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東京大仏 乗蓮寺

 板橋区赤塚にある東京大仏に行ってきた。この像の大きさは基壇から高さ13m。少なくとも都内では一番大きな仏像かもしれない。青銅製である。昭和52年1977年4月1日の開眼であるので、古いものではないが、大変品のあるお顔だ。印相は上品上生、鎌倉大仏と同じ形だ。
    大仏の周辺には、多数の船形墓石浮彫、庚申塔なども置かれている。
 お寺は名前は赤塚山乗蓮寺。応永年間(1394-1428)に創建された浄土宗の寺院。創建時は板橋区仲町あたりにあった。その後、中山道沿い(板橋区仲宿)に移ったが、道路拡幅による寺域の大幅縮小を嫌って、1971年から8年の歳月をかけ、旧赤塚城二の丸跡とされる当地に転居して現在に至っている。大仏の開眼は同時期であるので、大仏はこの移転が生み出したものだったのかもしれない。
 この大仏に行く上での大きな問題は開門の時間とアクセスである。まず寺の開門時間は9時から15時45分までで、意外に早く閉門される。お参りされるには早めに到達された方がいいだろう。
 乗蓮寺は、どの駅あるいはバス停からも少し離れた、住宅地の中の高台にある。今回は、高島平から往復ともタクシーに頼った。高島平から2キロほどの距離にある。
 アクセス 地下鉄三田線高島平駅西口右手北口からタクシーで6分ほど。大仏だけなら幹線道路沿いでないのでタクシーを待たせた方が良い。

 なお都内に現存する江戸時代の鋳造大仏には以下がある。
  九品寺大仏(1660年台東区 像高1.77m 総高2.61m)
  瀧泉寺大仏(1683年目黒区 像高2.64m 総高3.69m)
  天王寺大仏(1690年台東区 像高3.05m 総高3.83m)
  吉祥寺大仏(1722年文京区 像高2.93m 総高4.17m) 
   世田谷区の九品仏浄真寺には 木造寄木造であるが
  九品仏 像高 274~287.5CM
       本堂に釈迦如来座像 同 295CM  がある
  制作時期は1667~1674の間と推定されている。
       東京都文化財情報データベース による


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