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マネジメントは、人の人生の1ページに携われるから面白い

本記事は、「マネジメントアドベントカレンダー2022」の記事となります。

何を書こうか色々と迷いましたが、これまでの自身のマネジメントについての経験を振り返り、マネジメントの醍醐味について書いてみました。
少しでも誰かの学びや気づきになればと思います。
長文・乱文となりましたが、ご容赦ください。


マネジメントを始めたきっかけは、拡大するデザインチームのリーダー

まず最初にマネジメントの業務を始めたのは30代前半。まだまだデザイナーとしてバリバリ働いていた時で、拡大するデザインチームでリーダー業務を任された時でした。
特にマネジメントやリーダー業務に向いていると思ったことなど一度もなく、やりたいと手を挙げたわけでもなく、デザインスキルや年齢が上で他に誰もいないという消去法からなったというのが正しかったと思います。
ずっと小さいベンチャー企業で働き、上司からマネジメントされた経験もなく、見本となるマネージャーもいない、そんな環境の中で何となくリーダー業務をやってました。


デザイナーとしてプレイヤーを辞めマネージャーへ

その後もベンチャー企業へデザイナーとして転職するも、マネジメント業務経験者は皆無で、組織が拡大していく中で、デザイナーとしてプレイヤーを続けたい」という希望とは裏腹にマネジメントの比重が高くなっていきました。

そんな中で、プレイヤー業務を捨ててマネジメント業務に専念するきっかけとなったのは、結婚と長女の誕生でした。

家族が増えたことにより、ワークライフバランスが崩れ、仕事中心だった生活も一変し、無理な働き方ができなくなり、プレイヤー業務が中途半端になることもあり、思い切ってマネジメントへ専念する決断をしました。
今となっては、その時の決断を後悔はしていません。


マネジメントへの漠然とした不安との闘い

ベンチャー企業でしか働いた経験がなかったため、人からマネジメントを受けるという経験を一切してきませんでした。
そのため、マネジメントとは何なのか?何をすることなのか?右も左も分からない中で、とりあえず見よう見真似でやってました。
本を読んだり、SNSでバズっているマネジメントの記事を読んだりして、我流で何とかしていました。

やっていたこととしては、組織の中で目標を達成するために

  • チームのリソースのマネジメント

  • プロジェクトマネジメント

  • クオリティマネジメント

  • メンバーの目標のマネジメント・評価

  • モチベーション管理

と、何となく与えられたマネジメント業務をこなしていました。
特にお手本となる人も存在しなかったため、試行錯誤しながらやっていました。
特に苦手だったのはピープルマネジメント。モチベーションの管理などは最も苦手な分野で、うまくできている実感などありませんでした。


目標達成・成果を出すプレッシャーと闘いながら、人を大事にせず、多くの人を犠牲に

漠然とマネジメントについての不安を感じながらも、とにかく目標達成させること、成果を出すことに無我夢中で、数字を追うこと・数字を達成するためにどうしたら良いか日々プレッシャーと闘いながらマネジメントしていたことを憶えています。
そんな中で、いつしか「数字を達成するためなら、目標を達成するためなら犠牲をも厭わない」という考え方が強くなり、いつの間にか人を「リソースと考えたり」「メンバーを活かすのではなく組織のために利用するもの」と考えるようになっていきました。
それは日々のマネジメントにも現れ、目標が達成できるかどうかを細かくチェックし数字と睨めっこしながら、進捗がよくないチームのリーダーを呼び出しては会議室で「どうやったら目標が達成できるのか?」「どうやったら進捗が良くなるのか?」を1時間くらい詰める日々を繰り返していました。
今思い返せば、誰のためのマネジメントだったのか?詰める時間があれば、もっと目標達成のために手を差し伸べたり、力を貸してあげたり、提案資料を作ったりと、もっと前進させられることはあったと。もっとできることはあったと思います。
ただ当時のことを振り返ると、そんなことを考える余裕もないくらいプレッシャーと闘いながら追い込まれていたのだろうと思います。目標の進捗が悪い時は眠れない日々を過ごし、胃が痛くなる時もありました。
当時のメンバーには、成果を出すために無理強いをしたり、いろいろなものを犠牲にしてきたと、本当に良くないマネジメントをしていたと深く反省をしております。

数日前に弊社長村の記事を読んで、まさに業績を上げるのは”人”であること人を大事にすることなど全く考えていなかったので、当時の自分に一番この記事を読ませてあげたいと思いました。


