなど、専門ならではのガイドで奨学生の知見が深まりました。
奨学生としての活動
メンター制度の立ち上げ
2023年より、服部国際奨学財団では「メンター制度」の運用を開始しました。メンターは、先輩奨学生として新たに採用された奨学生を事務的にサポートしてもらったり、時には奨学生からの相談に乗ってもらったりと、事務局と奨学生の間を繋いでくれる重要な存在です。
榎屋さんには、制度立ち上げの一員として、メンターのポストに就いてもらいました。博士課程という多忙な時期のなか、前述した役割だけでなく、奨学生の学びを深め、相互交流を促すためのイベントを企画・運営してくれたほか、来年度を見越して、より制度を充実化させるための提言もしていただきました。
学習・交流イベントの企画運営
服部財団選考委員・梶谷真司先生(東京大学大学院総合文化研究科教授)の著書『書くとはどういうことか』刊行にあわせ、岐阜大学に通う服部奨学生を集めた座談会を開催してもらいました。
書籍を読んだ感想を交換した後に、まずは参加者各自で特定のトピックについて文章を書き、発表・質疑を挟んだうえで再稿するというワークショップ型の座談会で、実りある学びの場となりました。参加者からも「いい文章が書けるようになった!」という感想が声が届いています。
今後もこのnoteブログでは、さまざまな分野・領域で活躍する服部奨学生について紹介していきます。ぜひ楽しみにお待ちください。
過去の奨学生紹介記事はこちらから
* 服部国際奨学財団では、国籍・専門分野を問わず、社会的課題に強い関心と問題意識を持ち、その解決を目指した学修・研究に取り組む学生、また、経済的理由により修学が困難な学生に対して、月額10万円の給付型奨学金による支援を行っています。新規奨学生募集情報は、noteブログ・公式HPで随時公開いたします。
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