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【Google I/O2022】アプリマーケターが知っておくべき最新アップデート情報まとめ Firebase・AndroidOS
■ はじめに
こんにちは!Repro稲田(@HirotoInada)です!
今年もGoogleの開発者向けイベント"Google I/O"が開催されました。
前回から2回に渡って"Google I/O 2022"のアプリマーケターが知っておくべき注目アップデート情報を取り上げます。
後半ではFirebase・AndroidOSの変更点を徹底解説!
前編のGoogle Play Store・Google Play Console編はこちら!
3. Firebase
3-1. Firebase Extensionsの拡張
Firebase Extensionsは、サードパーティアプリケーションをAPIを用いることなくFirebase経由で利用できるようになる外部連携機能パッケージの総称。今回、新たに以下の4つのExtensionsが追加された。
①Snapchat SNS
・Snapchatのアカウントを用いてログインができるように
・ステッカージェネレーター機能も連携したため、アプリ内のコンテンツを元にしたステッカー作成が可能に
②Stream チャット・フィード
・Streamが提供するチャット機能の認証がFirebaseのみで可能に
・Streamが提供するフィード機能の認証がFirebaseのみで可能に
③typesense 検索エンジン・インデックス
・Firestoreのデータ更新に合わせた検索エンジンのインデックス最適化がかかる
④RevenueCat アプリ内課金
・アプリ内課金情報のFirestoreへの連携
・Extension Eventsを用いたアプリ内課金関連イベントの発行
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3-2. Extension eventsの登場
Firebase Extensionsで連携した各種サードパーティアプリケーションの機能に、独自のカスタムコードで機能を付与・ワークフローに統合することが可能になった。
これにより、個社個別のワークフローやユースケースに合わせた機能連携が最小限のコード実装により可能に。
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例としては、Firebase ExtensionsのRun Payments with Stripeを使用している場合に、顧客がサブスクリプションをキャンセルした際に、独自のオファーコードのダイアログを出すなどのワークフロー設計が可能になる。
3-3. Firebase Performance Monitoringの正式提供開始
Performance Monitoringでは、ユーザーがアプリを使用している際にパフォーマンスが低下したことを検知してアラートを送信することが可能だが、今回の正式提供以降に際して、各指標のアラート閾値を独自に設定することが可能になった。
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アラートの対象は、カスタムコードトレース・ネットワークリクエスト・レンダリング・ページ読み込み速度の4つで、それぞれの指標に関してアラートの閾値をカスタマイズすることが可能。
アプリパフォーマンスの監視コストの低下と対応スピードの向上に寄与する。
3-3. App Quality Insights from Firebase Crashlytics
Firebase Crashlyticsと連携することで、発生したクラッシュがソースコードのどのコードに起因するかが、Android Studioのソースコード上でインタラクティブに確認が可能になった。
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この連携により、クラッシュ要因の調査の簡易化がされるのに加えて、より詳細にクラッシュのコンテキストが把握できるようになったことで高精度なアプリ改修が可能になる。
4. Android13
4-1. 遂にAndroidでもプッシュ通知の許可が必要に
旧来Androidではプッシュ通知を送るためには、ユーザーに個別許可を求める必要はなく、デフォルトでオプトインがされている状態であった。
Android13からは、通知を送信するためにはアプリごとにユーザーに許可を求める必要がある。
つまり、遂にAndroidでもプッシュ通知の許可が必要になる。
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昨年のAndroid12での発表された、長期未使用アプリを冬眠状態にする「App Hibernation」では、対象アプリのプッシュ通知が送信されなくなる変更がなされていたが、今回のプッシュ通知オプトイン制の導入により、さらにユーザーに嫌われない・長く使われるアプリ体験の提供が重要になる。
4-2. “Themed Icons”が非Googleアプリにも適用拡張
昨年、Android12で導入された”Material You”。本機能を有効にすることで、ユーザーごとのテーマカラーを設定することが可能になり、端末内の画面がテーマカラーに沿った色にダイナミックにカスタマイズされるようになった。
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今回のアップデートでは、”Material You”のテーマカラーに合わせたアプリアイコンのカラー変更が、旧来Google製アプリにのみ適用されていたものが、非Google製アプリにも適用拡張されることになった。
上記の図でも分かるように、背景のテーマカラーに合わせる馴染む形でアプリアイコンがミニマム・モダンなカラーリングにカスタマイズされる。
まずはGoogle Pixel端末を対象に本機能は適用されるが、今後Android13搭載端末にも順次拡張していくことが想定される。
多様な色を使用しているアイコン・抽象的な造形で構成されているアイコンなどは、“Themed Icons”が適用されると、アプリ視認性が下がる可能性もあるため注視が必要だと思われる。
4-3. Android版”Privacy Sandbox”の導入イニシアチブ発表
Androidでも広告識別子、ADIDを廃止する動きが本格始動した。
昨年2021年3月末のiOS14.5リリースに伴うIDFAオプトイン化などの業界動向もあり、いずれはAndroidにおいてもADIDの可用性を低下させる動きが発生するとは予想していたが、思った以上に早い指針の発表になった。
Androidでも広告識別子を廃止する動きが本格始動
— 稲田宙人 Hiroto Inada / Repro Inc. (@HirotoInada) February 16, 2022
思った以上に早かったが、予想通りGoogleもADID廃止意思を表明し、「Android Privacy Sandbox」の方針発表
既存のADIDは新スキーム置き換わりまでの"2年間"は猶予が与えられる
Appleの猶予1年と比較すると緩いが注視が必要https://t.co/aieQsXr5I1
Privacy Sandbox自体はブラウザ版の導入イニシアチブが3年前に発表されており、今回のAndroid版においては、サードパーティとのユーザーデータの共有を制限し、広告IDを含むクロスアプリ識別子なしで動作する広告ソリューションの提供を意図している。
AppleのApp Tracking Transparencyの導入においては猶予が1年程度しかなかったが、Googleは新スキームであるAndroid版Privacy Sandboxの移行は2022年2月時点で2年間の猶予を設けると明言しており、まだ若干の余裕がある。
ただ、既にSDKランタイム・プライバシー保護APIのベータ版のリリースはされており、順次対応が必要な領域も拡大していくことが予想されるため、続報に注目する必要がある。
2年後の正式移行のタイミングは「移行開始」ではなく「移行デッドライン」になる可能性もあるため、今後も注視していきたい。
参考:導入スケジュール(2022/05/18時点)
2022年2月:Android Privacy Sandboxの導入イニシアチブ発表
2022年4月末:第1弾 開発者プレビューの発表
2022年中:SDK ランタイムとプライバシー保護 API のベータ版リリース
2024年初旬以降?:Android Privacy Sandboxの正式導入
5. その他:開発関係で注目の機能
5-1. Jetpack Compose > Live Edit
ローカル環境でソースコードを編集しながら、同時にライブエディターをプレビューできるように。複数端末サイズのプレビューにも対応しているため、よりインタラクティブなコーディングが可能になる。
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5-2. Jetpack Compose > Visual Linting
Layout Validation機能内で端末ごとのレイアウトの整合性を確認可能になった。特定の端末サイズではボタンが隠れてしまっているなどの問題をリリース前にチェックすることができる。
![](https://assets.st-note.com/img/1652862728863-ishvbmAw50.png?width=1200)
最後に
以上、"Google I/O 2022"のアップデート情報 Firebase・Android13編でした!
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参考リンク集
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