見出し画像

労働

給料は雇用主と労働者の気持ちで決まる

労働の価格

働いて得たお金のことを所得といいます。所得は、自分が企業や政府(公務員)に提供(取引に出すこと)できる労働(生産資源)の市場価値によって決まります。つまり、労働力とお金を企業と取引(交換)するんです。

例えば、1ヶ月に100万円を生み出すスキルを持っていたとしよう。

材料費が20万円で、施設維持費が10万円だとすると、利益は

100万円ー20万円(材料費)ー10万円(設備費)=70万円

この70万円が利益になるよね。この中から、雇用者と、被雇用者の給料を考えることになるよね。30万円としよう。

会社の利益が40万円、君への給料が30万円。インセンティブとしては悪くないよね!

ここで、この作業に2人のスタッフが必要になると、30万円を2人に分けたら60万円かかるよね。

70万円ー60万円=10万円

1人雇うよりも会社の収益は少なくなるよね。3人雇えば

70万円ー90万円=−20万円

これでは、会社は機能しなくなってしまうから、1人の給料を20万円に下げて2人だけ雇うことにしよう。

70万円ー40万円=30万円

これが、妥当な線かな?といった感じで、売り上げと運営費用など、バランスを考えて給料が設定されているんだよ。

バランスだけど、利益から単純に給料が設定されるわけじゃなくて、「労働力の価格」だから、労働力の需要と供給のバランスにも大きく影響を受けるんだ。

レジ打ちができる人の数と、ロケットエンジンの設計をできる人の数だと、ロケットエンジンを設計できる人の数の方が圧倒的に少ないよね。つまり希少性が高いってこと。希少性が高いと価値が上がる。商品も労働力も希少性が高いものが高く取引されるってこと。だから、人よりもちょっぴり好きなものや、得意なことを増やしていって、自分の希少性を高くすると魅力的な人になるんだね。

この話は、僕の好きな本にも説明されていて

100人に1人になれる事を増やしていくんだ。例えば、毎日勉強(自己投資)をする人が2人に1人だとしよう。毎月一冊の本を読む人が2人に1人、通学中に学習する人2人に1人。

1/2 × 1/2 × 1/2 = 1/8

さらに、クラスで学級委員に立候補する人8人に1人、家のお手伝いをしている人2人に1人だとするね。このすべてに当てはまるなら

1/2 × 1/2 × 1/2 × 1/8 × 1/2 = 1/128

100人に1人は、小さな積み重ねでなる事ができるんだ。自分が好きなこと、得意なことを大切にして、続けていくことは必ず君の力になる。どんなことでもいいんだよ。君だけの景色を大切にしてね。

大人になるにつれて、今までとは違う興味が生まれたり、ハマったりすると思う。そのときは、さらに分母を大きくするチャンスだよ。ジャンルの違う所で同じように1/128になる事ができれば

1/128 × 1/128 = 1/16384(計算できた?)

こんな風に、挑戦することは、自分の希少価値を上げることにもつながるし、新しい事に挑戦するのが楽しくワクワクするよ。

希少性を上げると労働力の価格を上げて
労働力の価格が上がると所得が上がる。

希少性は、訓練や、習慣で上げることができるから、毎日を、大切に過ごしてね。ワクワクする事、熱中する事を、大切に育てていってね。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?