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【春休みツアー2023年① 特撮から学ぶ】 ウルトラ特撮ワールド

春休みは毎年、息子も私も見たいと思う博物館や展示をめぐる事にしています。

昨年は色々と考えた末、埼玉で開催された“空想特撮ワールド〜ウルトラマンと夢見る未来〜と日本橋にある貨幣博物館に行くことにしました。

2023年3月20日
■空想特撮ワールド〜ウルトラマンと夢見る未来〜

初日に行ったのは「空想特撮ワールド〜ウルトラマンと夢見る未来〜」。

特撮、ウルトラマンが小さい頃から好きな息子。空想特撮シリーズ(初期のウルトラマンです)から見ており、展示に興味津々でした。

ウルトラマンは子どもが見るものと思っていたのですが、大人になって改めて見てみるとその発想、技術、ストーリー、ウルトラマンや怪獣達のデザインなど全てが凄い、カッコイイ。レベルの高さに驚かせられます。

空想特撮ワールドは円谷監督の世界をより深く知れるとの事、私も展示に行くのが楽しみでした。

開催場所は埼玉県川口市の「SKIPシティ 彩の国 ビジュアルプラザ」。その中の映像ミュージアムに展示会場がありました。

映像ミュージアムは3フロアありました。2フロアまでは常設の展示。映像の歴史やアニメーション制作の技法、AR技術を用いたジオラマ、そして実際のテレビスタジオ設備が揃ったところでアナウンサーの体験をできるなど、思った以上に楽しい場所でした。

AR技術を体験できました
報道現場の歴史を写真で見ることができます

全部しっかりみると数時間はかかりそうな充実した内容の映像ミュージアム。ウルトラマン特撮の展示を見るのが目的だったので、映像ミュージアムは少しだけにしました。

そして3フロアにある展示会場に到着。入り口を見つけ息子も私も早足に。

ウルトラ空想特撮ワールドの入り口です

入り口を入ってすぐに目にしたパネル。

入口付近のパネル

「特撮とは  頭の中で想像したものを、なんでも映像にするための“特殊撮影技術“を指す技術用語だよ。」

「頭の中で想像したものを、なんでも映像にするための・・」

この部分ドキドキしました。

特撮は頭の中で想像したものを表現する方法のひとつだったんだと。想像をすごく大事にしていて、そしてその想像を見えるカタチ“映像“にしていく。それが特撮の世界なんだと。特撮の奥深さを感じた瞬間でした。

中に入ると、ウルトラマン、様々な怪獣と特撮のセッティングが展示されていました。

息子は怪獣と特撮のセッティングが気になったようで、じっくりと観察していました。

「このビル、発泡スチロールでできてるみたいだね。」
「あっこのビルの焦げ感、カラースプレーで色を出しているんね。」
「空は、、これ布だ。」

特撮のつくりかたで気づいたことを2人でシェア。

特撮で使用される街をじっくり見ることができます

そして展示会場で思ったのがやはりウルトラマン・怪獣達のデザインのカッコ良さ。「スフィアジオモスかっこいい・・」同じ事を口にする息子と私。

カッコ良すぎるスフィアジオモス

最後の展示エリアは競技場で戦うウルトラマンとアボラス。

この舞台がどんなメンバーによって作られたかパネルで紹介がありました。

どんな技術を持つ人が携わっているか分かる展示でした。

パネルにはどんな人がいて、どんな事をしているのかお仕事内容も書かれていました。(メモした一部紹介します。)

知らなかったお仕事が結構ありました。


・監督 
特撮作品は撮影が本編(ドラマ部分)と特撮に分けられる。そのそれぞれを管理指揮する総責任者。

・助監督
撮影全体のスケジュールを管理り、それに伴いスタジオ内での進行係をつとめる。

・撮影助手
露出の計測、フォーカス、レンズの交換、機材周りの管理等の作業を行う。

・撮影(カメラ)
失敗が許されないカットのサブとなる画や格闘シーンでのウルトラマンや怪獣の顔、尻尾などの寄りの画を撮影する。

・記録(スクリプター)
現場の記録係。現場での撮影カットの記録以外に仕上げ班。(編集・現象)への指示書を作成する。本編の記録係や編集との連絡係が重要な仕事。

・機電
メカやカラータイマーの光など電飾といわれる部分や怪獣の回転部分など電気関係の責任者。

・大道具
背景となる山々の遠景のビル街(書き割り)などを設置。美術デザインをもとにステージ内の平台(アクションなどの芝居をする舞台)をセッティングする。

・模型(ミニチュア)
図形をもとにビルや航空機、特殊メカ、宇宙船などを決められたスケールで制作。

・造型
ウルトラマンや怪獣の粘土原型の作成、図面起こし、素材の開発も行う。

・操演(そうえん)
飛行シーン等で活躍する吊り物を操る責任者。また火薬などの危険を伴う撮影責任者でもある。

・美術デザイナー
ステージセットやウルトラマン、怪獣デザイン、ミニチュアなどの特撮に必要な全ての制作物をデザイン、図面起こしなども行う。

・照明
ステージ内で適切なライティング、アングルに対して太陽の位置を把握し設定を行う。またミニチュアのビル内照明も担当する。


みんなが同じ事をするのでなく、違う技術を持つ人たちが集まり一つの作品を作る。そうして作られた世界に私たちは心動かされる。

まさしく違いが集まるからこそできる世界。
ウルトラマン、凄い世界だと改めて感じました。

帰りの電車、息子に空想特撮ワールドで印象に残ったところを聞いてみたところ、「スフィアジオモスがカッコよかった!」という答えがかえってきました。

かっこいいデザインにやはり心奪われます。

出口にいたネオガイガレードもカッコよかっです


今年は仮面ライダー展に行く予定です。
どんな展示が見れるのか息子とともに私もワクワクです。


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