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親しい人の足と川上未映子

親しい人の
右足が
ダメージをうけている
階段から落ちたら
虫に刺されたり
痛風になったり

痛くて目が覚める

こうして
世界に
五人
歩けない人が
生まれた

僕のせいかもしれない
因果関係はわからない

痛みだけが
リアリティと
川上未映子が
話していた
犯罪に至る過程
黄色い色の地獄
それは
痛みと無知とテクノロジーから
始まっている
貧しい大阪の
裏の世界から生まれた文学は
社会学のペラペラを
軽々超える

そのあと テレビでは
また
空海だ
必要な時に現れる空海
千住博が
あの行き詰まった時に
南無大師遍照金剛
とつぶやけば
空海がたちまち現れて
答えを教えてくれると
話していた

YouTubeは
僕に必要な番組を
僕に代わって
選びやがる

AIも悪くない
嘘っぽいのは
こっちで省けばいい

人はそこまでいろんなことできないから

五つの足が
赤く腫れていること

五人が鎮痛剤を飲んで
暑い春を過ごしていること

空海が
教えてくれること

僕は小説を書き始められずに3日漫然と過ごしている それを足の痛みのせいにしている

全く
世界は


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