📱Weekly Beyond Mobile【2020/11/23〜11/29】〜1週間のモバイルマーケ関連ニュースまとめ〜
■ はじめに
このnoteはモバイルアプリマーケティグツールを提供するReproの稲田宙人(@HirotoInada)が配信しているポッドキャスト番組「Beyond Mobile」で取り上げたニュースを週次でまとめた記事です。
noteでは、ポッドキャストで取り上げたニュースに加えて、参考リンクや追加ニュースなども含めて、1週間の最新モバイルマーケニュースをまとめています。
Google Task Mateがインドでテストリリース中
企業が指定するタスクを実行することにより、現地通貨をゲットできるGoogle Task Mateアプリがベータ版としてインドでローンチした。
既にストアでは公開されており、誰でもダウンロードはできるが、実際に利用するにはリファラルコードが必要になり、クローズドベータでのテストを実施中。
タスクは、FieldTasks(出かける)・SittingTasks(その場でできるもの)の2つに大別され、FiledTasksの場合は、実行する場所に行くまでにどれくらいかかるかがアプリ内で分かるようになっている
タスクの種類は、アンケートに答えたり・文書を翻訳したりするなど多岐にわたるが、特定の場所の写真を撮るなどのタスクの場合は、Googleのマップ技術を向上させたり、エリアのオンライン上の情報を充実させるのに役立てるようだ。
アプリ正式ローンチ時期などの詳細は未定。
Google 最新ARアプリでマンダロリアンとコラボ
GoogleがDisney・ルーカスフィルムと提携して、「マンダロリアン」とGoogle最新ARアプリでのコラボを開始した。
アプリ内では、エピソードのハイライトをARで表示したり、Forceを操ったりできるそうだ。
Source:Googleの最新ARアプリにスター・ウォーズ「マンダロリアン」登場
2020年11月23日から毎週月曜日に新ARコンテンツが追加され、2021年10月31日まで続く。過去にもGmailなどでスターウォーズの着せ替えができるコラボを行なっていたが、今回はより長期的なプロモーションを実施する模様だ。
Google最新ARアプリの体験は、最新のGoogleの5G対応デバイスのみで体験が可能になっており、今回のコラボは新端末の宣伝目的であるようだ。ただ、5Gデバイスが5Gに接続できる必要はなく、対応デバイスであればアプリ自体は体験が可能だ。
コラボ相手である「Disney+」は、その加入者が計画を4年前倒しで達成(8月時点で6000万人)したことでも有名だ。その中でもマンダロリアンは圧倒的に需要が高く、本機能を体験したいユーザーによってGoogle端末の売上も伸びそうな所感である。
Source:https://twitter.com/carlquintanilla/status/1328313337906663427
オーストラリアの接触確認アプリ、情報を情報当局が収集していたことが明らかに
オーストラリアの新型コロナ接触確認アプリ「COVIDSafe」のリリースから半年間、政府の情報機関がデータにアクセス可能であったと報じられた。
オーストラリアの接触確認アプリである「COVIDSafe」は、感染者と接触した可能性のある人に政府の衛生当局が連絡できるよう、アプリユーザーは名前や年齢、郵便番号、電話番号などの個人情報をアップロードする必要があり、前述のような情報が取得されている可能性がある。
パンデミック発生後、多くの国で接触確認アプリの開発が急がれ、国・端末で管理と匿名・実名の2つの分類で開発がされたが、問題になるのが有効性とプライバシーの両立だ。
Source:各国で導入が進む“接触確認アプリ” | 国際報道2020 特集 | NHK BS1
イスラエルでは追跡が過ぎるとして裁判所がアプリ閉鎖を命じた他、カタールでは国民の1/3の個人情報が流出した事例もあり、コロナ接触確認アプリへの不信感を植え付けるニュースとなりそうだ。
猫の言葉を人間語に翻訳するアプリ「MeowTalk」がリリース
猫の泣き声を人間語に翻訳するアプリの「MeowTalk」がリリースされた。
開発者はAlexaの元エンジニアということもあり、高い音声認識技術が存分に使われている模様。
現状は13種類の言葉しか翻訳できないが、使えば使うほど精度が上がっていくらしく今後の拡大が楽しみだ。
個人的に気になる点としては、猫の言語に国境は存在するのか。
Tiktok てんかん発作につながる動画を避ける新機能を発表
世界中で6400万人が苦しんでいると言われるてんかん発作だが、Tiktikは光過敏性発作を誘発する動画への対策を実施している。
