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保育園でエンゲージメントを高める3つの方法

みなさん、こんにちは。

カタグルマの大嶽です。

昨日、今日と、

・経営会議
・某起業の主任クラスのミーティング
・海外の保育養成校とのアライアンス会議
・保育関係者間での事業アライアンス会議
・某大手企業の社長・役員との情報交換
・某外資コンサルタントとのミーティング

ということで、学びの多い2日間でした!

3つのテーマに対する質問

さて、前回は、離職防止は園マネジメント、園長マネジメントに起因するというお話をしました。

そして、

園マネジメント=園長マネジメント≒ エンゲージメント

であり、

その中で、保育園、幼稚園という世界では、

1.保育理念への共感
2.公平・公正
3.コミュニケーション

の3つが重要である、というお話もしました。

この3つが備わっていれば、度合いこそあれ、多少仕事が大変でも、多少賃金が低くても先生たちは頑張れるのです。

さて、まず皆さんにご質問したいと思います。

一つ目は、保育理念への共感について。

・保育理念は理解してますか?
・あなた自身が保育理念に共感してますか?
・その保育理念を伝え続けてますか?
・現場はその保育理念を理解してますか?
・現場はその保育理念に共感してますか?
・その理念は保育とつながってますか?
・その保育の実践、子どもの成長を共有し合ってますか?
・その子どもの成長を喜び合えてますか?

その上で、公平・公正について。

・公平・公正な制度はありますか?
・それに職員は納得理解してますか?
・園長に評価されることを納得してますか?
・職員のひいきや差別はしてませんか?
・園長が職員の悪口を他の職員に言ってませんか?


さらに、コミュニケーションについて。

・職員のことをどれくらい理解してますか?
・職員を見てますか?それぞれの今の気持ちを理解してますか?
・どんな人間関係になってるか理解してますか?
・その人間関係について、向き合ってますか?
・人間関係の課題を定義し、解決に動いてますか?
・それぞれのキャリアにおける悩みを理解してますか?
・体調を崩しそうな職員を把握してますか?
・感謝の気持ちを伝えること、褒めることを意識してますか?やってますか?

全て出来ていると答えられた方は本当に素晴らしい。
そんな園に園マネジメントやエンゲージメントの課題はありません。

しかし、そんな方はほとんどいないでしょう。

そして、この3つの課題は全て連動してます。 

マネジメントしやすい土台をつくる

この3つを通して生み出されるのは、

「信頼関係」

です。

もっと具体的に言えば、

1.あの園長は私を理解してくれてる
2.あの園長は尊敬できる
3.あの園長には私の本音が言える

この3つの感情を一人一人の職員が感じているかどうか、1人でも多くの職員が感じているかどうか、これがとにかく大切です。

この土台がないと、何をお願いしても、どんな評価をしても、どんなコミュニケーションを取っても変わらないのです。

反対に、この土台があれば、ちょっとしたお願いでも、人事評価制度を入れても、一時的に人間関係が悪化しても必ず良い方向に進みます。

具体的に何をすれば良いか?

それは先程の質問で出来てないことを実践してみてください。

それがある程度出来るようになった上で、本来は運営管理の仕組みを整えたり、業務ICTを導入したり、人材育成の仕組みを整えたりするものです。

その基盤がないのに、形だけ変えようとすると、ハレーション(他への悪影響)が起きて、ともすると人間関係の悪化、組織の崩壊、離職の増加に繋がるのです。

しっかり一人一人と向き合って話すこと。
一人一人を尊重すること。
感謝の思いを伝えること。
褒め合う文化をつくること。

結局のところ、園マネジメント、園長マネジメントはここから始まるのです。

面談(1on1)から始めてみる

それが出来ないのなら、簡単な面談(1on1)の場の設定から始めてみてはいかがでしょうか??

面談というのは、不思議な場です。

当初素直に話してくれなかった人でも、一瞬垣間見る根っこの部分が見えたりします。

それを見逃してはなりません。

そして、80%は相談や悩み、課題を聞く場所であり、こちらが伝える、説教する場ではありません。

保育園、幼稚園で行われている面談は聞いていると、

・年に1-2回の自己評価面談
・年に1回の退職意向面談

くらいしかない園が多いです。

これだけでは絶対ダメです!!!!

自己評価はあくまで評価面談であり、退職意向調査においては、ほぼ会社、園都合の面談です、、

大切なのは以下の4つを把握できる場を作ること。そんな面談をする必要があります。

1.コンディション
2.仕事内容
3.人間関係
4.キャリア

これらを把握して、初めてその職員の心理や感情を把握できることが出来るのです。

しかし、こんなことを言われる園長がいます。

「忙しくて面談の時間なんて取れません!」

例えば、20人スタッフがいるならば、仮に隔月で分けて一ヶ月10人、1人30分でも300分あれば良いわけです。1ヶ月のうちのたった5時間です。

1ヶ月160時間だとすればたったの3%です。

園長がこの3%の時間すら面談に当てられないのは、忙しさや仕事量の問題ではありません。間違いなく’マネジメント意識’の問題です。

時間が取れないのならば、自身の業務を棚卸しして、任せる業務、無くす業務を作り、時間を捻出してでも、確保するべきです。

それでも出来ないのならば、月に3時間でも良いです。1時間でも良いです。1人15分でも良いです。

工夫しながら進めてください。


もちろん、面談をやれば良いということではありません。

あくまでエンゲージメントを高める方法の一つですし、形だけ行ってもうまくいきません。

大切なのは、良い園にしたい、職員のことを大切にしたい、成長してほしい、喜び合える組織にしたい、そのような想いがあるかどうかです。


ではまた。



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