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暴走するプーチン。第三次世界大戦を避けるためにたいせつなこと。

まず戦争をしかけることはないだろう。そうタカをくくっていたが、事態は思わぬ方向へと進みはじめた。ロシアが西側諸国どころか世界を敵に回してまでウクライナを侵攻し続けたのだ。

世論は、極悪人プーチン。ロシアを即刻排除せよ、の大号令と共にロシアを国際社会から排除する動きが高まった。それでもプーチンは攻撃の手を緩めず、ウクライナの非武装中立化、NATOへの非加盟を求め、その条件を飲むなら攻撃を止めると言っている。

それに対し、元コメディアン出身のゼレンスキーは得意のトーク力を生かして、SNSを使い戦線最前線にとどまっている様子を自撮りし、世界へ流す。それによって小国ウクライナが大国ロシアの脅しにも負けず、女性も含めて市民は戦いのこぶしを下ろさないことへのエールを送る。

たしかに戦争はいけない。市民を巻き添えにする戦いは許されない。ロシアのやり方はぜったいに許されることではない。

しかしその一方で、違う観方もある。ロシアの経済を復興させ、強いロシアを狙うプーチンはそれなりの成果を出してきた。ロシア国民のために働いてきたのだ。

またウクライナの一部親ロシア派の州の独立を認め、ロシアに併合した。ウクライナ内の対立を機にロシア側につけたのだ。

ウクライナは西側と東側の門扉、最後の砦だ。第二次大戦以降何度もくり返されてきた紛争地だ。ユーゴスラビア、チェチェンときてだんだんと西側の影響が東側に及んできた。

面白くないのはプーチンだ。ウクライナ大統領となったゼレンスキーは、当初の人気が凋落したこともあって、対ロシア戦略を鮮明にした。ロシアにはぜったいに屈しないと言って小国が大国を挑発したのだ。

もちろん武力による制圧は悪いことだ。しかしウクライナ内の市民対立においても親ロシア市民の多い州で何人もの人が命を落としたのも事実だ。

だからこそ、西側からの情報だけでなく、隠れている情報、東側からの観方もしなければ問題は解決しない。なぜそこまでプーチンが冷徹に攻め入るのか。勝算はあるのか。なぜ西側諸国は間に割って入ろうとしないのか、などだ。

それには別の側面が出てくる。今回の戦争を持って利得がある人たちだ。武器を売って儲ける。核武装化、武力装備への世論誘導、憲法改正問題だ。

人々の怒りを煽り、流れに便乗して何かを売って行く。扇動されて動かないよう注意しなければならない。

調べて行くと、いろいろなできごとが浮かび上がってくる。2014年のクリミア併合以来、ウクライナがくすぶってきたことだ。かつて日本を尋ね、柔道の練習場を尋ね、柔らの精神からまだまだ自分は到達していないと謙虚に述べたプーチンはどこへ行ったのか。

それには彼の幼い頃からの貧しさを乗り越えてきた生き方がダブってくる。ようやくつかみかけた栄光、国の繁栄、それに対して息子がはむかってきたら? 息子と言えども戦いに臨まなければいけなくなる。

ゼレンスキーはたしかに英雄だ。しかし西側諸国の戦争回避へのシナリオを無視して早期のNATO併合、ウクライナ上空飛行停止を求め、ロシアをはじめ西側諸国に対しても義勇軍の派兵など過度な要求をしてくる。

これはとりもなおさず、一触即発の状態を作り出す。なぜならロシアの核ボタンへのスイッチを入れていく挑発行動にもなりかねないからだ。

人は時として正義のこぶしを振りかざし、ひとたび上げると下ろせなくなる。それと一緒で悪には悪の論理があり、悪側から観たら国を守る。中立国を立てて西側との砦にする。国民を守るといった正義があるのだ。