ここ数ヶ月で自動で光の点滅や視覚パターンを認識して対象の動画には自動で警告が入るようになっていたが、今回新たに「Skip All」機能が追加された。今後は、このオプションを有効にしている場合は動画自体が表示もされなくなる。
Source:TikTokにてんかん発作につながる動画を避ける新機能追加
YoutubeやFacebookでも、てんかん発作に繋がってしまうようなコンテンツには注意書きをいれるガイドラインが存在するが、あくまでも個々のクリエイターに警告をいれるかは委ねられており、Tiktokはプラットフォームとして本格的に対策を実施した形となる。
ネット上の荒らしがわざとてんかん発作を引き起こすコンテンツを作成したり、ハッシュタグも意図的にてんかん発作に関係する物を入れるケースも存在する為、Tiktokの画像認識技術を活用した今回の新機能はネットの健全化に繋がることだろう。
Bytedanceが新アプリストアと独自パブリッシャーをローンチ
Tiktokを提供するBytedanceは、先月自社のモバイルゲームストア「Danjuan Games」を立ち上げたが、加えて自社のゲームパブリッシュ部門を立ち上げた。
今回立ち上げたパブリッシュ部門は”Pixmain”という名前で、現状5つのタイトル開発に取り組んでいる。全てモバイル向けにリリースされる他、そのうち3つはPC向けにも、そのうち1つは任天堂switchにもリリース予定とのこと。
Danjuan Gamesでは主にカジュアルゲーム・ハイパーカジュアルゲームを取り扱っており、TencentやNetEaseのようなミッドコア・ハードコア領域で複数の人気の超巨大タイトルを保持するテック企業に対抗する構造だ。
10月にサイレントでリリースされたモバイルゲームストア「Danjuan Games」にも既にカジュアルゲーム・ハイパーカジュアルゲームを中心に複数のアプリがパブリッシュされており、その多くがBytedance関係のアプリである。
Danjuan Gamesには、電話番号かTikTokのアカウントでログインが可能になっており、アプリストアから個別のアプリをダウンロードすることなく、アプリストア内でアプリがプレイ可能な点が特徴的だ。
アプリストア内の独自通貨も発行しており、タスクをこなしたりすることで通貨を稼ぎ、ストア内で使用が可能だ。
Apple Shazamと連携してApple Musicの5ヶ月間の無料トライアルを提供
2019年にもAppleはクリスマスの時期に6ヶ月間のApple Musicの無料トライアルをプレゼントしていたが、今年2020年はShazamと連携してこの無料トライアルプレゼントキャンペーンを実施する。
無料トライアルをゲットするには、Shazamをダウンロードして何か曲を聞かせて、表示された曲をタップするとAppleMusicで再生するオプションが表示され、無料トライアルが可能になる
上記の方法とは別に、Shazamの設定画面のバナーからも無料トライアルが可能になっているようだ。
Apple自身もこのキャンペーン実施を公言しており、1月17日まで有効だそうだ。キャンペーンの対象国はイギリス・アメリカ・オーストラリア・カナダ・インド・ノルウェー・スウェーデンなど。
Holiday Offer through 1/17/21! Download & Shazam a song to receive up to 5/mo free of Apple Music. New Apple Music users in GB, AU, US, CA, IN, NO, SE & more, terms apply.
Source:Shazam offering up to five months free Apple Music subscription for new users
ShazamはAppleに2018年に買収されており、今回のキャンペーンは親和性の高いオーディエンスを保持するShazamのユーザー基盤を活用した、AppleMusicのユーザー数拡大が目的と考えられる。
---------------
以上、今週のモバイルマーケ関連ニュースまとめでした。
是非気になったニュースがあった際には、ハッシュタグ「#ビヨモバ」をつけてSNSに投稿してもらえると嬉しいです。
記事をご覧頂き各ニュースが気になった方は、是非元番組である「Beyond Mobile」をご視聴頂けると幸いです。
また、ひとつのモバイルマーケのテーマを徹底的に深掘りするポッドキャスト番組「Mobile Update」も毎週更新中なので、お時間がある方はそちらもご覧ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?