国民を起点とした環境問題・脱炭素へできないか
ちょうど関西方面の出張があり、新幹線の清掃が終わるのを待っているときです。ぼーっと新幹線ホーム上のゴミ箱を見ていました。
するとスタバのカップなどの紙ゴミが普通のビニールなどと一緒に捨てられていて、ゴミ箱は分別されているんじゃないのかな、とよく見てみると、
・ペットボトル
・ビン・缶
・雑誌
・その他
という分類で、カップなどの紙ゴミもプラスチックごみもすべて「その他のごみ」の中に捨てていたようです。
1)ゴミ分別の効果って?
そもそもゴミ分別の効果って何なのか、とちょっと調べてみました。よくまとめてくれているサイトがあったのですが、例えば、プラスチックは分別されずに廃棄されることで、燃焼されてしまい、多くの二酸化炭素を排出してしまいます。それが再利用されることになれば、その分、二酸化炭素の排出量は減ることになります。しっかり分別をするだけで、年間約180万トン(66万トン×2.79トン=184.14万トン)もの二酸化炭素排出量を抑えることができます。
※このサイトは、清掃道具を販売しているテラモト社のサイトで、分別するためのゴミ箱を販売しているために、その一環でこのような情報を出しているのだと思います。
さらには、この分別されなかったプラスチックごみを燃焼するためにも化石燃料が使われているようです。ということは、その燃焼分も考えると先程の年間180万トンという数字以上の、二酸化炭素排出を抑えることができるということだと思います。
2)他のゴミはどのような効果が?
先ほどのサイトとは別に、北ガス社のサイトでは分別したゴミがどのように活用されるのかがよく整理されています。ただ先程のテラモト社のサイトのように仮に分別しなかった時に比べると、どのくらいの二酸化炭素の排出を抑えられているのかが数字で示されていると、そのインパクトがわかってよかったなと思います。
ただ今回たまたま観察をしたJR東海の分別では、以下の中では、
・アルミ缶
・スチール缶
・ガラス瓶
・ペットボトル
・古紙・雑誌
までがカバーされているということのようです。プラスチックと、あとは以下にはないけどカップなどの紙ゴミがあるだけでも、効果があるのだと思います。
そして最近は円安の影響で日本を訪れる外国の方が多いので、日本はより環境に優しい、そして気候変動・環境問題に積極的に取り組んでいるということのアピールにもなるのではないかと思いました。
3)国に頼っていても進まない・・・
今日9/15の日本経済新聞の朝刊には、「石炭4カ月ぶり高値圏 中国が調達拡大、渇水で火力依存 発電コストを押し上げ」という記事を見ました。中国は2060年までに二酸化炭素排出量をネットゼロにする方向ですすでいたのに、この動きです。結局は国民からの不満を爆発させないように国は動くしかない、ということだと思うのですが、やはり気候変動・脱炭素への対応は国がどんなに頑張っても、国民の意識を数段上げなければ行けないということの証左だと、この中国の逆行の動きで思いました。
4)国民を巻き込むには
今回たまたまぼーっとして気づいたのが、JR東海のゴミ分別についてでした。ただこれはたまたま私のアンテナが立っていたからです。
国民が環境問題、気候変動、脱炭素という問題に興味を持つためには、もっと国民に知識をつけて、国民参加型の仕組みが必要なのだと思いました。例えば、今回のケースで言えば、プラスチックごみ、紙ごみの分別もやった方がよいのではないか、とJR東海に提案する。JR東海がSDGsの活動などでそれを採用したら、その提案した人には何かインセンティブを得られるなど。。。
このあたりの仕組みはもっと考えないといけないと思いましたが、国民がまなぶ→活動する→企業や国を動かす、というサイクルが必要なのかな、と感じました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?