身体と脳の変化

こんにちは!

日経平均株価が史上最大の大暴落と言われるニュースが毎日飛び交ってますが、このようなニュースを聞くと、脳の扁桃体の活動が活発になります。

扁桃体というのは、よく「闘争か逃走」を促す領域だとも言われ、人間が命を守るために、感情的には不安、恐怖を感じたり、他者に攻撃的になったりする働きがあります。

ぼくのNISAも今下がりまくってますが、ぼくは投資は素人なので、このまま続けても大丈夫なのか、みなさんはどう思われますか?

ところで、ときどき「レッスン中に頭で考え過ぎてしまうんだけどどうしたらいいか」という質問をいただくことがあります。

こちらのキューイングや伝え方の問題もあると思うのですが、レッスンでは今までに身体がやったことがないことをやろうとしているので、考えながらやるのは自然だし、身体を変えていくためには必要なプロセスだと思います。

逆に、全く考えなくても動けてるというのは、今まで身体の使い慣れたところだけを使って動いているので、そのままでは身体は変わりません。

何十年も前に車の運転免許を取った人が車の運転をしているようなもので、無意識でも簡単にできてしまいます。

これからは家電の操作や車の運転もどんどんAIがやってくれるようになりそうなので、生活面ではもっと便利で考えたり意識しないでもいろんなことが簡単にできるようになっていくのだと思いますが、身体のことになると、やっぱり自分で積極的に意識を持っていかないと、どんどん衰える一方になってしまいます。

ですので、考え過ぎてしまう、ということは、それだけ自分の身体を良くしたいという思いがあるという証拠ですから、全然悪いことではないと思ってください。

そして、レッスンを重ねていくなかで、少しずつ「考えながら動く」から「注意を向けながら動く」

になっていけるとより良い実践になっていくと思います。

なにがどう違うのかと思われるかもしれませんが、

「考えながら動く」は文字通り頭で考えながら動くこと。

脳の使い方としてはかなり左脳に偏った使い方になります。

「注意を向けながら動く」は、一つ一つの動作や、呼吸、身体のある部位もしくは身体全体に意識的に気持ちを向けていくプロセスになります。

脳の使い方としては右脳と左脳を交互に使い分けている状態です。

ヨガやピラティスはいったい何をやっているのかと聞かれたら、いろんな言い方があると思うのですが、

「意識的に注意を向けて動く練習」

をしていると言えると思います。

言い換えると、

「右脳と左脳をバランス良く使う、もしくは右脳と左脳の繋がりをよくしていく練習」

とも捉えることができます。

ジル・ボルト・テイラーというアメリカの脳科学者が書いた『Whole Brain 心が軽くなる脳の動かし方』という本を読みますと、一般的には左脳は論理、比較、言語などを司る半球、右脳は感情、感性、感覚などを司る半球だと認識されているが、実は左脳にも感覚的な領域があり、右脳にも理性的で論理的な領域があり、脳の片方の半球を使っているときには、もう片方の半球の働きは抑制されているそうです。

頭で考えながら動いているときは主に左脳を使っているので、実際に身体がどう動いているかなど、関節や筋肉の働きを感じる右脳の働きは抑制されています。

頭で考え過ぎてしまう方は、身体感覚が養われていくよう、特に背骨やインナーマッスルの感覚を高めていけるように、日常ではやったことがないようなことにどんどんトライして、今まで身体が感じたことがないような刺激を与えていくのがいいと思います。

そのためにピラティスマシンを使って動くのはとても効果的ですし、ほかにも使えるものはなんでも使って身体の内側の感覚を高めていけば、少しずつ左脳に偏り過ぎることがなくなり、右脳も使って動けるようになっていくと思います。

脳の使い方が変わると、物事の受け取り方や、考え方も変わっていきます。

何にストレスを感じ、何に幸せを感じるかも変わってきます。

ですので、ヨガやピラティスは、身体と心を変えていけるものなのです。

脳には可塑性(かそせい)があるので、訓練すればするほどいつからでも進化、成長させていくことができます。

ですので、頭で考え過ぎてしまうと感じている方は、脳や身体が新しいことにチャレンジしようとしている証拠なので、そのプロセスを経ていくことで、また新たな世界が見えてくるはずです。

ぼくの場合はむしろ、「考えたらわかるやろ」と言われてきた方なので、もう少しなんでも考えながらやった方がいいのかもしれませんが。

身体を変えるプロセスでは、よくわからないことやなかなか進歩が感じにくいこともあったりしますが、それはみなさん必ず通る道ですので、効果を早く得ることに焦らずに
、1回1回のレッスンを楽しんでいきましょう!

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