α2の二流学者の幸せな生活

20代で人文研究を始め、30代で専任になり、40代で教務に追われるどこにでもいる量産型…

α2の二流学者の幸せな生活

20代で人文研究を始め、30代で専任になり、40代で教務に追われるどこにでもいる量産型の大学教員α2です。平凡な研究生活の中で、学者として幸せに生き残るために気づいたことを書かせて頂きます。

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二流のはじまり

日本全国に20万人近くの大学教員がいるそうです。 市の規模で言うと岸和田市や三鷹市くらいでしょうか。 そこそこの数です。 これを書いている私自身もその1人ですが、自分が20万人のうちのどの辺りにいるかは分かりません。 しかし、確信を持って言えるのは「絶対、上位ではない」ということです。 上位ではない 大きく分けても文系・理系では、学問文化が全く異なります。 そして同じ文系でも人文系と社会科学系では大きな違いがあり、さらに各学問領域で全く異なる文化や雰囲気があります。 また

    • 研究生活に必要なもの(2)

      毎日何時から何時まで、どこで研究を行うのか。 そのスタイルの確立が学者になるための第一歩であることをお伝えしました。 今回は、もう少し具体的なお話です。 どれくらい論文を書き、学会や研究会で発表するのかという点です。 質と量をともなう 落語家・立川談志は「天才は質と量をともなう」ということをおっしゃったそうです。 これは、落語家に限らず、多くの分野に当てはまることでしょうし、特に学者には、そのまま当てはまるように思います。 どの分野にも、凄まじいペースで論文や書籍を刊行

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      • 研究生活に必要なもの(1)

        無敵の初期条件 1を聞けば100を理解し、さらに1000に展開できる頭脳、 半年くらいで次々と新しい言語を身につけ論文の読み書きができるようになる語学センス、 家に代々伝わる国宝級の史料、 研究以外のことは何も考えなくて良い経済的基盤・・・・・・ いずれも実際目にしてきたものです。 どれか1つに恵まれているだけでも、学者としてだけでなく、社会を生き抜いていく上で大きなアドバンテージになるでしょう。 残念ながら、ほとんどの人は、いずれも持ち合わせていません。 10を聞いて調

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