見出し画像

奥さん、フランス🇫🇷に行くってよ(日本人でも助成金がもらえる欧州の交換留学制度)

今日は奥さんと日帰りでコペンハーゲンに行ってきました〜!

というのも、フランス領事館 in コペンハーゲン に学生ビザを取りに行ってきたからです。

なんと、僕の奥さんは 大学院2年目の秋学期をフランスの大学で過ごすことになりました!!!

いわゆる交換留学というものですが、コロナのせいで行ける・行けないが二転三転したり、フランス領事館でのビザ発給が止まっていたり、とギリギリまで右往左往しましたが、ようやくビザをゲット〜〜〜🎉

さて、この交換留学は欧州独自の エラスムス(ERASMUS)という枠組みを使っているのでちょっとご紹介。

エラスムス(ERASMUS)とは

ヨーロッパでの交換留学は「エラスムス(ERASMUS:European Region Action Scheme for the Mobility of University Students)」と呼ばれています。

これは、EU諸国がお金を拠出し合いながら、欧州の研究者・教員・学生の流動化・グローバル化を促進する枠組みで、1987年から始まりました。現在は、内容をさらに拡大して ERASMUS+ という名前になっています。

この EASMUS+ が特に力を入れているのが、加盟国の大学間での交換留学。なんと、2014〜2020年の期間で総勢200万人の大学&大学院生の留学を後押ししているそうです。

ERASMUS+ の枠組みに乗っかれば、共通ルールに基づいて留学できるようになっているので、かなり気軽な形で交換留学に行けちゃうようです。

例えば、相手先大学における学費の免除。母校側できちんと学費を納めれば、相手先で追加の学費を払わなくていいようになっています。

さらに嬉しいのが、ERASMUS+ Grant という助成金。留学先での生活費や教材費を賄うためのお金が支給されます。通常支給額は月額で200〜250ユーロぐらいだそうですが、今年は増額されて400ユーロ以上ももらえるそうです。コロナのせいで対象者が減ったからかもっ?!

最も驚きなのは、日本人留学生の僕の奥さんもこの ERASMUS+ を使えてしまうこと。日本からオーフス大学に留学しているのに、助成金をもらいながら別の国へ交換留学へ行けちゃいます。


***

ERASMUS+ 留学の流れ

さて、ERASMUS+ は出願しないと行けません。申請をしていた奥さんを横目で見ていたので留学の流れをまとめてみました。
(どうやら、ERASMUS+ に参加している日本の大学もあるそうなので、日本から欧州への留学もできるかもしれません。詳細は大学の学生課?に確認するといいかもっ)

① 母校での ERASMUS+ 出願と選考

出願条件、申込期限、選考方法は母校が決めています。大学によってルールが違うと思いますが、オーフス大学では、この出願の時点で希望する留学先の大学を優先付けして複数選びました。最終的にどこの大学に行けるかは、母校の中での出願者・留学先大学の受け入れキャパを踏まえて、事務局が調整するようです。

ちょっと注意しないといけないのは「成績条件」。オーフス大学では、成績を平均 7 以上※ に維持しないと ERASMUS+ 留学に行くことができなくなってしまいます。

※ デンマークの学校では謎の成績基準が使われていて、12点(最優)、10点(優)、7点(良)、4点(ちょっと良い可)、2点(ギリ可)、0点(落第)、-3点 (失格) となっています。詳細は、「デンマークの大学は不思議な成績を使う」をごらんください〜。

② 留学先大学での最終確認

母校内で留学先を調査した後、受け入れする留学先の大学が審査してOKになると最終確定です。ここは事務手続き的な確認らしいので、返事を寝て待つだけのようです。

③ Learning AgreementのサインとERASMUS+ Grant の申請

ここからは事務手続きですが、母校・留学先の大学・自分がそれぞれ署名するLearning Agreementというのが発行されます。留学受け入れの証明書なので、寮の手配やビザ申請にとても重要です。

同時に ERASMUS+ Grant の申請を行いますが、オーフス大学では事務局が「申請しておくね〜」と勝手に手続きしてくれました✌️

④ 寮の手配や留学先国のビザ申請(留学先によってルールが違うので要確認)

必要に応じて留学先国の学生ビザを申請します。これは本人の国籍・母校の国でのビザ条件・留学先の国の在留ルール・留学期間など色々な条件でルールが変わってしまうので、要確認です。

ちなみに奥さんの場合は、フランスの領事館 in コペンハーゲンに連絡をして、フランスの学生ビザを申請しないといけないこと確認しました。

あと、寮などの住む場所の確保も重要です。交換留学生は優先的に寮を確保できることが多いので、申請の締め切りは要チェックです。

⑤ 留学開始した後の事務手続きを忘れずに!

助成金を受け取るためには、ちゃんと留学を開始したことを証明する書類を事務局に提出する必要があるそうです。期限内に提出しないとお金を支給してくれないので忘れずにちゃんと提出しましょう!

***

さてさて、残念ながら僕はデンマークでお留守番。

コロナのせいで遊びに行けない感じですが、9月から3ヶ月間がんばれ〜。


デンマークのお役立ち情報をもっと探しやすくするため、23年3月より情報メディア「Living in Denmark」を立ち上げました! https://living-in-denmark.net/ 有料記事はすべてLiving in Denmarkにて無料公開しています。