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婚外恋愛で奥さんの話をしてくる男性心理の理解と向き合いかた

今回は、婚外恋愛の具体的な場面について掘り下げてみたい。それは、婚外恋愛相手の男性が、奥さんの話をしてくるというシーンだ。

婚外恋愛相手の女性に奥さんの話をする男性

  • 『休日は奥さんと2人で出かけてきた』

  • 『ちょっと奥さんにLINEしないといけない』

  • 『家に奥さんがいるから今日は連絡できないかも』

  • 『これは誕生日プレゼントで奥さんにもらったもの』

婚外恋愛をしていると、婚外相手からこんな話を聞かされることはないだろうか。デートの日程調整然り、日常のやりとり然り、ふと婚外相手から送られてきた何気ない言葉のなかに、結婚相手の存在を否が応でも認識させられてしまうような言葉だ。

以前別の記事『婚外恋愛の"既婚男性×独身女性"の組み合わせが気になる』でも書いたとおり、婚外恋愛は何かしらの形で婚姻関係が背景に潜んでいることが多い。婚外恋愛相手には必ず結婚相手がいて、家族がいて、生活がある。恋愛は本来2人だけのものであるはずなのに、婚外恋愛では常に結婚相手の影が背後にちらついてしまうという、非常に特殊な一面を持っているのだ。

普通の恋愛でも存在する「他の女性の話をする彼氏」問題

ただこの『彼氏や恋人が他の女性の話をする』という問題は、婚外恋愛に限った話ではない。普通の恋愛でも見られる光景のようだ。

「彼が他の女性の話をするのがほんとに嫌!」「彼が他の女性の話をするのを聞くのがつらい」「彼が他の女性の話をするのをやめさせたいけどどうしたらいい?」
彼が他の女性の話をするのはあまりいい気はしないですよね。

彼氏に他の女の話をされて冷める…男性心理6つと対処法

WEB記事にいくつか目を通してみると、彼氏や恋人男性が他の女性の話をする理由には主に次の4つがあるらしい。

  • 嫉妬させたいから

  • モテるアピールがしたいから

  • なんとも思ってないから話せる

  • 事実を話しているだけ

昔の自分のことを思い出すと「言われてみればそうだったかも…」と急に恥ずかしくなってしまった。

<参考>
MIROR『彼氏に他の女の話をされて冷める…男性心理6つと対処法』
みのり『嫉妬させようとしてる?「他の女性の話をする」男性の本音5つ』
マイナビウーマン『他の女性の話をする男性心理10パターン』

婚外恋愛だからこその「繊細さ」

だが婚外恋愛においては、この"他の女性の話"はより繊細で神経質(=センシティブ)な話題だと考えるべきだろう。それは女性も男性もだ。

婚外恋愛では、誰しも相手に夫や妻がいることを頭では理解した上で恋愛をしている。でも、だからこそ女性は『2人でいるとき"ぐらい"他の異性を紛れ込ませないでほしい』とか、『仕方ないのはわかっているけれど、"出来る限り"しないでほしい』というような気持ちが、普通の恋愛以上に強いのではないだろうか。なので女性は、婚外恋愛において男性が他の女性(=奥さん)の話をしてくることに対して、「自分が過敏すぎるのではないか」と自分を責める必要はない。過敏になって当然だからだ。

そして男性は、婚外恋愛においては普通の恋愛以上に、女性が他の女性(=奥さん)の話に敏感になっている可能性を認識しておくべきだろう。しかし、普通の恋愛においても他の女性の話をしてくる男性が後を絶たないのだから、婚外恋愛相手の男性がそう安々と女性の繊細さに気づけるとは考えにくい。

男性心理の理解と対応

では『奥さんの話をしてくる男性』はどのように理解して、どのように対策するべきだろうか。自分なりの考えをまとめておきたい。

まず、彼氏や恋人男性が他の女性の話をする理由は、先述した4つ「嫉妬させたいから」「モテるアピールがしたいから」「なんとも思ってないから話せる」「事実を話しているだけ」で基本的に異論はない。ただし、結局は次の2つに集約できるのではないかと考えている。

