【台湾のジャズライブ】Bluenote Messengers
台北のBluenoteで、お店の名前を冠したセクステットが人気を集めています。台湾ジャズ界のシニアメンバーで編成されたこのバンドは、ドラムの呂其霖がリーダーとなって、ドラム/ピアノ/ベースのリズムセクションにトランペット/サックス/トロンボーンが加わった、本格的なコンボバンドです。
2022年に突如として現れたのですが、きっと過去このメンバーでのコラボレーションがあったのでしょうね。現在Bluenoteで毎月一回のライブが行われています。
一度彼らのライブに参加したことがあります。お店に入るとほぼ満席になっていて、ミュージシャン用の奥のスペースにようやく滑り込んだという状況でした。
演奏はいずれもアップテンポな元気の良いもので、会場はとてもハイになってましたね。フロントが3人いるので、アドリブパートも充分に楽しむことができます。
また、演奏している映像も綺麗に撮られていて、メディアへのプレゼンテーションにも力を入れています。聞くところによるとレコーディング作業も進んでいる様です。
呂其霖 CHI LIN LU
このバンドリーダーのことは、実はこのBluenote Messengersで初めて知りました。ネットでの紹介によると、ニューヨークのQueen's Collegeでジャズを学んで、台湾ではビッグバンド編成のジャズを率いているようです。
ドラムのほかにも、作曲//編曲/音楽製作/録音/ミキシング/ピアノ演奏などもやるというので、音楽に関わる全般的なことを何でもできるのですね。
翁家怡 Grace Weng
翁家怡のピアノはいろいろなところで聴いています。最初は魏廣浩とのデュオでした。非常に端正なピアノ演奏だったと記憶しています。クラシックの室内楽の様な演奏でした。
しかし、このセクステットではピアノもかなりアグレッシブになってますね。ホーンが3本あるバンドではピアノも静かに弾いていたら音が埋もれてしまいます。
翁家怡は台湾ジャズ界の姉御的な存在の様です。可愛いらしい見かけと違って重鎮ですね。
林后進 Hou Chin Lin
林后進のベースも非常にたくさんのバンドで聴いています。特に力を入れているのは、ピアノのMark Kuoと組んでいる、Our Piano Trioでしょうか。パワーのあるエレキベースで、バンドを引っ張っていきます。
話すと非常に気さくな人です。この間はジャムセッションで一緒に演奏してもらいました。
鄭文鳳 Cheng Wen-Feng
鄭文鳳のトランペットも何度か聞いています。Post Bap Entanglementという、ジャズの歴史をスタイルの変化を聞かせながら紹介するというプロジェクトでしたね。
比較的淡々と、渋い音でトランペットを聞かせてくれます。
林昱廷 Yu Ting
林昱廷のサックスはこのバンドで初めて聞きました。大きな体格でパワフルなサックスの演奏をします。
林琮翔 Lin Tsong Siang
林琮翔のトロンボーンの演奏も、このバンドで初めて聞きました。一つ一つの音が的確に演奏されるという印象です。
Bluenote Taipei
Bluenote Taipeiは、今は台北で最も老舗のジャズライブハウスです。週に6日、ジャズを専門にしてライブを行っています。レギュラーバンドと新しいバンド、いずれにも力を入れていて、興味深い演奏が多く、月に2度ほど顔を出しています。
The Sidewinder
Moaning
Moments Notice
Inner Urge
Song For My Father
Cheese Cake
Autumn Leaves
Passion Dance
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