書くな、見つけろ。
依頼を受けて、ライティングをしようとする時。クリエイティブを組み立てようとなった時。まず打合せ、そして関係各位へのインタビューなどが工程に入ってくると思いますが、もう、それらの会話の中に答えが入っていることが、ほぼ100%です。
お客さまは当事者ですから、外部の誰よりも、それこそコピーライターやコンサルよりも、長い時間考えている。課題と向き合わされている。そのプロセスで浮かんだ言葉、問題点や解決策は、すでにひとつの答えになっているわけですね。
ただ、それに気づけないだけ。切り取って、お皿の上に盛り付けていないだけ。私の場合、初めての打合せの際に、必ずと言って良いほど「あ、それですね、そこにすべてが含まれてます」と指摘させていただきつつ、口頭でフレーズに置き直します。
お客さまは、一瞬、キョトンとされますが、その後の表情がゆるんできます。時には、「このミーティングは無料で良いのですか?」となって来るのです。
これは、ブランディングの際のアセスメント(事前のインタビュー)でも同じです。「書く」より前に「聞く」がある、というのは、こうした一連の流れに根拠があるのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?