同人誌で若者に一喝された事

ある偉い人に寄稿を頼むという話になって、紹介のために実験的な詩を見せようぜ、と軽く提案したら、若手Kから
「必要なし」と一喝されて凹んだ。
【大切なのは斬新な精神】
【表現は後からついてくる】
【よって実験的詩を送る必要はない】
と言うのが論旨。
日和って簡易に頭下げるダサい大人と、思われたかな。
前にもそんな事があったっけ。8年マーケティング、25年社長やってたから、資本主義的な癖がでちゃう、
【これは絶対やらなくちゃ】
の主張の根拠をよく考えてみると、金とブランドなんだよね。結局、娼婦的な。
こう答えた
「Kさんがいっていることが正しいです。僕は資本主義的で不純で汚れています。指摘されて初めてわかります。どの詩を出すかはそれぞれ判断しましょう。無理に出さなくてもいいと思います。」と返事した。

この人は彼はドイツ哲学の某京都大学の教授で大阪文学学校の校長、極めて権威的なポジション、それに媚びていると思われたかな。かっこ悪い。まあ そうかもしれない。
しゃあない。

資本主義社会で、行動する時、評価がどうしても定量的なものになりがちで、それに打ち勝てる世間の論評は駆逐されたような気もしてくる。まだあるのかな。あるのかも。

そんな時
「読者は数ではなく、その質だ」と若者から指摘され
「僕は正直、読者が欲しいです。許してください」
といい大人が謝るのが、今の時代を象徴している。

 

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