ロックダウンだからこそネットで盛り上がるモノ作り
今日は「Hack Pandemic Aarhus」というハッカソン・イベントに参加してきました!
ハッカソンとは、ハッキング※とマラソンの造語。あるテーマを解決するアイデアを出し合い、短期間で一気にプロトタイプを作り上げるイベントです。
※ ここでの「ハッキング」は悪い意味ではなく、持っている知恵や技術を使い、エイヤッで工夫して何かを作る、という意味です。
今回のHack Pandemic Aarhus のテーマは、その名の通り「コロナ対策」。世界が直面しているコロナ危機に対して、何か役に立つ物を考えて、実際に作ってみよう!という趣旨のイベントです。
普通は、金曜日の夜に集まり、チームを作って、土日を缶詰にしながらプロトタイプを作る、というのが一般的なハッカソン。でも、デンマークはロックダウン中なので集まるのはNGです。(現在、デンマークでは10人以上の集合が禁止されています)
そのため「Hack Pandemic Aarhus」はオンラインで開催することになりました!!
実は主催者もオンラインで開催するのは初めて。「どうなるか分からないけど、とりあえずZoomでキックオフしよう!」という行き当たりばったりな呼びかけでしたが、驚くことに40人も参加したのでちょっとびっくり!
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最初に主催者の挨拶があり「今日はみんなでアイデアを出し合うぜっ」というノリノリな雰囲気でスタート。
早速、時間を区切りながら参加者全員でブレインストーミングタイム。人数が多いので挙手性🙋♀️にしたのですが、みんなが色々とアイデアを喋るので、いい感じの混乱状態になりました (笑)。
例えばですが、オーフス大学病院で集まっているコロナ感染者の検査データの活用、時間を持て余している大学生を活用してオンラインで子供の面倒を見るサービス、ちょっと距離が近すぎる人にThe Poiceの名曲「Don't Stand So Close To Me」を弾き始めるジョークアプリなど、アイデアがたくさん!
ちなみに、僕が出したのは「Cook Together and Dinner Apart (仮)」。
オンライン飲み会にちょっと近いのですが、友達とビデオチャットしながら、それぞれ同じ料理を作って食べるというコンセプト。ビデオチャット画面の隣にレシピを表示しておくことで、お互いの料理の様子を見ながら、オンライン上で一緒に料理と食事会を楽しめないかなぁ、と思ったので発表してみました。
思いつきのアイデアでしたが、意外に反応が良かったので、ちょっと一安心 ^-^
アイデアを出し切って、みんなが静かになったところで、今日のところはいったん解散。これから議論をFacebookグループに移し、みんなのアイデアにコメントを書きながらチームを結成する予定です。その後は、2〜3週間ぐらい時間をかけてプロトタイプを作るという流れのようです。
僕のアイデアが残るかわかりませんが、Facebookグループはかなり活発だし、これからがちょっとワクワクしてきました♪ それに、久しぶりに知らない人とお喋りできたのでストレス解消にもなりました😄
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今回、僕が参加したハッカソンは、オーフス在住者向けですが、実はグローバル開催のハッカソンも出てきています。
まさに今、現在進行形で開催中のハッカソンがCOVID19 Global Online Hackathon。世界保健機関(WHO)が、FacebookやMicrosoftと主催しているオンラインイベントで、世界中から約18,820人が参加しているそうです。
また、↓の今後の開催予定をみると、今週末(4/3~4/5)に2つのオンライン・ハッカソンの予定が公開されていました。きっと、同様のオンライン・ハッカソンはもっともっと増えてくると思います。
残念ながら、コロナ危機はまだ先が見えていません。治療方法だけでなく、パンク状態の医療体制、国境封鎖による物流への影響、急激に進むリモートワーク、長期化する巣篭もりによるストレスなど、新しい課題が盛り沢山。
オンライン・ハッカソンでは、世界中の人たちが知恵を絞り、即座にプロトタイプを作るので、もしかしたら何か画期的な解決方法が生まれてくるかもしれません。
ロックダウン中は外出があまりできなくなりますが、オンライン・ハッカソンなら自宅から簡単に参加できます。国境を超えて、コロナ危機を解決するアイデアを一緒に作ってみませんか?
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