「世情」中島みゆき
発表されたのは、1978年。
70年安保の学園闘争も終わったのも束の間、生活水準の上昇に伴い、学生の争議は少し下の階層に移り始めました。
中学生、高校生。
このころから、校内暴力、不良、暴走族といった、ある意味一定のカルチャーにまでなった大いなる負のムーブメントが発動されてきます。
このムーブメントは、80年代後半には終焉を迎えていくわけですが、その時代には、その時代を反映する作品が生まれるもの。
金八先生というドラマは、学生を扱っているので、この世相に歩調を合わせるかのように、校内暴力もテーマに上がります。
そこで、つかわれたこの「世情」は、当時の学生の状況を示したシーンに使われていたということで大いに有名になりました。
自分が過ごした時代は、その波も落ち着き、インターネットもできる前夜だったので、平和と言えば平和だったのかもしれません。ただ、さまざまな文化が80年代に登場してしまったがゆえに、其れに取り込まれる若者も一定数いたとは思いますが。
この曲を聞くたびに、時代の流れに翻弄されている若者の状況を思い浮かべます。
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