鏡のなかの言葉(定期購読)

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松井久子のNoteマガジン「鏡のなかの言葉」

松井久子のNoteマガジン「鏡のなかの言葉」

ごあいさつ 桜が散り、紫陽花が咲くのを待つ間、樹々の葉はウイルスの脅威などなんのその季節のめぐり通りに耀いています。 そんな5月21日。特別な誕生日を迎えました。 あの人と逢いたい、でも逢えない…。 Stay Homeで、そんな淋しさのなかにいたとき、かつて映画をつくるたびに全国の皆さんと繋がっていた、あの懐かしい頃を思い出していました。 『折り梅』のときは約480人、『レオニー』のときは約4700人の人びとが  私の映画に関心を寄せてくださって、寄付を頂いたり前売り

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オンラインショップ・セレクション ひなた農園10(最終回)

オンラインショップ・セレクション ひなた農園10(最終回)

少し書くことをお休みしている間に、春が来て梅雨になってしまいました。梅雨と言っても毎日猛暑ですが。 始めにお伝えしたい事があります。去年の6月から書かせていただいていたコラムですが、今回の号で最後にさせて頂くことになりました。短い時間でしたが、農家のお母ちゃんの独り言のようなコラムを見てくださりありがとうございます。今回は少し長い文章になってしまいましたが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。 今年は息子が小学校1年生になりました。初めての小学校、新しいお友達、色々な事

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なかほら牧場発、これからの食と農を考える①

なかほら牧場発、これからの食と農を考える①

岩手で中洞式山地酪農をされてながら、未来に伝える食と農についての提言をされている中洞正さんの連載コラムが始まりました! 日本食と牛乳 日本には縄文、弥生の昔から伝統的な食文化があったはずです。当地北上山系の昭和30年代前半までの食生活を「縄文文化の末裔」と表現した研究家がおります。 数千年にわたるコメ、雑穀、野菜、海藻、小魚を中心にした食生活がそれでした。 そこには仏教文化の影響もあり、牛乳などの畜産物は食文化の中にはありませんでした。 今「国民総半病人時代」といわれ、欧米

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私が恋愛小説を書いた理由

私が恋愛小説を書いた理由

なぜ憲法映画の後に、恋愛小説なのか? その理由を言い訳にならないように書くのは難しい。 いや、何を言っても言い訳と取られてしまうかもしれない。 創作者は本来、発表した作品のみで勝負すべきなので、これから書くことは 人に伝えるためというよりも、自分自身を振り返るものになるだろう。 アマチュアリズムが、アイデンティティー 映画監督の仕事を始めて25年が過ぎた。  その間に3本の劇映画と2本のドキュメンタリーをつくったが、それらはどれも「プロの仕事」というよりも、「アマチュアの仕

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稲木紫織のアート・コラムArts & Contemporary Vol.25

稲木紫織のアート・コラムArts & Contemporary Vol.25

青柳いづみこ×瀬川裕美子 2台のピアノが紡ぐドビュッシー からストラヴィンスキーへ 定期購読している岩波書店発行のPR誌『図書』に、ピアニストで文筆家としても活躍する青柳いづみこさんが「響きあう芸術 パリのサロンの物語」というエッセイを連載されていて、いつも真っ先に読むほど愛読している。そこへ、友人のピアニスト瀬川裕美子さんから、2台のピアノでいづみこさんと共演すると伺い、ピティナ・ピアノ曲事典が主催する公開録音コンサート「ドビュッシーからストラヴィンスキーへ ~大気と大地

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こだわりが上手く語れない 【つくり手であること】

こだわりが上手く語れない 【つくり手であること】

手元の辞書にはこうあります。 こだわり 【拘り】 他人はどう評価しようが、その人にとっては意義のあることだと考え、その物事に深い思い入れをすること。 おそらく、何においてもこだわりがない、なんて人はいないと思いますが、わたしは最近、自分のこだわりこそ上手く語れないなぁ、と思ったりすることがあります。 昨今エビデンスなる概念が幅を利かせ、なんとなく、感覚的なものへの信頼が失われているように思うのです。でも私のこだわりは感覚的で、且つ、好みの問題も大きいよな、と。 結局のと

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ザワークラウトは広義的な意味での社会変革だと教わった 【つくり手であること】

ザワークラウトは広義的な意味での社会変革だと教わった 【つくり手であること】

今朝、とあるオンラインサロンにお呼びいただきました。生き方や暮らし方、家計のことなどをテーマに、今まさに生き方を変えようと動き出した方々の質問に答えたり、他のゲストの方の意見に感銘を受けたりしたことで、zoomから退出した後も、自分が生き方をシフトした頃のことを思い返しました。 同時に、フリーランスになりたての頃にお仕事を依頼してくれた方々のお顔を思い出して、当時の未熟さを謝りたい気持ちと、何よりも信頼してくれた感謝で感無量になったりして。 自分も改めて、誰かの再出発や決

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みどりの指に憧れてみどりのカーテンを待っている 【つくり手であること】

みどりの指に憧れてみどりのカーテンを待っている 【つくり手であること】

英語の慣用句に、green finger もしくは green thumb という表現があります。直訳すれば「緑の指」「緑の親指」、意味は「ガーデニングの才能」のこと。植物と上手に接する手を持つ人を表すときに用いられ、小さな家庭菜園がまったく理想に程遠いわたしにとって、喉から手が出るほど欲しいものでもあります。 今の家は中間山地のため湿気が多く、ただでさえ地球全体の気温が上がっているのに輪をかけて、夏の暑さはものすごいことになります。自宅が職場でもあるためエアコンはあります

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稲木紫織のアート・コラムArts & Contemporary Vol.24

稲木紫織のアート・コラムArts & Contemporary Vol.24

友人の旅好きな手芸アーティスト、松下あつこさんは布を使ったバッグやブローチ、ターバンなどを、アイルギブ(aillugib/I will giveから派生した「あげるもの」という意味)というブランド名で制作している。彼女の作品の中で最も人気が高いのが、くまのぬいぐるみ“くまポフ”だ。単なるぬいぐるみを超えて、独立した存在感で一人歩きする“くまポフ”の魅力は計り知れない。 くまポフたち 2016年には、ロサンジェルスのギャラリーで、“くまポフ”100体を展示する個展が開催され

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つれづれ日記23 田村正和さんの思い出

つれづれ日記23 田村正和さんの思い出

 最近はよくそういうことがあるのだけど、自分と歳の変わらない方、それも昔々お仕事でご一緒した方の訃報に触れるたび、私のいのちもいよいよカウントダウンに入ったのだなと感じるのです。その想いはけして悲観的なものではなく、むしろ自分の命の終わりをゆっくりと受け止める時間のように思います。  先日亡くなった俳優の田村正和さんとも、雑誌時代に何度かお仕事をご一緒させて頂きました。発刊からとても短いうちに廃刊になってしまった『スタア』というグラビア雑誌がありました。  その雑誌で当時人気

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自分史コラム  人の自分史に励まされた

自分史コラム 人の自分史に励まされた

この世の中、多くの人が「できるなら他人の役に立ちたい」とか「他人を元気づけてあげたい」ということを漠然とでも考えているんじゃないかと思います。自分はそう思いたい。 ただそうは言っても、それを狙って実現するのは簡単じゃありません。 なにより自分自身に、その思いや状況などを含めた準備がないといけないし、それを相手が感じ、受け取ってくれるかどうかだって分からないから。 そんな私は先日、あるご夫妻に、心から励まされました。 もちろんそのご夫妻はそんなことを狙っていたわけではありま

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