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M-1グランプリ審査員の「小説家ver」を考える

 こんにちは、Hisaです。皆さんは「M-1グランプリ」を観たことがありますか?YouTubeでのネタ配信も含めれば、半分以上の人が観たことあるのではないでしょうか。
 私は「M-1グランプリ」がテレビ番組の中で一番好きで、毎年楽しみにしながら予選のネタ配信も毎回観ています。もちろんネタも好きなのですが、私がM-1を好きな理由の一つとして「演出」があります。豪華なセットやカッコいい煽りVは魅力的ですし、豪華な審査員も話題を呼びます。審査員の登場シーンもカッコいいです。
 また私は読書も好きなのですが、ふと「M-1の審査員の小説家verを考えたら面白そうだな」と思ったのでnoteに書いてみます。多分読者の方は「どういうこと?」と思っているでしょう。以下で説明していきます。


具体的な設定

 ここからは完全に私の妄想ですが、仮にM-1の小説版の番組「N-1グランプリ」があったとします(NはNovelから)。若手小説家の小説を7人のレジェンド審査員が審査します。小説は読むのに数時間かかるのでそんな番組はありえませんが、それは置いときましょう。N-1グランプリの審査員は誰になるのかを、私の独断で決めていきます。
 ちなみに、M-1のMCは今田耕司さん、アシスタントは上戸彩さんですが、N-1のMCは「火花」で芥川賞も受賞したピースの又吉さん、アシスタントは元乃木坂46で小説も書いている高山一実さんが務めます。高山さんは「オールスター後夜祭」のMCもしているので、生放送慣れもしています(そもそもN-1は生放送なのか?)。

M-1の審査員

 M-1は近年、豪華な7人の審査員が登場します。去年で言うと「松本人志さん、山田邦子さん、ナイツ塙さん、サンド富澤さん、中川家礼二さん、海原ともこさん、博多華丸大吉の大吉さん」です。過去にはオール巨人さんや立川志らく師匠、上沼恵美子さんらが務めていました。
 そんな審査員ですが、登場シーンではカッコいい紹介があります。例えば松本さんは「漫才の歴史は彼以前、彼以後に分かれる。お笑い界のカリスマ。ダウンタウン松本人志!!」です。サンド富澤さんは「2007年M-1史上初敗者復活から優勝。今や国民的お笑い芸人。サンドウィッチマン富澤たけし!!」、山田邦子さんは「週のレギュラーは驚異の14本。お笑い戦国時代唯一天下を取った女芸人。今なお舞台に立ち続ける芸歴42年。東のレジェンド山田邦子!!」みたいなかんじです。これを小説家verでも考えてみます。
 

選考基準

 選考基準は基本的にM-1に準じます。若手ではなくベテランの、明らかに実力のある人を選んでいきます。ただし、レジェンドっぽい人も入れつつ(松本さんや上沼さんなど)、中堅くらいの人(ナイツ塙さんやサンド富澤さんなど)も入れていきます。迷ったときは私の好みと独断と偏見で決めていきます。また、ジャンルが固まらないようにします。例えば、7人中6人が本格ミステリー作家みたいなことはしません。できるだけ多ジャンルにしつつ選びます。
 それでは紹介していきます。

審査員紹介(敬称略)

1. 村上春樹

 まず外せないのが「村上春樹」さんでしょう。ノーベル文学賞をとるのか?といった議論が起きるほど世界的な作家であり、特に「ノルウェイの森」は1000万部を突破し、アジア圏初のフランツ・カフカ賞を受賞しています。75歳となった今でも長編小説「街とその不確かな壁」を発表するなど、今なお世界で活躍する作家です。
 紹介文は、「世界を舞台に活躍する、日本が誇る最強作家。国際的な文学賞も多数受賞。今なお新作を書き続ける生きる伝説。村上春樹!!」

2. 東野圭吾

 この人も外せないでしょうというのが「東野圭吾」さん。中高生から大人まで幅広い世代に支持されており、日本を代表するミステリー作家といえるでしょう。実際私の周りでも、東野圭吾好きは多い印象があります。「ガリレオシリーズ」や「容疑者Xの献身」をはじめ、映像化された人気作も数多いです。60歳を超えた近年も、毎年のようにヒット作を生み出しており、2023年には紫綬褒章を受賞しています。
 紹介文は、「ガリレオシリーズをはじめ、国民的ヒット作は数知れず。老若男女に愛される作品を生み出し続ける超国民的ミステリー作家。東野圭吾!!」