①何が悪いのかわかっていない

1つめは、奥さんの話をすることの何が悪いのかわかってないという心理だ。「なんとも思ってないから話せる」「事実を話しているだけ」はこれにあてはまるのではないかと思う。つまり、女性側の『他の異性を紛れ込ませないでほしい』という認識に対して、男性は『紛れ込ませているつもりはない』『紛れ込ませてるうちには入らない』という認識を持っているということだ。これは中立的に書けば『男女間での明確な認識のズレ』だが、女性側に立てば『女性の気持ちを全く理解していない』になるだろう。

この場合の対策は、婚外恋愛相手の男性に"女性理解"を求めるのか、より強い"男性らしさ"を求めるのかで、変わってくるのではないかと思っている。

この「何が悪いのかわかっていない」男性は、明らかに女性の気持ち(いわゆる乙女心)に対する理解が足りない。もちろん『2人でいるときぐらい他の異性を紛れ込ませないでほしい』と言葉にしてしっかり伝えれば、一時的には認識を改めさせることができる可能性もある。だが個人的には、根本的な女性理解が足りなければ、また同じような行動を繰り返してしまうのではないかと思う。もし何度言っても相手男性が認識を改めてくれないとか、他にもデリカシーの低い行動や態度が見られるのであれば、そうした男性に女性理解を期待することは難しい、と判断するしかないのではないか。

ただし男性らしさは、『男はなにも考えてない』とか『男性は無神経だ』という印象を女性に与える一方、同時に『おおらかさ』や『豪快さ』につながる要素だとも言うこともできる。それを魅力だと感じる女性も、きっと多いことだろう。もしあなたが婚外相手にそうした”男性らしさ”を求めるなら、『まぁ悪気はないだろうから』とか『いま会ってるのは私なんだから』と捉えて、スルースキルを磨いていく方向で対応するのがいいだろう。

(もちろん、『男性らしさ』と『女性理解』の両方を高い水準で持ち合わせる男性が、より魅力的であることは間違いない。)

②自身の優位性を保とうとしている

さて2つめは、自身の優位性を保とうとしている心理だ。「嫉妬させたい」「モテることをアピールしたい」がこれにあてはまるだろう。つまり奥さんの話をして嫉妬心を煽ったり自分がモテる男だと認識させることで、自分の立場を上に持っていきたい、自分をいい状態にしたいという気持ちが無意識にでもあるということだ。

これは先程の「①何が悪いのかわかっていない」と比較したときに、女性が嫌な気持ちになるのはわかった上で奥さんの話をしているということなので、正直なかなか恐ろしいケースだ。婚外恋愛していてこのケースは多くないと思うが、広く捉えればマウントを取ってくるとか、注意や指摘が多いなどもこれに含まれるのではないかと思う。

この場合は対応というか…、恋愛すること自体おすすめができない。男性が恋愛を自分中心に捉えていることが、スタンスから丸わかりだからだ。

婚外恋愛は「自分のため」がぶつかり合う場所

今回は、婚外恋愛で奥さんの話をしてくる男性心理の理解と向き合いかたについて書いてきた。書いてみて思うのは、婚外恋愛は女性・男性それぞれの理想や在りたい状態が、真正面からぶつかり合う場所だということだ。奥さんの話をしてくる男性にも魅力があるだろうし、悪気がない場合もあるだろう。だとしても、女性が許せないラインもきっとはずだ。男性は男性で、ある程度は理解できるとか善処できるという部分もあれば、「さすがにそれは無理」というラインもきっとあるだろう。

重要なのは、婚外恋愛する2人はどこまでも対等であるはずでなので、一方が過度に耐え忍んだり、無条件に受け入れるのはおかしいということだ。男女ともに「満喫できなければ意味がない」くらいに捉えて、『お互いの認識や許容のラインがいい具合に噛み合ったときに満足いく婚外恋愛ができる』くらいに構えておくのがちょうどいいのではないかと、個人的には思った。

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