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140字小説

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140字小説をまとめています。
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かき氷で邂逅(140字)#シロクマ文芸部

かき氷で邂逅(140字)#シロクマ文芸部

かき氷にイチゴシロップをかけて人差し指をぐりぐり差し込んで引き抜く。出来た穴に練乳を注入してまた指を入れる。冷たくて美味しそうで気持ちいい指の完成。
あ。指が何かに触れた。あなたと目が合う。ブルーハワイと練乳にまみれた、あなたの指だった。
互いの指を舐めあって声を上げて笑う、熱い夏。

遅刻してごめんなさい🙏
#シロクマ文芸部 #かき氷 #140字

海の日の過ごし方(140字)#シロクマ文芸部

海の日の過ごし方(140字)#シロクマ文芸部

海の日をどう過ごすべきか、ずっと考えていました。子供の日やクリスマスにプレゼントをもらうくせに、海の日を適当に過ごす自分が許せないのです。

皆さんは平気なのですか?もっと一日一日を大切にすべきではないでしょうか?

あ、美香さん。ご意見どうぞ。

「黙って休めば?面倒くさい」

そ、そうします!

※シロクマ文芸部に参加させていただきました(遅刻してすみません🙇)
#シロクマ文芸部 #海の日

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夏は夜が好き(140字)#シロクマ文芸部

夏は夜が好き(140字)#シロクマ文芸部

夏は夜が来るとほっとする。風呂に入って冷房の効いた部屋で枝豆とビール。特に見たいわけじゃないけど、テレビをつけてスポーツ中継を流す。なんてことはない話をして、たまに笑う。〆に素麺か何か啜って眠る。
翌日、やっぱり朝が来る。もうギラギラしている。何をそんなに怒っているのか。暑いなあ。

※シロクマ文芸部に参加させていただきました
#シロクマ文芸部 #夏は夜 #思い浮かんだことを140字で #小説は

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長岡さんは話が長いが、語り口はとても良い。朗々と良い声で話す。話す内容は平坦。のんびり運転でドライブするかのよう。聞いていると眠くなる。今日は旅先でレンタカーを借りてドライブする話を聞いていたが、途中で寝てしまった。はっと起きて謝ると「まだ着かないから寝てていいよ」と言われた。

小学生の息子は大のカリカリ好き。フライドポテトも少し焦げたものを好む。今も義母に熱弁をふるっている。
「唐揚げの衣もカリカリが好き。ベーコンもカリカリに焼いて欲しい」
「韓国海苔とか鮭の皮も美味しいわよね」
「おばあちゃん!カリカリとパリパリは違うよ!」
息子よ、カリカリするな。

夜中に尿意を覚えて目が覚めた。起きようとすると、右足のふくらはぎがつりそうな感覚。大丈夫、治し方はわかっている。足の裏を床にぺたっと付けて足をまっすぐに伸ばせばいい。覚悟を決めて立ち上がる。痛ッ!足の裏に激痛。尻餅をつく。レゴ?レゴだ!あ、左足もつった!ああもう、床の上で大の字。

「お師匠様、そろそろ下界に降りても良いですか?」
「ならん」
「なぜです?侘助は三年で下界に降りたのに。私はもう五年ですよ」
「年数ではない」
「私には何が足りないのですか?」
「味噌汁じゃ。お前のは旨すぎる」
「は?」
「毎日飲みたい。残れ」
「お湯を注ぐだけだぞ、クソジジイ」

ラーメン屋にて。大盛りは何gか問う男あり。店主、計ってないから知らんが兎に角多い、と嫌々返事。男は計量器を見せ、OKか?と更に問う。店主、駄目だ、帰れと怒る。男は平謝りして着席。大盛りを注文。男は麺を咀嚼しつつ何gか計っている様子だったが、店主の急な大声で麺量を見失ったようだ。

学生時代、下宿先に玉ねぎを十個以上ストックしている男がいた。我々は玉ねぎが必要になると彼に譲ってもらっていたが、ある日、私が訪ねて行くと彼の玉ねぎストックが切れていた。彼は何の責任感からか、枕カバーから隠し玉ねぎを出してくれたのだが、私がそれを断った時の彼の顔が忘れられない。

大阪出張の帰りの新幹線。車内には肉まんと焼売の匂いが充満。マナーも空腹には勝てず。隣の席では、生真面目そうな会社員が持ち帰りタコ焼きの箱を見てフリーズ。「車内ではご遠慮下さい」シールが。やがて彼は動き出し、極限まで箱に顔を近づけ、一瞬だけ箱を開けてタコ焼きを口に放り込む技を披露。

ヒマワリへ手を伸ばす。
太陽に向かって咲くお前が、太陽の力を持っているのか知りたい。
毎日手を伸ばしているが、まだ分からない。
今日もまたヒマワリへ手を伸ばす。

誰かに手首を掴まれた。先生?

「もうやめなさい。種しか食べないわよ、普通」

聞いたことのない病気で入院した8月。

今日から入院。相部屋で男の子と気難しそうなジジイがいた。男の子がヒマそうだったので話しかけた。
「嫌なことがあったらイヤ〜ンって言うゲームしない?」
男の子は面白がってイヤ〜ンを連発。かわいい。

夜、しわがれ声のイヤ〜ンが聞こえた。

隠し持っていた酒を没収されたジジイだった。