荏原の新技術でプラスチックの再生が進むか
1)ユニクロで買ったリサイクルポリエステルの服
毎年夏になると購入するユニクロのポロシャツとパンツで、今年も5月頃に買ったドライEXポロシャツとウルトラストレッチドライEXショーツという商品がとてもきやすい。。。
さてリピート購入しようとしたら、これが実はリサイクルポリエステルの服であることに気づく。
ユニクロもこのような取り組みをしようとしてることを知りつつも、普通に気心地がよいので、ユニクロのその取組みをググってみました。ペットボトルを回収し、砕いて洗浄。そしてリサイクルポリエステルチップにし、糸にする。それが商品に使われているようで、色々な商品にすでに使われていることを初めて知ることに。
2)ペットボトルのリサイクルの現状は?
ちょうどそんなペットボトルのリサイクルに興味が湧いているタイミングで、7/6の日経新聞の記事には再生プラスチック技術について、「きょうのことば」に取り上げられていました。
日々日常の暮らしではペットボトルは分別回収されていると思っていましたが、再生利用するのは約2割にとどまるようで、ユニクロの取り組みにあるようなリサイクルポリエステルにして利用するのは、要するに「マテリアルリサイクル」に相当すると思いますが、そのようなことに回っているペットボトルは一部ということ。驚くのは、最も主流の有効利用法が焼却による熱利用ということで、これでは温室効果ガスの削減にはまったく寄与していないのではないか。。。今まで日常でしっかりと分別回収してきたのにも関わらず。
政府は「プラスチック資源循環促進法」を22年に施行ということで、まったくの不勉強で把握していなかったのですが、2022年4月1日に
・プラスチックごみ問題(マイクロプラスチックによる海洋プラスチックごみ問題)
・気候変動問題
・諸外国の廃棄物輸入規制強化(廃プラスチックの輸入・利用規制が厳格化)
ということが背景で施行されたとのこと。テレビのニュースでこのあたりのこと、やっていたのかな。。。
3)荏原の新技術によるプラスチック再生
「きょうのことば」に再生プラスチック技術が取り上げられたいたのは、ちょうど今日の一面に、「ごみ分別せずプラ再生 荏原、高温処理で新技術」という記事があったからです。
今の技術だとプラスチックとそれ以外をしっかりと分別する必要があるようで、これがプラスチック再利用の際のネックになっているとのこと。
それが荏原の新手法では、可燃ごみと資源ごみを一緒に回収できるとのことで、曜日別の回収といった手間が減り自治体の運営コストが下がるという点、さらには汚れがついていて再利用できなかったプラスチックを再利用することにもつながるか。
2022年にようやくプラスチック資源循環促進法を施行したのは、国際的な情勢によってやむを得ずだと思うのだが、もっと先を読んで早くやっていればこの技術、実用化が2030年度らしいが、もっと早い段階で実用化できたであろうし、このような素晴らしい技術が世界にはやく出て行けていたのではないか。
いずれにしてもマイクロプラスチック問題解決、そして資源再利用によるカーボンニュートラルへ一歩でも進むことは嬉しいことです。
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