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卒論・修論研究の攻略

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卒論・修論研究に挑もうとする学生さんにおすすめの記事をまとめていきます。諸先輩方がどう挑み、いかに悩み、どうやって乗り越え、何を学んだのかを知ることで、経験値を積んだような状態で… もっと読む
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#プレゼン

プレゼンテーション・アドバイス(6):発表本番時に守るべきルール

発表までに十分な準備をしてきました.いよいよ発表本番です.ここでは,発表本番で守るべきルールを示します. <発表のルール> 1) 発表原稿は見ない.もし持つなら工夫する. 2) 発表態度で好印象を与える. 3) 聴衆を見ながら話す. 4) ゆっくりと大きな声で話す. 5) 強調すべきところで強調する. 6) ポインターを振り回さない. 7) 時間を厳守する. このルールを守るだけで,拍手喝采を浴びるプレゼンにはならないまでも,目的を達成できいるプレゼンに近付きます.ここで

【大学生必見】研究発表スライド作成における基本

最近学校へ歩いて行くことが楽しみになってきた井戸中です これって,誰しもが悩むことですよね ゼミ発表で論文や自分の研究の進捗を発表しなければならないのに,スライドの作り方がわからない… 私もそうでした. ご安心を.この記事に書いてあることを参考にすれば,あなたのスライド作成技術がみるみるうちに上達すると思います(たぶん). 私はこの基礎を押さえるだけで,見やすいスライドが作成することができ,指導教員から「B3のころから成長したね」と言われました. 基礎を押さえると,みるみ

分かりやすい説明のための27の工夫

分かりやすく説明したいのに、結局どうしたら分かりやすくなるのか分からない…という悩みは尽きません。分かりやすくする唯一絶対の万能な方法はありませんが、なるべく多くの工夫の手段を知っておくことはとても役立ちます。 この記事では、文章執筆、プレゼン、日常会話など様々な説明の場面で重宝する27の工夫を、①相手に寄り添う、②手がかりを増やす、③記憶に刷り込む、④邪魔を無くす、⑤捉えやすくする、⑥時間を意識する、⑦視点を切り替える、⑧関係を紹介する、⑨注意を引く、の9種類に分類して紹

発表スライドを『作る前から』使える3段階のチェックリスト

発表をスライド形式で行う場合、話の論理展開をスライド構成に反映させる努力が欠かせませんが、闇雲に挑むと大変です。この記事では、 スライド作成ツールを立ち上げる前 個別スライドを作るとき スライド枚数が出揃ってきた後 の3つの段階でのチェックに使える項目を紹介します。 ※この記事は著者のブログ「駆け出し研究者の研究技術入門」のリライト版です。 スライドを立ち上げる前「発表資料を作ろう!」と決めたときにまずやるべきことは、Powerpointなどのスライド作成ツールを開

研究発表の話の組み立て方 -5つの戦略目標の段階的達成を目指そう-

研究発表の話をどう組み立てるかは、なかなか悩ましいものですね。研究背景、目的、手法、結果、考察、という順で話を構成することはなんとなく知っていても、ちぐはぐな話になってしまうことはよくあります。 研究発表を成功させるためには、単に構成順を知っているだけでは不十分です。発表で達成すべき【戦略目標】を明確に意識して、それらの目標を段階的に達成するように話を組み立てることが大切なのです。 そこでこの記事では、基本となる5つの戦略目標を紹介し、それらの段階的達成を目指して話を構成

初めての卒論発表(プレゼン)での内容構成

こんにちは、じぇいです。 今年の3月で大学を卒業して、4月から大学院で学んでいるんですが、卒論発表に際してゼミの先生がとても丁寧に1から手取り足取り教えてくれたことをこれから卒論発表をする人達に伝えておきたいなと思い、初めてnoteを書きます。 まず、ゼミの先生は学生指導にとても定評のある方でさらに自分の身の丈をわきまえた戦略を練るのがとても上手い人でした。 まぁ、要するにこの時代に凡人(と言っても大学教授なのでかなり頭は切れますが)が上手く生きていくのに必要な要

研究発表は【道案内ゲーム】- 聞き手を迷子にさせないための9ルール -

発表とは、迷いやすい暗い森で大勢を道案内する難しいゲームに挑むようなものです。成功すれば、あなたが森の奥で見つけた発見や知識が確かにそこにあることを皆に示すことができ、称賛される可能性がありますが、失敗すれば、途中で帰られたり、怒らせたり、失望させることになります。成功するためには、迷子にならないようについてきてもらうための「道案内のルール」を守ることが必要です。この記事では、発表についてきてもらうためのシンプルながら強力な9つのルールを、道案内のたとえで解説します。 ※この

