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琉球八社「沖宮」は、神様のテーマパーク

琉球八社巡り。

八社すべてを巡ることは、すでに諦めているけれど、琉球八社に興味を持つきっかけとなった「沖宮(おきのぐう)」へ行かずに、沖縄から旅立つことはできない。

沖宮のある奥武山公園は、とても広い。

案内板を確認して、沖宮を目指す。

3月の沖縄は、日によって暖かったり、肌寒くなったりする。沖宮に行った日は、晴天で暖かい日だった。参拝日和だ。

鳥居で一礼をして、進む。手水舎で、手を清める。

手水舎

琉球八社の沖宮について調べた時、海中から得た尋常ならざる古木を御霊木として祀っていると知った。沖宮では、その御霊木を御祭神としていると共に、奥武山天燈山も天受久女龍宮王御神(天照大御神)が鎮まる神地・聖地として沖縄随一の霊峯山と称えられ信仰されている。

那覇空港から、ゆいレールで移動する時に、何度も観ていた沖宮。それは、天燈山御嶽だった。

やっと来ることができた。

(1)本殿及び拝殿

まずは、本殿にお参りする。日頃の感謝をお伝えし、今後も沖縄との縁が繋がり続けますようにと祈願した。

事前に願い事は考えていなかったけれど、

これからも、沖縄との縁をつなぎたい。

それが私の願いであることが、なんだか嬉しかった。

参拝後は、いつも御神籤を引く。祈願したことへのお返事を頂いている気がするから。

御神籤は小吉。神の教には「笑う門には幸来る、ねてもさめてもにこにこと」と書かれている。笑顔を心がけます。

私が気になったのは「おもわぬ幸福ある様でも よく気をつけないと後で 損することあり」の部分。すぐに思い浮かんだのは、仕事のことだ。

私が4月から無職になることを知って、有難い事に、数名の方から仕事の打診を頂いた。迷った末にお断りした仕事もあるし、興味があると伝えてある仕事もある。

仕事を紹介してもらえる事は、思わぬ幸福だけど、よく気をつけなければならない。気が引き締まる思いだった。

曖昧な情報は確認する。なにより、私がどう生きると幸せなのかを考える。流れに委ねるのも大切だけど、まわりに流されないのも大切だ。仕事選びも、私の今後も、よく考えて決める。

「やりたい事じゃなくてもいい。
 心が震える体験をしたいんだ。

そんな事を書いていた彫刻家の方がいた。私も同じなのかもしれない。私にできるお役目(仕事)があるなら、それがやるべきことなのかな。

御神籤には、転居「よろし」の3文字。
無事に引越しが完了しますように。

(2)迷う

さて、次はどこへ行けばいいのか。
天燈山御嶽に行きたい。

でも、どこへ進めばいいのか分からない。

うろうろしてみるけれど、あちらこちらにいろんな場所があるし、完全に迷子。

御神籤を引いた場所に戻り、沖宮の方にどこへ進めばいいのかを尋ねる。そうすると、沖宮の地図を渡してくれた。ありがとうございます!

地図を見る。

沖宮には、八つの参拝箇所がある。
【沖宮】
①本殿及び拝殿
②住吉神社
③八坂神社
④祈祷殿
⑤天燈山御嶽
⑥水神
⑦弁財天
⑧権現堂

あの…。

参拝順路は分かったけれど、
次に進む入口が分からないんです(泣)。

地図を見ながら、またうろうろ。

水神さまに辿り着く。水神さまは、全8ヶ所のうち、6番目にお参りする場所。

2番目から5番目は、どこだ。

水神さまに「また来ます」とお伝えして、2番目の住吉神社を探す。

(3)天燈山を目指す

迷ったら、最初の場所に戻るのが一番良い。来た道を戻り、本殿へ。結論を言うと、本殿の右側に住吉神社への入口があり、本殿の左側に八坂神社と天燈山御嶽への入口があった。私が見つけられなかっただけで、案内表示もあった。

八坂神社、住吉神社、祈祷殿を巡り、いよいよ天燈山御嶽へ。天燈山御嶽からは、那覇の街と漫湖が見えて、眺めが良い。

天燈山御嶽には、天受久女龍宮王御神(天照大御神)の石碑だけでなく、他にも石碑が並んでいる。梵字の刻まれた古い石碑は、右の石碑には「空地水」の文字、右から二番目の石碑には年次と「南無阿弥陀仏」の文字などが確認されいて、沖縄で日本年号が記された石碑としては最古のものと判明しているそう。

沖宮HP「天燈山」より転載

天燈山御嶽にお参りした後は、その場で深呼吸をしてみたり、那覇の街や漫湖を眺めたり。土地の力を感じたいと思ったけれど、久高島に行った時のような閃きは訪れなかった。春の陽気もあって、とても穏やかな場所でした。

(4)沖宮は神様のテーマパーク

天燈山御嶽の周りには、参拝順路には記されていない神様たちも祀られていた。不動明王さまにもご挨拶。

天燈山御嶽から、本殿に戻り、弁財天と権現堂の順路へ進む。

弁財天さまの場所は、金色の鯉が泳いでいて、水も流れていて華やかな雰囲気。海外の観光客の方が写真を撮りたくなるのも分かる気がした。

権現堂はお寺の雰囲気。今回は立ち寄らずに、横を通り過ぎる。厳かな雰囲気と和太鼓の重低音が聞こえてきそうだった。

最後に、水神さまにご挨拶。無事に戻って参りました。

沖宮は、神様のテーマパークのようだった。沖宮だけで八つの神さまにご挨拶できる。いや、八つ以上だ。凄いね。

御霊木である尋常ならざる古木を見ることはできなかったけれど、念願の沖宮に参拝できて、またひとつ沖縄でやりたいことを達成できました。

★琉球八社について調べてみた。

★琉球八社「波上宮」に行ってみた。

★琉球八社「普天満宮」に行ってみた。

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