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大学教員・研究者になるには

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卒業研究・修論研究を経て研究者になろうと考えている方々向けの記事を集めていきます。大学教員・企業研究者など。
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2022年2月の記事一覧

二流のはじまり

日本全国に20万人近くの大学教員がいるそうです。 市の規模で言うと岸和田市や三鷹市くらいでしょうか。 そこそこの数です。 これを書いている私自身もその1人ですが、自分が20万人のうちのどの辺りにいるかは分かりません。 しかし、確信を持って言えるのは「絶対、上位ではない」ということです。 上位ではない 大きく分けても文系・理系では、学問文化が全く異なります。 そして同じ文系でも人文系と社会科学系では大きな違いがあり、さらに各学問領域で全く異なる文化や雰囲気があります。 また

研究という仕事をしている理由

私は研究という仕事をしています。 研究と聞いて思い浮かべるのは、実験室の中で試験管の中の液体を振っているようなイメージでしょうか?研究と言っても、その分野は多種多様です。なので、ここではその種類を掘り下げないことにしますが、私の専門は『分子生物学』、DNAを扱う分野です。 さて、本テーマである【#この仕事を選んだわけ】ですが、厳密にいうと私が積極的に選んだからではありません。「流れ着いた」という表現がしっくりくる気がします。そんなことあるのかと思う方もいるかもしれませんの

アカデミアへの就職を決めたときの記録

最近は、少し下の世代がアカデミアへの就職活動を頑張っている声を聞きます。臨床心理学や精神医学など私の周辺分野だと、企業への就職が選択肢に挙がることは少ないですが、現場で働くための医療保健福祉系の資格を何かしら持っていて、臨床現場で働いたり、公務員として働いたりする選択肢は浮かびやすいです。そのため研究に関心が強い人でも、門戸の狭い大学や研究所などアカデミアへの就職活動は、運が良ければ…とちょっと弱気になりやすい気がします。(当然アカデミアを積極的に選ばない人もいますが) 就

研究者を目指す君へ ~博士課程に進んでいい条件~

こんにちは、ぴくむんです。 いつもは人生において役に立つ情報を発信していますが、 この記事はターゲットを絞って研究者を目指す人に絞って発信します。 私は研究者を目指して、物理科学系の大学院に進学し、博士課程まで進みましたが、D3で力尽き、単位取得退学という形でアカデミックの世界を去りました。 今ではだいぶ博士課程の情報は出回っていますが、 失敗した人の情報というのは負い目を感じて発信されないことが多いと思いますが、勇気を出して、アカデミックの世界で討死した側からの目線を