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「世情」中島みゆき

自分の前を通り過ぎるデモ行進の様子をサビに、不条理な世の中との葛藤などを歌った作品。

wikipediaより

発表されたのは、1978年。
70年安保の学園闘争も終わったのも束の間、生活水準の上昇に伴い、学生の争議は少し下の階層に移り始めました。

中学生、高校生。

このころから、校内暴力、不良、暴走族といった、ある意味一定のカルチャーにまでなった大いなる負のムーブメントが発動されてきます。

このムーブメントは、80年代後半には終焉を迎えていくわけですが、その時代には、その時代を反映する作品が生まれるもの。

金八先生というドラマは、学生を扱っているので、この世相に歩調を合わせるかのように、校内暴力もテーマに上がります。

そこで、つかわれたこの「世情」は、当時の学生の状況を示したシーンに使われていたということで大いに有名になりました。

自分が過ごした時代は、その波も落ち着き、インターネットもできる前夜だったので、平和と言えば平和だったのかもしれません。ただ、さまざまな文化が80年代に登場してしまったがゆえに、其れに取り込まれる若者も一定数いたとは思いますが。

この曲を聞くたびに、時代の流れに翻弄されている若者の状況を思い浮かべます。





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