「つわものどもが夢の前」~開催前の大阪・関西万博に行ってきちゃった~
いよいよ開催まで一年をきった「Expo2025 大阪・関西万博」
初めて身近に体感できる万博とあって、大人げもなくワクワクしている私ですが、唯一懸念していることがありました。
「開催中、めっちゃ混雑しそうやなぁ」
1970年の万博に参加した父親も「月の石を見るのに数時間も並んだ」と言っていたし、ビッグイベントに行列待ちは必至。
開催期間中、できるだけ混雑を避けるにはどうすればいいか。
そんな至極どうでもいいことを今から悩んでいた私は、会場予定地である『夢洲』について調べているうちに、ふと気づきました。
「……開催前に行ったら、混雑なんてないんじゃね?」
これは、
いかに混雑を避けつつ大阪万博に参加できるか、
まじめに検討して実行したアホの記録です。
バスで行ける万博会場『夢洲』
大阪・関西万博は大阪湾の人工島「夢洲」で開催されます。
万博に合わせて地下鉄が延伸される予定ですが、企画した2021年時点ではもちろん未開通。
アクセス手段としては北からは橋、南からはトンネルが通じていますがどちらも徒歩は不可。かといってマイカーが推奨されないであろう万博会場に車で行くのも違うよなぁ。
早速計画も行き詰まりかと思われたその時、
「バス、あるやん」
なんと夢洲にはバスでアクセスできることが判明!
運行区間も、
という、まるで私のために用意されたんじゃないかと思うくらい奇跡のルートです。
これは行けるぞ……!
早速このバスの運行を軸に行程を検討し、
最終的にこのルートで決定。
そして2021年10月。
私は万博に参加すべく大阪へ行きました。
徒歩で渡る巨大橋『此花大橋』
スタート地点の舞洲へは、JR西九条駅からバスで向かいました。
が、舞洲へ通じる橋の手前でバスを下車。
実はどうしても徒歩で寄ってみたいスポットがあったのです。
それがこちら、『此花大橋』です!
大阪市街と舞洲を結ぶ主要道路でありながら、なんと徒歩での通行が可能という知る人ぞ知るスポットなんです!
しかし工事の関係で現在は歩道通行不可期間中。
私が訪れた時期はちょうど工事が始まる前だったので、舞洲に行くならぜひここを歩いて渡りたいと思い、行程に組み込みました!
さて、バスを橋の手前で降りた私。
頭上には阪神高速のダイナミックなジャンクションの裏側が……
男の子ってこういうの好きなんでしょ?
なんて思いながら、機械の喧騒やオイルの匂いで満ちる工場地帯を通り抜けていくと……
見えてきました、此花大橋の歩道入口です!
ふふふ、不思議な形でしょう。
此花大橋を有名たらしめてるのがこちらのぐるぐる歩道。
登りはじめてみると、うわぁ、すんごい光景。
同じ場所を延々とぐるぐる回り続ける苦行とも思える道のりですが、物珍しさから私の足はずんずんと進んでくれます。
はぁ、登りきったぁ!
此花大橋そのものもダイナミックさることながら、
橋の上からの大阪湾の眺めも最高です!
はぁ、風と開放感が心地いいなぁ。
南の方角を望みながら右手方向に目を向けると……
万博会場の夢洲が見えました!
うおお、近づいてきたぞ。
「世界一美しいゴミ処理場」がある『舞洲』
此花大橋を徒歩で渡りきり、舞洲へと到着。
夢洲へと通じるバスは『舞洲工場』というゴミ焼却場の前から乗ることにしました。
この舞洲工場、その斬新なデザインから「世界一美しいゴミ処理場」と呼ばれているんだとか!
私が子どもの頃、「税金の無駄遣い」としてテレビ番組で特集を組まれるほど批判されていた舞洲工場ですが、現在は新名所として人気で、工場見学ツアーに訪れる人も多いようです。
「屋上の金の玉1個○万円」とよく耳にしたなー、と建物を見物しているうちにバスがやってきました。
お待ちかね、いよいよ夢洲です!
そして『夢の島』へ
バスは舞洲内を走りながら南下し、舞洲と夢洲を結ぶ『夢舞大橋』を渡っていきます。
そして……
大阪・関西万博会場へとやってきました!
はい。
見事な更地っぷりですね。(※2021年時点)
ちなみに懸念していた万博の混雑ですが……
見てください!
開場前の入場待機列どころか関係者以外ひとっこ一人見当たりません。
企画は大成功です!!
開場前どころか会場すらありませんからね!
だははは!!
どないしよ。
夢洲で一般人が唯一立ち寄れるであろうコンビニに寄り、コーヒーを飲みながら、隣のコンテナターミナルで入場待機列を作るトラックを眺めます。
日本の物流ってこうして支えられているんだなぁ、とコーヒーを飲み終え、再びやってきたバスに乗りこみました。
終点のコスモスクエア駅へと向かう途中、万博会場を横切ります。
「会場、本当にここで合ってたよな」と今更ながら不安になっていた私。
しかしトンネルに入る直前、
この看板を見た瞬間、確かにここが万博会場なのだと肌で感じました。
そんな文言からは関係者たちの意気込みが伝わってくるようで。
「つわものどもの夢」は、今ここから始まろうとしているんですね!
そうしてバスはトンネルを抜け、終点コスモスクエア駅へと到着しました!
アホな発想を真面目に検討して始まった今回の企画、いかかでしたでしょうか。
「建物ができあがるタイムラプス映像」や「街のビフォーアフターの写真」などが好きな私にとっては、貴重な体験ができて満足でした!
なお今回乗車した夢洲を結ぶバス「コスモドリームライン」は、今年8月をもって廃止されるそうです。
なので「つわものどもの夢の前」を見たい方は、お早めに!
いよいよ後は無事開催されることを待つばかりとなった大阪・関西万博。
あの場所でどんな夢が見られるか楽しみです!
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