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氷川きよし「the Covers'fes.クリスマスin北海道」に見せた歌唱力の進化

昨年末に放送されたNHKの「the Covers'fes.クリスマスin北海道」を遅ればせながら、やっと拝見しました。
このフェスディバルで彼は冒頭の『Silent Night』に始まり『I BELIEVE』『雷鳴』『ら・ら・ら』を熱唱しました。
『Silent Night』こそ、静かな曲ですが、その他の3曲は、どれも非常にハードな曲で、特に『I BELIEVE』『雷鳴』の2曲に関しては、歌唱力の著しい進化を感じさせるものでした。
これらの楽曲について、今回は歌声の特徴や従来の歌との違いなどをレビューし、彼の歌唱力がどのように進化しているのかについて書きたいと思います。

透明感溢れる歌声

『Silent Night』は誰もが知るクリスマスの名曲中の名曲です。誰もが口ずさめるこの楽曲をコンサートの冒頭に歌うというのは、23年の歌手歴を持つ彼に於いても「緊張した」と言わせる難曲と言えます。
この一見、子供でも歌える楽曲がなぜ、難曲であるのかという理由からレビューは始めたいと思います。

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