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とある国際カップルの話

国際恋愛。相手を優先?それとも自分?

私がワーホリ中に出会ったある女性の話をしたい。

その知り合いの女性は日本人で、現在29歳。 
カナダに来る以前にはニュージーランドでワーホリをしていたそう。

そして、ニュージーランドでのワーホリ中にチリ人の男性と出会い、お付き合いをすることに。

現在の彼氏の年齢は35歳で、ニュージーランドでのワーホリの後にカナダへと一緒にやってきた。交際期間は4年という長い関係が続いていたが、価値観の違いから喧嘩を度々しているらしい。その彼氏は、母国のチリの社会情勢と治安の悪さからカナダでの永住権を目指している。

しかし、35歳という年齢であり、ワーホリビザを利用して他の国に行くことができないため、カナダでの永住権を取れなければチリに帰るしかないという追い詰められた状況である。それも二人の口論のきっかけともなっていたそう。
現在、その2人はパートナーシップビザを利用してカナダに住んでいるため、仮に別れたらビザも無効となってしまう状態にある。
 
チリに帰りたくない彼氏とその背景を知っている彼女。どうしても温情により別れを決意することもできず、喧嘩しては戻りを繰り返している。 
一方の彼女は日本に帰りたい気持ちと、年齢的に猶予があるため、オーストラリアでのワーホリを経験したいという希望がある。 
しかし、自分のやりたいことを優先すると、パートナーシップビザも無効となり、チリ人の彼氏は自国に戻らなければならないという、側から見ていて、なんとも苦しみジレンマ。  

このような問題が必ず発生するのが、外国人との恋愛である。海外で知り合った恋人とは必ず自分のやりたいことを優先するのか、恋人との人生を優先するのかという岐路に立たされる。

ワーホリにはリミットがあるため、自国に戻るか、どうかの決断を迫られるからである。

仮に海外に留まる選択をした場合、職務経験がほとんどの日本人にとって、日本で就けるような仕事と同等の仕事を海外ですることは難しい。

例えば、日本でなら未経験で営業の仕事をすることはできるが、海外では語学力の壁、職務経験の壁からなかなかその仕事に就くことはできない。要するに、海外に留まるということは、職業選択の幅が狭くなるということになってしまう。
ワーホリビザを利用して海外で会社員になるということはそう簡単なことではないのだ。

ある程度、日本で職歴を積んできた方や語学力がある方は心配ないが、若年層のこれからキャリアを作っていく人にとって、海外に留まるという選択は大きな決意が必要である。

大概のワーホリビザを利用して海外に来る人は20代の若い方が多い。
「人生これから」というタイミングで恋人ができた場合、一体どうするのが最適解なのだろうか。

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