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卒論・修論研究の攻略

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卒論・修論研究に挑もうとする学生さんにおすすめの記事をまとめていきます。諸先輩方がどう挑み、いかに悩み、どうやって乗り越え、何を学んだのかを知ることで、経験値を積んだような状態で…
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#エッセイ

卒論のスタートライン

なんとなく卒論を完成させた自分という希望の光に陰りが出てきて、じわじわと絶望感を感じ始めているあやです。 卒論って書いたことがなかったんですよ、当たり前だけど。 高校の友達やら、先生や、先輩が卒論って大変!って口をそろえて言うものだから、おぼろげにきっと大変なんだろうなとは思ってました。思ってはいなんです。 でも、何が大変なのかというのがわかっていなかったんです。私は卒論って長い文章を書くこと、たくさんの文献を読んで自分なりの主義主張を述べることが大変なんじゃないかと考

研究者のプレゼンって…変?

ゆーです。 仕事をしてると、多くの方がプレゼンをされるんじゃないでしょうか? ちなみに、“研究者でない方々”の中で、研究者のプレゼンをご覧になった方はいらっしゃいますか? 逆に、ボクはたまに経営者の方や、コンサルの方、営業の方のプレゼンを聞かせてもらうことがあります。 で、感じることとしては…。 スライド作りの文化が違う市販されている「スライドの作り方」のような本で勉強したこともあります。 以前、少しだけ記事にもしました。 これに関しては、ホントやってよかったと思いま

貴族の修論、学部4年の公爵

 人間、20年少々も生きれば、さして欲しくなかった能力の一つや二つは出てくると思う。「探し物の発見力に長けすぎて、結局永遠に部屋が汚い」みたいな、そういうの。  僕にもある。異常なほどに校閲が得意。  これは高校3年間に及ぶ訓練で身についた。「山ほど文章を書く部」で、毎月毎月部員10人で苛烈な校閲バトルをした賜物だ。当時の同級生も同じ能力を備えていて、同じく嫌がっている(僕の見立てでは、僕も同級生もその校閲能力に一定のアイデンティティを感じているけれど)。  世に校閲の

ストレスに対して平気なフリをしてしまった話

こんにちは、べーこんです。 近いうちに、修論の中間発表があるのですが、その前に「指導教員との発表練習」「ボスの教授との発表練習」と、発表練習が2回ほどありました(この記事は2回目のボスとの発表練習が終わった直後に書いています)。 結果としては、1回目の発表練習ではボッコボコにされ(いわゆる「炎上」をしてしまい)、めちゃめちゃ発表スライドの修正をしていました。が、その甲斐あって2回目の発表では炎上せず、安らかな気持ちで今は記事を書いています。 今回は、炎上した方の(1回目の)発

レポートは「書くこと」の練習になる

大学三年生の私は、毎日レポートに追われている。福岡でも緊急事態宣言が発令される予定で、いくつかの授業はオンラインになった。移動をしなくてもいいというのは、オンライン授業の唯一の良いところだが、物理的な移動がなくなった代わりに、毎回大量のレポートが課される。 難解な学術用語が多用され、横文字がたくさん引用されている文献を「来週までに読んで、A4二枚にまとめてこい」なんていう課題が、毎週平気で出される。しかも一つの授業だけではない。 レポートを真面目にやる時間などあるわけがな

人生に文学があってよかった

先日、無事口頭試問が終わり、大学の全ての講義が終わりました。 卒論を書き始めた頃は、終わりが見えず、いつ解放されるんだろうという辛さの方が勝っていました。 しかし、いざ口頭試問が終わり、卒論に関係することはもう終わりになってしまうと、想像以上の寂しさに襲われてしまいました。達成感よりも寂しさ。 私は文学専攻で、以前少し書いたことがありますが、世間からは「無駄」とされている学問に、4年間浸っていました。 大学か大学院に入り直すぞ!とでもならない限り、卒業後に仕事に関係する

日記:卒論の現実逃避として、卒論をする。

【写真:北海道・札幌市】2016年、大通公園のクリスマスツリー(入りきらなかった)。 こんばんは。 今日は9:45起床、昨日よりは5分程度早かった。起きられない原因として、寝付きの悪さが考えられる。寝る前にスマホを見るのは、やはりよろしくないよな…といいつつ、見てしまいがち。 今日のハイライトは「卒論、ラストスパート」であった。即ち、残りの修正すべきポイントは(一応)1点となった。昨日も書いたように、最後にして最大の難関である。序論のストーリーの展開が左右されるくらいの

文章を「舌ったらず」と評されて、真っ赤な原稿に半泣きで取り組んだ日々のこと。

「君の文章はなんというか、舌ったらずだよね」 大学院1年目、最初の修士論文中間発表を終えた直後。ぼくのレジュメに目を落としながら指導教官が放った台詞に、ただぽかんと間抜け面を晒すことしかできなかった。 「え、下手くそってことっすか」20代前半、怖いもの知らずで無鉄砲だったぼくは、無鉄砲すぎるあまりあろうことか直球でそう訊き返した。そんなのたしかめたって己の傷口を抉るだけだってことを、このときのぼくはまだ理解できていなかったのだ。 「う〜ん、なんていうか……」優しいおじいち

人の文章を「添削」する仕事

「添削」はこんな仕事です私は現在、人が書いた文章を添削するお仕事をしています。 ①「私は、ごんはかわいそうだと思いました。だって、ごんって良いことをしてただけなのに、何で撃たれないといけないの?と思いました。だって私だったら撃たないと思うので、兵十の気持ちを考えようと思います」 ②「ごんはかわいそうだ。良いことをしただけなのに、なぜ撃たれなければならなかったのだろうか。そのときの兵十の気持ちを掘り下げて考える。」 ①と②だと、なんとなく②のほうが整っている感じがしません

特に研究したいことがない文学部生へ贈る卒論の乗り切り方

全国の大学生の皆さん、日々お疲れ様です。 おそらく、どこの大学も今は絶賛卒論執筆期間中かつ提出期限に追われている頃ではないでしょうか。 私は現在、文学部でイギリス文学を専攻する現役文学徒です。そして提出期限に間に合うかどうかの瀬戸際攻防戦真っ只中です。じゃあ早く書きなよと。いいんです、電車の中なので。 僭越ながら、そんなギリギリでいつも生きるReal Face系(KAT-TUN)学生の私から、今後文学で卒論を書く全国の学生に向けて遺書に近い助言を贈らせていただきます。

「書く」=「思考」

先日、ネットの記事で「うのみをする」という言葉を見かけた。内容からすると「鵜呑みにする」ということなのだろう。 たまたま「うのみにする」の"に"を、"を"と打ち間違えただけなのかもしれない。しかし、ひょっとすると筆者は「鵜呑みにする」という言葉を知らなかったのかもしれない。それとも、インタビューの内容だったので、インタビューに答えた人が「うのみをする」と答えて、そのまま記事にしてしまったのかもしれない。 仮に、インタビューに答えた人が「うのみをする」と言ったのだとしても、

英語と日本語での序論の書き方

序論で書く内容や形式は、日本語の論文と基本的には同じですが、英文特有のルールがいくつかあります。 この動画では英語のエッセイや論文の序論を書く上での7つの重要ポイントについて解説します。 特殊な単語は最初に出てきたときに定義を行う 長い単語は省略語を使う hereinafterを使って省略語を使う 現在完了形を必要に応じて使う 逆三角形に書く 問いに落とし込んでいく 論文の目的を最後に書く 詳しくはこちらも参考にしてください。 日本語での序論の書き方はこちらの動画を参考