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人は人の話を聴いていない

パクリのようなタイトルで申し訳ありません。創造性の欠片も感じないですね。我ながら。


現在、今井むつみさんの本を読んでいて、共感できるポイントが多数あって何だか安心しています。

まだ途中につき、著者が本来意図していることを正確に理解できているか自信はありませんが、私なりに、なぜ人と人の意思疎通が噛み合わないまま平行線をたどるのか整理してみたいと思います。


最も大きな原因は、思考の枠組み、知識の種類と量が各々異なることかと感じています。

人は誰しも、異なるバックグラウンド(例/幼少期の過ごし方や家庭環境、学生時代の活動や職務経歴、趣味と思考)を持っています。

これらのバックグラウンドは、少なからずその人の考え方や行動に影響しているはずです。

考え方や、新しい事柄が入ってきたときの捉え方、その時点で持っている知識の種類や量が異なれば、同じ人が唱える同じ話を聞いたとしても、聞く人によって理解は異なるのは当たり前ですね。


認知バイアスも原因の1つかと。行動経済学のバイブルとされているこの本でも、人は誰しも、過去に経験したことが何らかの判断材料になっていると記されています。

人が新しい事柄と遭遇した際先ず考えるのは、"これはあのときと同じ話だな。あのときはこうしたらうまくいったから今回もこうしよう。" ではないでしょうか?

私はしょっちゅうこの思考になっていて、なるべくこの思考になっているときは、一歩引いて冷静になるように努めています。

人は何故、新しい事柄を自分が過去に経験したことと同じと捉えるのでしょうか? 私は人が元来怠け者であることが理由と捉えています。

新しい事柄が自分の頭に入ってきて、かつそれらに関連性の高い知識を持っていないと、脳に高い負荷がかかった苦痛を感じるかと。

人は誰しこ苦痛を避けたいはずです。であれば、過去に自分が経験したことと同義(本当は違っていても)と捉えれば、脳に負荷もかからず快適ですね。


最後に、注意散漫になりがちな現代環境もあるかと。これが最も大きな原因ではないかと感じています。

この本にも記載されているとおり、現代人の大半は注意散漫で人の話を数分間集中して聞くことは不可能かと。私もしかりです。

99%の人がスマホ脳になっている昨今、何らかのプレゼンテーションを、スマホでSlackやEmail、SNSを1度もチェックせずに5分以上集中して聞くことができる人は何人いるのでしょうか?私にはできません。

私はSaaSソリューションを開発・販売する企業に所属、私は販売を担当していて、見込みのお客様にプレゼンテーションやデモンスト‐レーションを行う機会が日々あります。

会議はZoomで行うことがほとんど、かつお客様はほとんどカメラをオフにしていることがほとんどです。

自分のプレゼンテーションを、スマホをチェックすることなく集中して聞いて頂いているかどうか確認する術がないため事実はわかりませんが、おそらく大半の方は2分後にスマホをチェックしているのはないでしょうか?


人は人の話を聞いていない、聞いていたとしてもこちらの意図した形で伝わらない

この原則を理解していれば、自ずとプレゼンテーションやデモは本質だけに絞ったシンプルなものになるはずですね。



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