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池田小事件と宇多田ヒカルのFINALDISTANCE

 今日、宇多田ヒカルの公式youtubeチャンネルでFINALDISTANCEの高画質バージョンがリリースされした。

 この曲は、もともとあった2ndアルバムの表題曲だったDISTANCEをバラードとしてアレンジしたもので、シングルカットされてリリースされました。

 しかし、レコーディング中にある事件が起こりました。

2001年6月8日。

附属池田小事件です。

この事件は、大阪教育大学附属池田小学校で発生した無差別殺傷事件です。小学校に侵入した犯人、  宅間守が生徒8人を殺害し、生徒教師15人を負傷させました。

事件以降、学校での防犯意識が高まりました。自分も小学生の時に防犯の避難訓練をすると、この事件の話を毎回聞いていました。

近鉄バファローズの中村紀洋選手やガンバ大阪の選手たちが池田小を訪れて子供たちを元気づけたそうです。

宇多田ヒカルからのメッセージとは


この事件で亡くなった1人の女の子は宇多田ヒカルにとても憧れてていました。
 
宇多田ヒカルのような歌手になるために、英語や歌の練習をしていたと言います。

宇多田ヒカルさん本人は、この事件のことをFINAL
DISTANCEのレコーディング中に知り、この曲をその女の子へのレクイエムとして作り上げることにしました。

内容は把握できませんが、シングル盤のパッケージには追悼メッセージがのせられています。 

歌詞の変更としては、

やっぱり  I wanna be with you

宇多田ヒカル DISTANCEより

やっぱり I need be with you

宇多田ヒカル FINALDISTANCEより

ここのみが、歌詞が変わっているとこでした。
DISTANCEはポップな印象の恋愛ソングですが、FINAL DISTANCEはバラードなので落ち着いています。

二人の恋の距離が縮まっていくといいなというテーマがあるDISTANCEに比べると、FINAL DISTANCEはあなたが必要なんだ、大切なんだという強い願いが表現されています。

この曲はきっと、本当に沢山の人の沢山の感情に当てはまります。

宇多田さんの優しい声が包みこんでくれるようです。

事件から23年。風化しつつあるという指摘もあります。二度と、命が軽んじられるような事件があってはなりません。二度と被害者が出ませんように。
二度と加害者が出ませんように。

社会がそういう環境を真剣に作っていかなければなりません。事件は犯人の死刑が執行して終わることではありません。


この曲を聞く限り、思い出し続けると思います。

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