美川憲一さんと美輪明宏さんを同一人物だと思っていた私
先日、この記事の中でスペインの世界遺産「サグラダ・ファミリア」について取り上げたのですが、ひとつ、気づいたことがありまして。
私、「サグラダ・ファミリア」をずっと「サクラダ・ファミリア」と覚えてしまっていました。
おかしいなぁ
現地にも行ったことあったのに
おかしいなぁ
まぁこういう覚え違いは今に始まったことじゃないんですよ。
私にはどうやら、「情報の一部だけを見たら、残りの情報を脳が勝手に補完する」癖があるみたいでして。
世界史の授業で「ナポレオン・ボナパルド」と答えるところを、挙手して「ナポリタン!」と大声で答えたこともあったし。
「凛として時雨」をずっと「凛として梅雨」と覚えてたし
アジカンのアルバム「君繋ファイブエム」を「君繋イミファイブ」て言ってたし(どっからイミなんて出てきやがった)
極めつけは、
美川憲一さんと美輪明宏さんをずっと同一人物だと思っていたことです。
テレビで美輪さんを観た時も、「美川さん、化粧濃くなったなー」て思ったくらいで一ミリも疑問を抱かなかったし、自分の中で『もののけ姫』のモロの声優は美川さんでした。
別人だと気づいたのは20代も半ばになってからです。
この妙なクセは日常生活でも、そして今でも支障がありまして。
何か物を書く時に、たとえば「話す」と書くべきところを、「はなす」の音が脳内で先に「離す」で変換されちゃって、そっちを書いてしまう。
キーボードの予測変換で一番最初に出てきた漢字を慌てて選択してしまう感覚に似てますかね。
PCならすぐに修正できるけど、手書きだと悲惨。しょっちゅうやらかすから、大事な書類に記入する時とかヒヤヒヤもの。
実際、修正不可の願書で誤字ったこともあったし。
察しがついた方もおられると思うけど、こんな人間がまともにサラリーマンなんてできるわけないんですよね。
実際、最初に就いた正社員の仕事は品番間違えて数万の損害出したし、直属の上司も超パワハラな人だったこともあって二ヶ月で辞めました。
自他ともに認める「変なやつ」だったんですよね。
だから作家(小説家)になりたかった、ていうのもあります。
作家だと、「変なやつ」でも「まぁ作家ってそういう人多いしねー」て納得してもらえる空気が何となくあるじゃないですか。
作家という仕事に就けば、「変な私」がようやく普通になれると。
一応数冊ですが本は出版社を通じて出させてもらってますし、作家という肩書を使ってはいますが、ただ「普通」になれているかどうかは今もわかりません。
むしろ、「書くこと」て私をただ単に普通にしてくれるだけのショボい力だとは最近思ってなくて、「書くこと」は私をとんでもない場所に連れていってくれるエンジンのような力だと信じています。
まぁ、未だに変な人間のままってことですね。
サグラダ・ファミリアに桜吹雪を降らせようと
ナポレオンをケチャップとパスタまみれにしようと
サンを救えるのが美川さんだったと勘違いしていたとしても
それでも毎日無事に過ごせて、割とやりたいことやって生きられているんですから、その点だけは良しとしましょう。
風邪だけは引かんように気をつけます。
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