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人生ストーリーを語ることでネガティブ印象から好感度がアップした獣医さん

うちの愛犬チワワは14歳で、ここ数年はめっきり獣医さんにお世話になる機会が増えました。

先日もお腹に大きくなりつつあるしこりが見つかり、娘と一緒にかかりつけの動物病院に行くことにしました。


診察をはじめた先生は「いつものトーン」でこう言いました。

「あー、(しこりは)できれば取ってしまったほうがいいですね。」

この先生には、過去にも緊急手術をしてもらいワンコの命を救ってもらったこともあり信頼もあります。

「そうですか、では先生お願いします。」

と、わたしは日帰り手術の日程も決めてうちに戻りました。


うちについた途端、一緒に病院についてきた娘が明らかに不満げに言い放ちました。

「お母さん!
なんであんな先生の言うことをすんなり聞くのっ?
あの先生ったら、愛想もないしぼーっとした感じだし・・、
手術まかせるのは心配っ!!」


そう言われると思ってました。
(;^ω^)

娘の印象のとおりです。

まだ30代と思われる若い先生は、いつも寝起きのような表情と声のトーン。
笑顔もなし。

わたしも一番初めは「大丈夫か?」と心の中で思いつつも、頼れるひとが他にいないので愛犬ワンコをまかせたのを思い出しました。


「あのね、あの先生はああ見えるけど、手術もうまいし説明も丁寧だしそんなに悪い先生じゃないよ。」

娘のネガティブな印象を払拭するべく、過去にお世話になった経緯を話してみました。

「ふ~ん。そうなんだ。まぁ、ちゃんとした先生なんだね・・。」

娘は納得感なく納得しようとしているようでした。



そんな会話に最中に、わたしはこの動物病院のホームページに書かれていた愛想のない先生が獣医になった「人生ストーリー」を思い出しました。

『ぼくが獣医になろうと思った理由』

小学生の頃、うちではラブラドールレトリバーを飼っていました。
兄弟のように過ごしていましたが、ある日学校から帰ってくると元気だったラブラドールレトリバーが突然死んでいたのです。

ぼくはショックでしばらくの間、立ち直ることができませんでした。
そして、考えたことが将来は絶対獣医になって病気の動物を助けてあげるんだと決めました。

ぼくの動物病院のなまえは、そのラブラドールの名前を付けています。


この「人生ストーリー」を聞いた娘は、ちょっぴり涙目になり・・・

「いい先生じゃないっ!!
そんな先生なら、うちの子も安心してまかせられるね!!」

ネガティブな印象から一転、好感度の超高い先生に早変わりしていました。
(^_^;)


「ストーリーを語る」ことの効果は頭では知っていましたが、今回の獣医さんと娘のエピソードであらためて実感しました。
(*´ω`)



見た目はいつも寝起きみたいな表情の獣医さんですが、休診日も少なめでこちらが心配するほど働いています。

うちのワンコも歳をとってきたので、あんまり過剰な治療は必要ないと思っていることを伝えたときに、ぼそっと先生が言いました。

「ぼくもここまで関わってきたので、できるだけ長く飼い主さんと過ごせるようにしてあげたいと思っているんです」


先生、いつもありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!
(*´ω`)

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