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【美術】グッゲンハイム美術館 作品群③

スペインのビルバオにある、グッゲンハイム美術館について書いています。
僕は絵がすごい苦手で、中学の美術の成績は5段階で2だったのですが(笑)、美術品は好きなのです。

(トップ画出典:https://www.pinterest.jp/pin/31947478595569319/)

今日はグッゲンハイム美術館最大の絵画の紹介です。
その絵画は壁ではなく床にあります。

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出典:https://www.theguardian.com/artanddesign/2016/may/13/yves-klein-london-birth-blue

イヴ・クラインの『スイミングプール』という作品です。
大きさは500平方メートル以上あり、鮮やかな青色で塗られています。

この青色はイヴ・クライン自身が作り上げた色で、インターナショナル・クライン・ブルーと呼ばれています。
イヴ・クライン曰く、「理想とする世界像の非物質性と無限性を青の深みによって想起させる」とのことです。

イヴ・クラインは他にも有名な作品をいくつか発表しています。
その1つが、1960年に発表された『空虚への跳躍』と言われる作品で、ニューヨーク近代美術館に展示されています。

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出典:https://www.contemporaryart-walk.com/artist/yves-klein.html

これはまだ合成とかがない時代なので、危険なことをしていると物議を醸しました。
ですが、この時代にイヴ・クラインはカミソリを使い加工して、この作品を作りました。
さぞかし当時の人はびっくりしたでしょうね。

また、イヴ・クラインは楽曲も作っています。
『モノトーン・サイレンス』という楽曲で、交響楽団がニ長調の和音だけをずっと演奏しているものです。

これは第1楽章で、第2楽章はオーケストラが動きを止め静寂を20分間演奏します。
演奏中、裸の女性が青いペンキを体に塗りつけて、巨大なキャンバスに身体を押し付けて回るというパフォーマンスがあったそうです。
謎ですね笑

古典美術は創作技術の高さで競ったのに対し、現代美術は発想に基づいて評価されます。
この音楽や、青で塗っただけの絵は誰でも作れますが、この発想を実際に思いついたのはイヴ・クラインでした。

芸術って面白いですね。

吉村先外

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