税金は愛しい人? 不思議なデンマーク語「Skat」
デンマークは、医療診療が無料だったり、大学まで学費が不要だったり、年金を払ってなくても基礎レベルの国民年金は保証されたりと社会福祉がとても手厚い。
と言っても、社会福祉のための財源は必要なので、社会福祉を広くカバーするための税金はしっかり取られます。
PwCによると、デンマークの実質税率は驚きの55.90%!
日本給料の半分以上が税金🙀
そして消費税が25%なので、日常の生活で発生する間接税も含めると結構な金額を税金として納めている感じです。
デンマークの税務署「Skat」
そんなデンマークの税金をモレなくしっかりと徴収しているのはSkatという省庁。
正式名称はSkatteforvaltningens (英: Tax Administration) なので、いわゆる国税庁みたいな位置付け。
ちなみにSkatという単語単体は「税金(英: Tax)」という名詞です。
税金じゃないSkatもある?!
さて、前述した通りSkatはかなり税金を徴収していくので、「Skat」という単語はさぞかし嫌われているのだろうと思ったのですが・・・、
実は好む人は好んで使う言葉でした!!
なぜかというと、Skatには「税金」という意味もありますが、実は「ダーリン」もしくは「ハニー」という意味もあるのです。
なので、「ねぇ、あなた」と配偶者やパートナーなどの愛しい方に声を変えるときは、"Hej min skat”と言っているシーンがしばしばあります。
男性、女性のいずれも使ってOKな単語で、配偶者やパートナーだけでなく、子供やペットに話しかけるときに使う人もいます。
でも、なんで「税金」と「ダーリン」が一緒なの?
疑問に思いますが、実はSkatには「財宝」「大切のもの」という意味があり、そこから「税金」や「ダーリン」という言葉が派生したそう。
まぁ・・・大切なものというのはそうなのだけど、同じ単語が全然違う意味で使われるというのはちょっと不思議 😅
ただ、人によっては「ダーリン」という意味でSkatを使うのを好まない人もいるようです。
奥さんの仲良し同級生のAちゃんは、「彼にskatと呼ばれるのは好きじゃない」と否定的。
どちらかというと若い世代では人気が低下している呼び方なのかもしれません🤔
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