3. 宮部みゆき

 ミステリー作家からもう一人、「宮部みゆき」さんもN-1の審査員に適任でしょう。「火車」や「ソロモンの偽証」、「模倣犯」などが代表作として挙げられ、直木賞、山本周五郎賞など多くの賞を受賞しています。ミステリーのイメージが強いですが、時代小説でも賞を受賞していたり、SF、ホラーなどのジャンルの小説を書いているという点も、審査員としてプラスです(色んなジャンルの作家を入れたいので)。
 紹介文は、「直木賞をはじめ多くの文学賞を受賞。ミステリー小説を中心としながら、時代小説、SF、ホラーなど、多彩なジャンルを操る。天才オールラウンド作家。宮部みゆき!!」

4. 池井戸潤

 ここまでの3人と比べて文学賞の受賞歴は劣りますが、全国的に知名度が高いのが「池井戸潤」さん。超人気ドラマ「半沢直樹シリーズ」をはじめ、「下町ロケット」や「陸王」、「花咲舞が黙ってない」など映像化された作品を挙げだすとキリがありません。銀行員の経験を活かした企業を舞台にした小説は、池井戸潤特有の作風になっています。
 紹介文は「半沢直樹の生みの親。銀行や工場などの、企業を舞台にした小説で右に出るものはいない。映像化作品の鬼。池井戸潤!!」

5. 有川ひろ

 幅広い世代からの支持を受ける作家といえば、「有川ひろ」さんは外せないでしょう。ライトノベル作品でデビューし、恋愛小説を得意とします。しかし、「自衛隊三部作」や「図書館戦争」などミリタリー色も組み合わせた作品も多く、作品の幅は広いです。図書館戦争シリーズもそうですが、ドラマ化、映画化された作品も多く、作品の知名度は抜群でしょう。
 紹介文は、「ライトノベル作品でデビューし、後に映像化される作品を数多く執筆。自衛隊を舞台にした作品から恋愛小説まで自由自在に書きこなす。ヒット作の申し子。有川ひろ!!」

6. 湊かなえ

 このあたりからはめちゃくちゃ迷いましたが「湊かなえ」さんを審査員に選びました。「湊かなえ」さんもトップクラスの人気があり、新刊が出るたびに本屋で大きく宣伝されているイメージがあります。デビュー作の「告白」で本屋大賞を受賞すると、その後もヒット作を連発しています。また、「イヤミス」といったジャンルを世に広めた作家だともいわれています。
 紹介文は、「史上初、デビュー作で本屋大賞受賞の鮮烈デビュー。イヤミスといったジャンルを世に広め、常に最前線を走り続ける。ミステリー界の異端児。湊かなえ!!」

7. 辻村深月

 最後の一人も迷いましたが、個人的な好みと全体的なバランスも含めて「辻村深月」さんにしました。計4回本屋大賞にノミネートされ、「かがみの孤城」で大賞を受賞しました。「傲慢と善良」は現代人に刺さる小説として話題を集めています。ちなみに7人の審査員の中では最年少の43歳です。
 紹介文は、「4度の本屋大賞ノミネートの末、2018年「かがみの孤城」で大賞を受賞。直木賞も受賞したことのある実力派。現代人に刺さる小説を書き続ける令和のカリスマ作家。辻村深月!!」

まとめ

 以上の7人を選出しました!ちなみに結構迷いました。伊坂幸太郎さんや綾辻行人さん、京極夏彦さん、凪良ゆうさん、原田マハさんあたりが候補として考えました。最終的には年齢やジャンルのバランス、独断で決めました。皆さんも自分なりの7人を決めてみてください。
 ちなみに、M-1を好きな人にしか伝わらないとは思いますが、個人的な審査員席の配置はこうです。

おまけ

 本家M-1では、去年から敗者復活戦のルールが変わりました。元々は視聴者投票だったのですが、それが会場票と芸人5人の投票になりました。芸人5人は、アンタッチャブル柴田さん、錦鯉渡辺さん、マジカルラブリー野田さん、ノンスタイル石田さん、かまいたち山内さんでした。山内さん以外はM-1優勝者でした。
 N-1の敗者復活(そんなものありませんが)でも過去のN-1優勝者を起用したいところですが、なんせN-1は開催されたことがないので、とりあえず本屋大賞受賞者に審査をしてもらいます。今回は、伊坂幸太郎さん、恩田陸さん、凪良ゆうさん、和田竜さん、三浦しをんさんの5人を選出します。以上、私の妄想でした。


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