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文化財の洋館の個室でランチをいただくことになった「京都亀岡・楽々荘」

この日私は、京都駅から山陰線に乗りました。

昔お世話になった先輩と、久しぶりに食事をすることになったからです。

保津峡

場所は亀岡。

嵯峨嵐山駅まで観光客でごった返していた列車に揺られ、絶景の保津峡を車窓から眺め、

そして大きな亀がずしんと佇んでいるような『サンガスタジアム』が近づいてくると、亀岡駅へと到着しました。

「おー、久しぶりやなぁ! 変わってへんなぁ!」

駅前のロータリーで先輩と数年ぶりの再会!
変わらず元気なお姿にほっとしながら、今日のランチのお店へと向かいました。

それがこちら、「がんこ 京都亀岡・楽々荘」です。

「がんこ 京都亀岡・楽々荘」

田中源太郎という名士が1898年ごろに建てた邸宅を利用したお店で、中は和館と洋館で構成されているとのこと。

レトロ好きな私としてはぜひ訪れてみたかったんですよねー!

予約した席はどんな場所だろう?
お庭が有名と聞くし、窓際の席かな?

とワクワクしつつ店員さんの案内で廊下を進んでいくと……

……ん?

き、金庫の入口……?

なんじゃこりゃ?

金庫の扉かと思いましたが、遅れて和館から洋館への出入り口だと気づきます。

このなんともダイナミックな和洋折衷っぷりが、とてつもなくいい味を出していますね。

そして階段を上っていき……

案内されたのは2階の……

……個室??????

私も先輩もまさかの特等席にしばしポカン。

しかしテーブルには注文していたコース料理の皿が並んでいます。

あの……料理の香りと一緒に文化財特有の建物が漂っているんですけど

予約する際に特に席の指定はしていなかったので、この展開は完全に予想外でした!

見学料を支払うべき施設の中で、コース料理の代金だけで食事をできるという思わぬ贅沢に、緊張とワクワクで一杯です……!

とりあえず席に着くまで、二人で建物の撮影タイム。
めったにない機会ですからね!

個室の向こうはテラスになっていて、『無鄰菴』などを手掛けた七代目小川治兵衛作の庭園などを眺めることができます。

ランチは「特別やわらぎ弁当・つゆ豚しゃぶ付(3,300円)」コースを注文。

どれも上品な味つけで、ひとつ一つ小ぶりだったものの意外とボリュームがあり、食べ終わる頃には私も先輩もすっかり満腹になっていました。

昔話や今の仕事の話などを交えながらゆっくり過ごした後、名残惜しくもお会計へ。

が、1階のカウンター横の貼り紙を見た先輩が一言、

「ここ、庭の見学できるらしいぞ」

まじですか

そんなの見にいくに決まって

やってきました

店員さんからもらった案内図によると、お庭は保津峡の絶景に見立てて造られているのだそうです。

亀山城から移設した豊臣の紋入りの灯籠があったり

天気もよく、絶好の散策日和――

振り返ると、書院造りの和館とコロニアル様式の洋館が堂々と佇んでいました。

ちなみにお会計は先輩にご馳走になってしまいました……!
ありがとうございます。

亀岡駅から電車に乗り、帰路へ。
その途中再び保津峡が見えました。

保津川と右手に見えるのがトロッコ列車が走る旧山陰線

これは歴史好きの先輩の奥様から教えてもらったことなのですが、楽々荘の建物を建てた田中源太郎は、今の山陰本線である京都鉄道会社の創設者!

窓から見えた、彼が手掛けた旧山陰本線の線路は今は観光列車の「嵯峨野トロッコ」が走っていて……

亀岡へ向かう途中に撮影したトロッコ列車

そんな何気なく見てきた京都名物も、より一層味わい深く感じられるようになった、「楽々荘」での特別な時間でした!


■京こね☆ニュース

こちら、先輩の奥様が運営されているブログです!
京都に関する豆知識や情報を面白おかしく毎日更新されていますので、ぜひご覧ください( ´∀` )


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