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【世界遺産】エル・エスコリアル

今日はスペインのマドリードにある世界遺産、エル・エスコリアルについて取り上げようと思います。

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出展:https://adelante.jp/noticias/blog/momificacion-de-los-reyes-de-espana-san-lorenzo-el-escorial/

アバントス山の麓にある巨大宗教施設で、敷地面積は3万平方メートル以上(大阪ドームとほぼ同等)もあり、修道院、聖堂、王宮、博物館、図書館、そしてスペイン王家の霊廟(れいびょう)も入っています。

地下にある王家の霊廟に続く入り口はこのようになっています。

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出展:https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AFale_-_Spain_-_Madrid_-_28.jpg

バースデーケーキと呼ばれるお墓には、60人もの王家の子供たちの亡骸が安置されています。

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出展:https://www.pinterest.ph/pryngols/origin/

王の霊廟は豪華絢爛です。
八角形の部屋にシャンデリアが飾られ、同じ形の黒い棺が床から天井まで積み重ねられています。

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出展:https://hermeswhispers.com/el-escorial2/

しかし、こういった霊廟に入る前には実は1つ過程を踏まなければいけません。
遺体安置所(el pudridero:腐らせ場)と呼ばれる場所で、亡くなった王と王妃、王子たちはミイラ化するまで約30年間安置されます。
霊廟の棺のサイズが長さ100センチ、幅が40センチしかないため、遺体はそのサイズに縮むまで安置所に置かれます。

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出展:https://ameblo.jp/victoria-eugenia/entry-12028238563.html

メメント・モリ。
ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」という意味ですが、スペイン王家は子供の時にここで、自分の人生を何に使っていくのかを固めるのでしょう。

吉村先外

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