戦争はある意味で夫婦喧嘩と似ているところがある。暴力は悪い。許されるものではない。しかし暴力を振るう側に立ってみると、劣等感を刺激された、ないがしろにされた、挑発を受けたなど何らかの理由が隠れている。

そう考えて全体を俯瞰してみると、ウクライナの背中から意図を引いている人たちがいるとわかる。世界を牛耳る人たちが利権を守る構造となっているのだ。

それに対して異を唱えるプーチンは独自戦略で西側と対峙しつつ融和路線も維持してきた。しかしここにきて有事の事態となった背景には言うことを聴かない(西側に迎合し、ロシアを挑発する)ゼレンスキーにもその一因があると言えるのだ。

もちろんゼレンスキーはウクライナをはじめ、世の人々にとっても英雄だ。しかし英雄だからと言ってすべてが正義(正しい行い)とは言えない。

なぜなら正義・正論を振りかざし過ぎると、誰かを挑発することになるからだ。その証拠にロシアが本気だとわかりはじめると、世論のトーンが少し下がり、ウクライナ支持が少し落ちていることからわかる。

これはあまりにもウクライナ=ゼレンスキーの発言ばかりを取り入れ過ぎると、結果的にロシアを挑発することになり、第三次世界大戦へのはじまりを助長することになりかねないからだ。

第二次大戦もオーストリアの皇太子が暗殺されてはじまった。紛争地域においてどちらが正しいはない。怒りが怒りを呼び、正義のこぶしがふりかざされる。ウクライナという小国がこれだけ強気になれるのも、ウクライナ国民の士気だけでなく、西側諸国の強い後ろ盾、SNSという武器を最大限生かしているからだ。

そう考えると、片方だけを支持し、ロシアの非を全面的に否定する策は効かないことがわかる。いくら経済制裁しようが、金融封鎖しようが、プーチンは痛くもかゆくもない。それだけ今回の進行は威信(全プライド)をかけた狂気の戦いとも言えるからだ。

もしそうだとしたらいくら正論を言ったところで戦いを止めるはずがない。プーチンの求めるものは、ウクライナが挑発を止めること。非武装中立国となることだ。

そうだとしたら西側諸国はロシアが脅かされないことを理解する必要がある。ウクライナに武器を供与するのではなく、平和を維持することを約束するのだ。対話を促すというのは単に戦争を一時停止するのではない。プーチンが言うように「戦争は私も望んではいない。すべての利害関係をくみ取ること」だ。

人は時として別人格が出てくる。善人の顔の裏に悪人の顔。これまでさまざまな事件、トラブル、人間関係のもつれを解いてきたが、その多くは悪人と映っている相手の顔をひも解く作業からはじめた。そのときに幼い頃の原体験や受けた仕打ちが元となって止むに止まれず衝動的行動に走っているとわかった。

その原因を当人に伝えたとき、攻撃を受けていた当人は、当事者への深い慈しみの念になり、その波長が相手へと飛んでいき、暴力、暴言が止まった。直接的に否定し、抑止しようとするより影響力があった。

もし、いまの施策が通用しないのなら、何かがズレている。そのズレを矯正し、平和への道へとつなげていくのは私たちの手にある。

2020年からコロナ騒動は3年で収束するとかねてから訴えてきた。それは3年もすると自然免疫力が高まり、コロナウイルスの影響が弱くなると踏んでいたからだ。

しかしコロナ騒動は序章に過ぎない。その後に訪れる2022年は運命の分かれ道の年だ。私たちの選択ひとつで第三次世界大戦への火ぶたを切らずに済むからだ。

怒りにかまけてけしかけるか。紛争を遠目で観て、冷静な判断を下していくのか。あなたの選択が未来を変える、世界をつなぐ一手となる。

関連動画「プーチンはなぜ、暴走を止めないのか」

プーチン来日。安倍首相と談話。温泉につかって疲れを癒す
https://youtu.be/8lpChZI4rFE

プーチンにこういうことをできるのがトランプ
https://youtu.be/1_6dMpjXWMw



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