ザック・ワイルドの記憶
ザック・ワイルドには南部の風が似合う。
ザック・ワイルドというギタリストがいる。その名の通り、風貌もワイルド。デビュー当時は80年代アーチストのような髪型やビジュアルだったのだけど、年を取るにつれて、徐々に変化が見え始め、最終的には現在の風貌に至る。
ギターの音もワイルド。繊細なフレーズを奏でるというよりは、ダイナミックに攻めてくるようなイメージ。
彼が頭角を現したのは、オジー・オズボーンのバンドに参加してから。ランディ・ローズ、ジェイク・E・リーに続く3代目として。参加初期のアルバム「No Rest For Wicked」は、正直内容はいまいち、、だったたので、さほどのインパクトはなかった。
ただ、この次のアルバムで彼も、オジー自体の音も大きく変化を遂げた。
この「No More Tears」というアルバムは、現在に続くオジーのダイナミックでヘヴィな音の出発点でもあるし、ザックのダイナミックなギターリフの出発点でもあった。
ザック自体は、かなりのブラックサバスファン。ブラックサバスとはオジーが音楽界にデビューした時に在籍していたバンドで、暗く、重く、歪んだ音色が特徴で、70年代に人気を博していた。この音色が20年の時を超え、グランジと言いうジャンルを生み出し、今も流行っているヘヴィロックの元祖となる。
ザック・ワイルドが、このヘヴィさをオジーのソロにもたらした功績は大きい。
そして、彼はアメリカ南部の音楽をも愛していた。ニュージャージー出身とはいえ、オールマンブラザーズバンドらを好み、ベルボトムといういでたちからは、南部臭が漂ってくる。
ザック・ワイルドには南部の風が似合う。
そんな彼が関わった、ヘヴィでワイルドな楽曲をいくつかご紹介。
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