自身のマネジメントについて考えさせられた前職グッドパッチでの失敗

そんな人を大事にしないマネジメントをしていた中で、前職グッドパッチ代表の土屋さんと出会い、2018年2月に入社。
当時は組織崩壊中で、環境・文化・仕事の変化に慣れながらも同時にマネージャーとしてチームを立て直さなければならないというミッションを抱え七転八倒していました。
環境・文化が変わっても、これまでの自己流のマネジメントを変えず、そのまま適応し、目標達成・成果を出すことが第一、結果を出すことが全てとメンバーの成長やメンバーを活かすことは二の次と考えマネジメントをしていました。
1on1でもメンバーの成長に寄り添ったり、抱えている課題・悩みを上手くヒアリングできず、3ヶ月も経つ頃には次々と人が辞め、全くチームを立て直せずに6ヶ月が経ち、組織のエンゲージメントスコアも35.2と改善できていませんでした。
35.2という自分のマネジメントへの通信簿を突きつけられ、大変ショックを受けたのを憶えています。お世辞にもマネジメントができていたとは言えませんでしたが、それでも複数社でマネージャーとして成果も出してきた自信とプライドもあったので、立ち直るのには少し時間を要しました。


人を大事にするということを起点に、自身のマネジメントを変革

一度どん底に落ちれば、あとは這い上がるのみ。
先ずは、これまでの自分自身のマネジメントを振り返り・分析しました。
これまでの成果至上主義を改めて、成果は追いつつも、まずはメンバーを大事にすること、メンバーとの対話を繰り返しながら信頼関係を築くことからやり直すことにしました。
施策として具体的に何を行ったかについては書くと長くなってしまうので、割愛させていただきますが、もし興味がある方は、こちらの記事を読んでください。

自分のマネジメントを見直し、色々と試行錯誤をする中で、人を大事にする・活かすということを意識し、徐々にエンゲージメントスコアも回復し、1年3ヶ月後には75.5にまで回復。
成果もしっかりと出せた経験から学んだこととしては

  • 成果を出すためにも、人を大事にすることがいかに重要か

  • 人をリソースと考えずに、活かすことを考えることがいかに重要か

  • 人を成長させるためにも、その人の強みや弱み、Willを把握し、才能起点で目標を設定しアサインすることがいかに重要か

でした。
それ以降は、成果だけではなくバランスを意識し、人を大事にしながら才能を最も活かすためのアサインメントは何か?メンバーの成長や成功を願いながらも、必要に応じて一緒に手を動かし協働しながら組織へ成果を残していきました。


マネジメントの醍醐味を感じた前職グッドパッチを退職する際に、複数のメンバーから言われたある言葉

マネジメントについて、改めていろいろな経験をさせていただいた前職のグッドパッチでしたが、一身上の都合により2022年6月30日付で退職いたしました。
そこで初めて経験したことが、メンバーからの感謝の言葉でした。
それも複数人から同じ言葉で

ヒロさんがスカウトを送ってくれて、グッドパッチに入社できて人生の中で大きな転換点となりました。ありがとうございました。

ヒロさんがマネージャーだったおかげで、グッドパッチで長く働くことができました。ありがとうございました。

と。
この時に、改めてマネージャーとは、人の人生に大きく関わっているのだと、大きな影響があるのだと気付くことができました。
自分の人生の中で一生忘れることのない言葉となりました。


マネジメントは、人の人生の1ページに携われるから面白い

長くつらつらとこれまでの自分のマネジメント経験について書いてきました。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

タイトルに書いたことそのままなのですが、私にとってのマネジメントの醍醐味は何か?という問いについての今の自分の解答は

人の人生の1ページに携われるから面白い

です。

人の人生の中で仕事をしている時間は最も長く、人を成長させてくれるとても貴重な時間だと思っています。その時間に関わることができるマネージャーの役割と責任はとても大きいものだと思います。
だからこそ「人の人生の1ページに携われるから面白い」
人を活かすのも、才能を開花させるのも、人の人生を豊かにできるのもマネージャーの手腕次第。
私はマネジメントがそんな重要な仕事だからこそEVeMに入社し、パーパスである「すべてのチャレンジにマネジメントの力を」を実現するために、今日もそのパーパス実現に向けてチャレンジを続けています。


最後に、マネジメントで悩んでいる方へ

私のように、マネジメントを自己流で誰にも教わることなく何となく漠然と不安を感じながらやってきて、壁に打ち当たったり悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

EVeMでは、マネジメントに必要なスキルを徹底的に言語化・型化し、すぐに実践で活かせるトレーニングプログラムを提供しております。

まだ、読んでいない方は、年末年始のお時間がある際に、ぜひご一読ください。

また、法人・個人向けにもトレーニングプログラムを提供しております。
もしご興味がある方は、下記よりお問い合わせください。

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