『アルバイト』2020.1.5



価値は死んだ.
いつだってそうだ, 僕を置いて,
特別なんて,
嘘だ.
会いたいのは綺麗な手.
汚れる勇気のない掌,
傷だらけの腕までを撫でて.
貴方は泣くの_?.
嘘つきの目で,
薄れていく記憶. 衝動に壊されてゆく,
あの日の気持ち,
命が機械仕掛けに,
コンビニバイトのルーティンみたいだ.
空虚を溢しながらレジを閉めて,
自由な僕はこれから.
どんな嘘をつこうか_?.
貴方についていこうか?_ .
嘘つきの掌, キラキラ,
笑えるほど広く孤独なこの場所で,
僕は夢を語ったんだ.

「貴方と生きる未来を諦めるよ」

「貴方は綺麗だね」

「ありがとう」



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