散文詩『記憶のドラゴン』2019.9.30
サグラダファミリアは青銅色の板に閉じ込められた. 警告だ, (洗脳しよう). 錆びた鎧を着なければならない, 剣を持って.
閉じ込められた過去に魔物が潜んでいるとするなら(自己ではない), 分離された卑俗, 焔を吐く形相(既知は恐ろしく常).
猫の瞳を覗き込み, 行方不明の正体を炙り出せ. 削り取ってもいい (分離しなければ), さもなければ剣は, 緑青に解けるだろう.
死ぬというのは(ペプチド結合), ほぐれることだ. 魔物は何でも喰う, 例えば記憶を. かつて殺された勇者