クオリティの高いコンテンツって?7つの条件をおさえておこう
コンテンツマーケティング支援をしていると、「クオリティの高いコンテンツ」を求められます。まあ、それはそうですよね。企業が発信するメディアで変な文章を載せてしまったら、企業の信頼性にも関わってきますから。
じゃあ、「クオリティの高いコンテンツ」って何って聞かれると、なかなかうまく説明できないんじゃないでしょうか。そもそも「クオリティが高い」というのは主観的な評価なので、ここを曖昧にしておくと齟齬が起きやすくなります。
事業側「クオリティの高いコンテンツ作ってね」
支援側「はい!クオリティの高いコンテンツできました!」
事業側「え?全然クオリティ高くないじゃん!作り直して!」
支援側「(求められてるクオリティって何…?)はい、わかりました…」
こんなことになってしまうので、クオリティの高いコンテンツとは何かということを言語化しておいて、それをプロジェクト開始前に合意をとっておくことが必要になります。今回は、「クオリティの高いコンテンツ」とは何かを言語化して紹介したいと思います。
ただ、「クオリティの高いコンテンツ」というのは主観的なので、ここで書いたことが絶対的な正解ではありません。ここで書いたことをベースに、プロジェクトに関わる人たちで議論し、修正していくのもいいと思います。
という前提で読んでいただければ。
クオリティの高いコンテンツといえる7つの条件
1. 情報が間違っていない
情報が間違っていないというのは大前提ですね。スラスラ読めるいい文章であっても、情報が間違っていたら何の意味もありません。これは本当に大切なことなので、ファクトチェックはしっかり行いましょう。
信頼できるソースから情報を得ているか、古くなった情報が更新されているか、といったことを一次情報で確認しましょう。二次情報で確認すると間違いのもとです。情報の信頼性を担保できないのであれば、その情報を削除するなどの対応を行うことが大切です。
2. 信頼性が担保できている
「情報が間違っていない」ということと近いのですが、信頼性の担保もクオリティに影響してきます。例えば、監修者がついているとか、信頼できる人物のインタビューといったことですね。
監修者がついていれば、「情報が間違っていない」ということも担保できますし、その肩書などを見ただけで「信頼できる」と思ってもらえます。特定の分野の第一人者にインタビューする記事も、一次情報を直接入手できているわけで、信頼性に足りると判断してもらえます。
3. 独自性がある
やはり独自性は必要になってきます。SEOコンテンツの場合、検索結果の上位にある記事の構成を参考にすることが多いのですが、同じことを書くだけではその記事を読む理由がありません。
検索で上位表示させるには、検索意図を踏まえないといけないので、同じような内容になってしまいがちですが、そこにオリジナルの情報や視点を加えることが大切です。事業側でしか持っていない情報をヒアリングするなどして、コンテンツに加えましょう。
ただし、検索意図からずれるようなコンテンツにはならないように注意しましょう。独自性があればいいというわけではありません。
4. ターゲットがぶれていない
ターゲットがぶれていないというのも重要ですね。誰に読んでもらいたいコンテンツなのかをはっきりさせて、コンテンツ内でぶれないようにしないといけません。
例えば、「noteを書くメリット」をテーマにコンテンツを作る場合、個人なのか、企業なのかでそのメリットは異なります。企業の広報担当者にとってのメリットと、趣味を発信したい個人のメリットが同じコンテンツに入っていたら、「誰に向けて書いてるの?」って思ってしまいますよね。
ターゲットをしっかり設定して、そのニーズに合ったコンテンツにすることが大切です。
5. 文章が読みやすい
読みやすい文章というのもちょっと主観的・抽象的なので、もう少し具体的にすると、下記のような点が挙げられます。
構成が論理的(見出しが適切に配置されている、段落で内容がまとまっている、など)
文章が複雑でない(主述が適切、一文が長すぎない、など)
文法の誤りがない(てにをはが適切、慣用句を間違って使っていない、など)
負担なくすらすら読める文章にするには、上記のような点でひっかからないようにする必要があります。ロジックでも文法でも「ん?」と思ってしまうところがあると、すらすら読めなくなってしまうのです。
6. 行動を喚起できる
コンテンツを見た読者が、そこから何かアクションを起こそうと思えるようになっているとベストです。何か課題を持っていた読者が、コンテンツを見ることによって解決策を知ることができ、具体的に動こうと思ってもらえるコンテンツを作りましょう。
7. SEOを意識する
SEOを意識することは、上記6つの条件に比べるとやや優先度は落ちます。もちろん、同じ内容のコンテンツが2つあったとしたら、SEOを意識したコンテンツのほうがより読者のニーズに近づけるでしょう。キーワードの検索意図に合った記事構成にしたり、Descriptionを適切に設定したりするなど、検索結果の上位に表示させるには必要なことがたくさんあります。
SEOを意識することは、どちらかというとコンテンツの外側の部分です。コンテンツの中身が上記6つの条件を満たしていないと、いくら外側の部分だけ変えてもあまり意味はありません。とはいえ、ちゃんとコンテンツを作ったら、それを届けることも重要なので、SEOもしっかり意識して作るようにしましょう。
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クオリティが高いコンテンツの7つの条件を書きましたが、コンテンツを作る際にこれを満たすのはなかなか難しいと思います。最近は生成AIが進化してきて、それっぽい文章を作ることができるようになりましたが、これらの条件を満たすことはどうしてもできないんですよね。そのうちできるようにはなると思いますが、現状まだ無理です。
なので、企業の信頼を落とさないコンテンツを作るには、まだまだ編集者の力が必要なんじゃないかと思っています。オウンドメディアなどのコンテンツ制作でお困りであれば、一度お問い合わせください。
ナイル株式会社では、SEOコンサルティングやコンテンツマーケティング支援を行っています。これまで2,000社以上をご支援してきた経験をもとに、コンテンツ制作だけでなく、サイト改善なども含めたトータルなデジタルマーケティングのサポートが可能です。まずは下記のサービス紹介からお気軽にお問い合わせください。
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