日本放課後学会に入会します。


日本放課後学会について

今年の3月18日に設立され、弊社学童保育センター監修の中山芳一氏が代表理事に就任されました。

<設立背景>

 あまり重要視されていない放課後の時間。しかし、学校よりも放課後の時間(学校1,200時間:放課後1,600時間)の方が実は多い。そんな中、家庭環境や地域、年齢などによって放課後の過ごし方が今では多岐に渡り、教育格差・経済格差・体験格差によって多種多様である。結果、残念ながらヤングケアラーにならざるを得ない、いわゆる「習い事漬け」の子どもたちもたくさんいる現状である。そこで、日本放課後学会は「放課後」を広く横断的に捉え、団体や業界の垣根を超えて協力する試みを行うことにした。

<学会が目指すもの>

①放課後に関する研究及び実践の発表の場を生み出す
②広く実践者と研究者を募り、実践者には自らの方針と活動のアウトプットを、研究者には実践者の方針と活動を客観的に検証する研究フィールド獲得を推進

日本放課後学会で取り組みたいこと

 きっかけこそ、やはり学会の代表理事から誘われたことだったが、放課後の事業に関われば関わるほど、子どもに対するアプローチの改善の余地を感じていた。実際に、子どもと"子育てビジョン"を作って取り組む人、子どもほったらかしで自分がゲームや動画を楽しんでる人…極端な話をしたが、100人いれば100種類のアプローチがある。一方で、中山芳一氏もコメントしていたのだが、『「放課後という時間と空間における横断的な支援」に特化した学会は2023年1月時点で本会のみである』ということも踏まえると、学童保育を行っている弊社としても学会を通して様々な形で実践を行うことの意義を感じている。

 具体的に、弊社としては、今年度の目標のうち下記の2つを学会を通して取り組み、実践事例・研究成果を残す予定である。
①学童保育と家庭が連携した実践
 意外と親が子どもに対してアプローチしていないことが多い。実際に、学童保育やイベントをしてると「ここでは出来るのに家では全くしてくれないんです…」と言われる。確かに、家は居心地がいい故に親に安心してしまうということも考えられるが、学童保育という立場から、出来るだけ家庭でも学童保育と同じように実践してもらいたい。そのために、家庭と連携し、学童保育を通して教育しようと考えている。
②子どもが熱狂する環境づくり
 弊社は「興味・関心」ではなく、「熱狂」を作りたい。熱狂は、周囲の心を動かし、巻き込み、共感者・協力者が増えるからだ。そして、結果として非認知能力も育むこともできる。そのために、熱狂する環境づくりをどのようにできるかを模索しようと思っている。

さいごに


 現在、一昔前はあったと言われる「時間・空間・仲間」の三間がなくなったと言われている。
例えば、
時間:習い事、ゲーム、SNSやインターネットによる時間の消費
空間:遊べる公園の減少、外出しにくい傾向に
仲間:人と関わることの減少
 その中で、弊社の存在意義「メンタルとマインドの大切さを後世に伝える」を実践していくために放課後の時間を最大限有効活用していこうと思う。

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