プレゼンを成功させるために大切なこと

今日はプレゼンを成功させるために大切なことについて書いていきます。私が大学院時代に培った経験をもとに、自分が意識していることを書いていきます。 大学院に行って、研究する力もそうですが、プレゼンをする力も、ずいぶん鍛えることが出来ました。『大学院は行くべきか』でも書いたように大学院にいかなければ、プレゼン力が身につかないわけではありません。大学院という環境を精一杯利用しました。 プレゼンの時に心掛けていること(準備も含めて)を列挙していきます。 ・余裕を持って準備し、準備

プレゼンは流れが大事

最近、めっきり解析業務が少なくなり、文章を書いたり、プレゼン用のスライドを作ったりしています。 おそらく学生の方も文書作成やスライドづくりを多く経験すると思いますが、意外とドツボにはまって抜けられなくなることがあるのではないでしょうか? 何度直しても指導教官にやり直しを食らってしまったり、どんなにいい感じのスライドを作っても発表としてはしっくりこなかったり…どうして頑張ってるのにうまくいかないんだ? って思いますよね。 今回は、スライドづくりや文章作成にも通じる修正の

研究・執筆・発表の基礎をしっかり学ぶ【石原尚のnote記事一覧】

大学・大学院で学んでおきたい研究・執筆・発表の方法を「基礎からしっかり」学んでいただくための解説記事の一覧です。ご卒業後の学び直しに。在学中の自学自習に。大学研究室での教育の教材に。中学・高校での探求学習の参考に。ご自由にお使いください。すべて無料で最後までお読みいただけます。 記事を気に入っていただけましたら、より網羅的かつ体系的に研究・執筆・発表の実践的な技術と学び方を解説している拙著『卒論・修論研究の攻略本』も是非ご覧ください。卒業研究や修士研究を楽して早く終わらせる

元理系大学院生が思うプレゼン資料の作り方

3年の研究室活動が無事終了し、今回は備忘録も兼ねて研究以外のノウハウを蓄積するために元理系大学院生が培ったプレゼン資料の作り方を公開したいと思います。 プレゼン資料の作成方法はこのnoteにもSNSにも既に大量の情報が載っています。私もアイコンの素材や見やすいスライドの作成方法など、度々参考にさせていただいていました。 しかし、ほとんどはUIやUX関係のお洒落なスライドや企画提案時のプレゼン資料など、理系大学生が実際に知りたいプレゼン作成方法と若干分野が異なっていると感じ

【アカデミックスキルズ⑩】プレゼンの「三原則」と「型」

 こんにちは!名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。 課題レポートを書いたあとに、授業によってはプレゼン(発表)をします。大学でのアカデミックなプレゼンは、みなさんが思い浮かべるプレゼントとは違うものかもしれません。 今回の記事では、大学でのプレゼンの三原則と、プレゼンの型についてお伝えします。プレゼンの準備にとりかかる前に、ぜひ読んでください。 大学のプレゼン「三原則」   「大学のプレゼン」は、企業のプレゼンに比べて淡々と進行します。企業プレゼンで

論文のパラグラフは「説明のユニット」から自動生成しよう

パラグラフライティングは、「視覚的に明確なブロック = パラグラフ」の中に情報を丁寧に整理して置いていくことで、論理的に込み入った説明を読みやすく、また書きやすいものにするためのライティング技術です。この技術習得において大切なことは、「どんな情報を、どのような判断基準で、どこに、どのように置けばよいか」をしっかりと理解しておくことです。この記事では、このことの理解と、実際の説明の組み立てのために役立つ「説明のユニット」を紹介し、それを文章のパラグラフへと変換する方法を解説しま

研究発表後には「質問分析」をしないととっても損

研究発表が終わった後、「やっと終わった!」という開放的な気持ちで資料をそのままにしていませんか?「たくさん質問を受けたけど、なんとかその場をしのげたからもう忘れよう」と考えていませんか?もしそうなら非常にもったいないことをしています。 多くの質問を得て発表を終えた直後こそが、発表資料をより良いものにし、またその発表資料改善スキルを伸ばすための最大のチャンスなのです。この記事では、発表資料の改善指針を得るための「質問分析」の方法について解説します。 質問分析の流れ 質問分