DX化を阻む要素を取り除き、もっとDX化を。これがカーボンニュートラルを進めるキーになるが、そのためには・・・
1)デジタル化、さらにはDX化がカーボンニュートラルを進める
カーボンニュートラルの対策のためにはまずはデジタル化。デジタル化によって今までのビジネスを効率化し、余計な資源を使わないようにするということも一つのキーポイントになる。
さらにはモノを売ることでしかビジネスとして成り立たなかったものを、サービス売りに変えていくことで、モノを作って売るという温室効果ガスを出すサイクルではない形、ビジネスモデルにしていくこと、これがつまりはビジネスそのものを変えていくデジタルトランスフォーメーション、つまりDXになる。DXを進めることは、カーボンニュートラルのキーになると思われる。
しかし日本における実態はどうなのか・・・ちょうど日経新聞に興味深い記事が載っていた。
2)進まないDX
良いDX 悪いDX(1) 「保険会社はもうやめる」 というタイトルで記事が書かれていた。SOMPOホールディングスにおいて、エンジニアやデザイナーら約50人で構成する「スプリントチーム」を立ち上げて様々なサービスを生み出してきた、という事例であった。
そのような積極的な取り組みとは対象的に、以下のような内容が書かれていた。多分、このような既得権益がどう牙城を守るのか、という視野狭窄がその実態なのだろうか。ただ正しくは、デジタル化で既存の仕事はなくなる一方で、新しい仕事が出てくるという実態を考えるべきで、新しい仕事が出てきたときにその人員をどう配置転換するか、がポイントになるはず。ただ、配置転換のためには、リスキリングが必要であり、それがセットでなければ新たなスキルを得られないので、以下の文章にあるようなリストラにつながってしまうのではないか。
既得権益にすがるのは、そのようなリスキリングの仕組みが整っていないからなのではないか、と思ってしまう。国力を上げるには、この大きく変わる産業に対して、国民一人一人が対応していけるようにすることに、国として投資をしていくべきではないか。ハードと言われるようなものに投資するのではなく。
3)リスキリング
なんとなくであるが昔は会社に入れば、そのまま会社で学んでいくというOJTと言うかたちが通常であった。改めて会社以外で学ぶという形があまりなかったように思える。
ちょうどリスキリングについては、日経新聞でも以下のような内容を取り上げていた。まさにOff-JTの機会を増やすことで、DXに対応するような人材を増やし、DXに対応した後に増える仕事を対応できるようにすること、このような取り組みが国も交えて行っていく必要があるのでないか。
そのような取り組みがなく、企業のみで行うのであれば、どうしてもリストラが前提となってしまうと思われる。
是非とも前向きな形でのリスキリング、もっと国として方向性を示した上ででのリスキリングの方向性をセーフティーネット的に仕組みとして出していってもらいたいと思う。そうでなければ激変するカーボンニュートラルに対応した国民になれない。
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