お寿司とSushiの違いを説明するには
海外生活あるあるだと思いますが、デンマーク人の同僚や友達とお喋りする時に、話題にあがりやすいテーマが「お寿司」。
👇のnoteでも紹介した通り、デンマークではお寿司が人気で、お洒落な食べ物としてとても親しまれています。
でも多くのデンマーク人にとって日本は極東の遠い国。本家・元祖のお寿司を食べたことがありません。
そのため「日本のお寿司と一緒なのだろうか?」とちょっと疑問に思いながら食べてる人が多いようです。
そして、外食するとやたらと価格が高くなるデンマークの中で、お寿司は価格レンジが高くなる高級食品。高いお金を払っているので、余計 "Authentic" (本格的)かどうか気になってしまう。
だからか、雑談をしているとさりげなくお寿司に話題を振ってくる人が多い (笑)
特に、聞かれる質問トップ3は、
「デンマークのお寿司は食べた? 良いお店はあった?」
「デンマークのお寿司って本格的? 日本と同じ感じ?」
「日本でもお寿司って高いの?」
正直に言うと、デンマークのお寿司は日本人が思うお寿司ではなく、 Sushi という独自進化したバージョン。だから、違うものと割り切ればこちらのSushiはそれなりにおいしい(笑)。
ただ、やっぱり日本のお寿司とは違うので、違う点を繰り返し説明していたら、自分の中でなんとなく整理できてしまいました😅
雑談用に要点だけまとめるとすると、大きな違いは3つ!
1. 魚の種類が違う
こちらのSushiで見かける魚は、マグロ・サーモンの2本立てに、かろうじて鯛とエビが入っているかどうか、という感じなので、片手で数えられるぐらいです。
一方で、お寿司屋さんで見かける湯呑みを眺めれば、日本で食べれる魚の種類の多さは一目瞭然。さらにメジャーなネタに加えて、地域・季節のバリエーションも豊富なので日本のお寿司は「選べる楽しさ」もあると思います。
より客観的に種類の多さを伝えるとすると、世界最大のCentral Fish Market 「豊洲市場」では、100種類以上の魚を取引しているという事実を伝えるのがおススメ。
(全てをお寿司で食べているわけではありませんが)100種類以上もあると聞くと、「えー!」とびっくりしてくれます。まぁ、出世魚のように同じ魚を別名で呼んでいるので、ちょっとズルしてますが・・・。
2. 握りと巻物の割合が違う
日本のお寿司では、巻物の存在感は低いと思いますが、こちらのお寿司は全体の8割が巻物。
デンマークの人は、お寿司 ≒ 巻物という感覚があるので、「日本ではRollsはどちらかというとSide dish的な扱いだよ。9割以上がNigiri だから」と伝えます。
ちなみに👇はLetz Sushiというところで持ち帰りしたものですが、やっぱり巻物がメイン。
3. マヨネーズは違うのだ
そして、Sushiの特徴はなんと言ってもマヨネーズを大量に使うという点ではないでしょうか。
ちょっと見えにくいかもしれませんが、写真の Roll Sushi にはマヨネーズがたっぷりのっかています。
デンマーク人はマヨネーズが好きだからか、他の国のSushiに比べるとマヨネーズの量がかなり多い。味を濃くしたり、デコレーションを施すためにマヨネーズが便利なのかもしれません。
そのため、「日本ではマヨネーズはほとんど使わないよ」と伝えると、「えっ!!味が足りなくない?」と驚く人も。
「日本の基本味は醤油だからね〜。それに、山葵・生姜・ゆずのようなハーブも使うから、マヨネーズだと本来のデリケートな風味を覆い隠しちゃうんだよ」と説明すると、ちょっと納得してくれます。
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本当はもっと色々説明したいところですが、雑談レベルだとこの3点ぐらいがちょうど良い感じ。
最後は「デンマークのSushiもなかなか良いけど、やっぱり日本でしか食べられない寿司があるからね。絶対、日本に来てよ! (コロナが落ち着いたらだけど・・・)」と締めくくるようにしています。
でもね。僕が一番食べたいものは、お寿司じゃなくて、焼き鳥なんだよね。
あー、美味しい焼き鳥が食べたいなぁ。
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