音のブランド化と事例まとめ~声と音で虜にするブランディング
自分のテーマ曲ってありますか?
自分らしい効果音ってありますか?
商品サービスの利用時に出る音だったり、お店のテーマソングだったり、聴覚によるブランディング事例も最近は増えています。
大手のように、ミュージシャンとCMタイアップはなかなか難しいです。
でも、自分のことが分かっていると、それを表現する音や曲(オリジナルでも既存でも)を使えば、届けたい人にしっかりと伝わりやすく、ブランドを高めることができます。
録音機器のコストが下がったり、新しい録音手法が出てきたり、YouTubeでASMRなどの動画も流行ったり・・・、以前よりも、音にハマる人も増えているのでは?と思っています。
「鍛高譚」効果音の視覚化
例えば、香りの視覚化と題した「たんたかたん」のCMですが、香り-効果音・オノマトペを声に乗せて視覚化すると共に、しっかり音に集中させて、記憶に残るように作られていると感じました。
【鍛高譚 香り視覚化プロジェクト】花澤香菜の場合
この動画はバイノーラル録音を採用していますが、何年か前に、この録音形式を初めてイヤホンで聴いたときは、まさにWikipediaの「ASMR」に書いてある通りの感覚が起こりましたね。
ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)は、人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚。
ーWikipedia
バイノーラル録音とはステレオ録音方式の一つで、人間の頭部の音響効果を再現するダミー・ヘッドやシミュレータなどを利用して、鼓膜に届く状態で音を記録することで、ステレオ・ヘッドフォンやステレオ・イヤフォン等で聴取すると、あたかもその場に居合わせたかのような臨場感を再現できる、という方式である。
ーWikipedia
商品素材の音「スコーン」と町工場
あのスナック菓子の「スコーン」の咀嚼音を用いて、サンプリングしています。
すでに自社製品で音の出る商品を持っていれば、その音そのものがブランドになります。
こういうの良いですよね!
他にも、素材というより、企業そのものが音になった事例で有名なものはこちら。
「INDUSTRIAL JP」工場音楽レーベル - Record Label of Factory
「町工場×音楽×映像」の、このコラボは面白いです♪
声好きな人のためのアプリ「LisPon」
あとはこんなのも。
声限定のライブ配信や、好きな人に「声」のリクエストしたりできる、声フェチ・音フェチ向けのボイスアプリ「LisPon(リスポン)」。
プロじゃない、一般の人だったとしても、好きな声に会いに行ける時代になりました(・ω・)
この中でファンの多いキャストは、しっかりと音(声)のブランド化ができていますね。
小ネタ:男性と女性による音の影響の違い
1.音量が小さい場合、男性よりも女性の方が音楽に対して良い評価をしやすく、音量が大きい場合、男性よりも女性の方が音楽に対して悪い評価をしやすい。(Kellaris and Rice, 1993)
2.女性は男性よりも、[i][e]の含まれたブランドネームを好みやすく、男性は女性よりも[o][u]の含まれたブランドネームを好みやすい。(Klink, 2009)
オリジナルの音がないときには
FacebookとInstagramのストーリーズ、Facebookのプロフィールで、好きなBGMを使用できるミュージックスタンプの導入が2/25に発表されました。
こういうのであれば、自分がどんなテイストの人間なのかを表現することはできるので、ここから始めてみるといいでしょうね。
これから、もっとVRも普及していくだろうし、そうなれば、もっとバイノーラルな音響も体験できる機会も増えていくかなと思います。
見た目(視覚)のデザイン・ブランドだけでなく、最新の技術を用いた音のブランド化も一度、視野に入れてみてください。
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