坂竹 央
「一葉知秋」すなわち僅かな兆候から世界の未来を読み取る経済コラムです。 最低でも週1回以上の頻度で更新していきます。 不安な時代の一助となることを願っております。
昼は働き夜は勉強する。 そんな真面目で当たり前の日常を時々語るマガジンです。
生活保護。それは地球の裏側の話でもなければメルヘンでもない。 これは6年にわたるケースワーカー業務を戦い抜いた一人の役人の物語。
独学の、独学による、独学のための講座。 横並びの教育に終止符を!
今、熊本が揺れています。 地震ではありません。アサリに関する産地偽装の事件です。 ・食卓を直撃する産地偽装 最近はスーパーに行くと大抵のものが揃っています。 ジャガイモ、ニンジン、お魚などなど。 便利な一方で「旬の食材」というものがよく分からなくなりがちです。 件のアサリの旬は、春と秋の2貝。あっ失礼。2回だそうです。それぞれ産卵の時期があり、産卵前の栄養がノっている時期が旬だということです。 子孫を残すための栄養を含んだアサリを旬の食材として嬉々として
地域住民に水不足を強いておきながら、人工雪を降らせて敢行された北京冬季オリンピック。 その裏で予断を許さないウクライナ情勢が続きます。 世間の耳目をオリンピックに集める中、しれっと当事国の2人が手を結んだというニュースが入りました。 このニュースで特筆すべきは「天然ガス」の取引です。 経済において一つの「武器」となりつつある天然ガスを取り巻く環境を本記事で少し整理してみましょう。 ・ロシアの「ガス外交」 ご存じのとおり、ウクライナに圧力をかけているロシアは天
1月31日は「愛妻の日」。 今日、妻に花を贈りました。 この話題で引っ張ってもいいのですが、お花の話をすると私は伊東市で出会った一人の偉人のことを想うのです。 その方は木下杢太郎(もくたろう)先生。 東京帝国大学医学大学(現在の東京大学医学部)を卒業し、皮膚科の専門医として明治時代に活躍しました。 しかし今では医者としての杢太郎ではなく芸術家、詩人、特に画家として伝わっています。 もともと杢太郎さんは芸術家としての道を歩もうとした方でした。 18歳のこ
バラガキ【茨搔き】[名・形動] イバラのように触れると怪我をするような乱暴な人物、あるいはイバラに進んで突っ込んでいくような向こう見ずな人物、などの意味で用いられた語。新撰組の副長、土方歳三の幼少期のあだ名としても知られる。 (実用日本語表現辞典より) ・・・ ・・・ 公務員に向いていないかもしれない。 そう感じたのは入庁後、3か月が経つ頃だったと思います。 何をするにも「確認」だとか「前例」だとか「規則」だとか「先輩に聞いて」など自分の判断や考えを差しはさ
北朝鮮がやかましい。 正直どうでもいい国ですし、朝鮮半島のことを話題にするほどこちとら暇じゃないのですが、最近のニュースを色々とつなげてみるとちょっと笑える事情が見えてきたので箸休めに記事にしてみます。 ・御用始めの経済ニュース もう記憶にない方が多いと思いますが、実は今年の1月4日に北朝鮮の工作員が日本企業を利用して本国に外貨をせっせと送金していたというニュースが流れました。 まぁ何を今更というようなニュースではありますが、その直後の1月5日に北朝鮮が久しぶりに
皆さんこんにちは。坂竹央です。 今日献血に行ってきました。 人生三合目ですし家族を守るために身体が資本となりますから、血液検査を兼ねて定期的に受診するようにしてます。 この前のような雪が降ると意図せず怪我する人もいるので、これも人助けです。 まだまだ3回目なのでベテラン勢に比べればひよっ子ですけども、献血終了後にいただいたパンフレットに目を引く記事がありました。 なんでも献血の回数が100回を超えると日本赤十字社から黄金色のガラス盃が贈られ、50万円以上の
ウクライナを取り巻く環境が風雲急を告げています。 イギリスやアメリカの駐ウクライナ大使館の職員たちに本国から自発的な出国を促しているようです。 またロシア軍もウクライナ国境に集結し圧力を加えています。 軍事的なことを述べるには知識が足りないため、ここは経済コラム「一葉」らしく経済の面から今回のウクライナ危機を分析してみたいと思います。 ・ウクライナの経済価値 尖閣諸島や竹島と違って、東欧のことはいまいちピンと来ない方が多いのではないかと思います。かく言う私もこ
皆さんこんにちは。坂竹央です。 実は私、特別区の福祉事務所で6年間勤務していました。 コロナによる自粛に次ぐ自粛。政府も国民もみんな知恵を絞り、忍耐に忍耐を重ねています。 そんな中、会社が潰れてしまったら当然に雇用が失われます。雇用が失われれば安定した収入を得ることが難しくなり、家計の見通しが立ちにくくなり家庭内に不和が走ります。 家庭の平和を一戸でも守るため、政府は身を削って企業に対し「持続化給付金」を支給したり、融資にかかる利子の支払いのモラトリアムを支援
皆さんこんにちは。坂竹央です。 トンガで起きた大規模な噴火において被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 トンガは2020年東京オリンピックの選手入場の際に、見事な肉体美を晒してトンガ国旗を持った旗手・ピッタ=タウトファさんで一躍注目を集めましたが、実は歴史的には我が国よりも先に憲法を導入し、現在も大枠はその憲法のまま国家運営がされている由緒ある立憲君主制の国家だそうです。 実は私の妻が小学校6年生の時にトンガにホームステイしたことがあり、ご飯も美味し
さる1月6日。わずか数時間で東京が白色に染まりました。 令和4年1月豪雪です。 ・毎年恒例の大雪 皆さんこんにちは。坂竹央です。 東京在住の人には記憶に新しい1月6日の大雪ですが、すっかり日常を取り戻し今や急増するコロナ感染者の数を追う日々です。 例年だとセンター試験の時や成人式の日に大雪が重なり、せっかくの勉強の成果や振袖が台無しになるので今年はそう言った意味ではラッキーだったのかなと思います。 んで、この大雪ですが「東京基準」で言っているだけで新潟などの日
・政策金利の利下げとは※今、中国に起きていることについては、私の経済コラム「一葉」の令和4年1月9日の記事『シン・恒大ショック』を先にお読みいただくと本記事の理解しやすくなると思います。 さて、恒大集団の債務処理に追われる中国本土ですが、昨年12月20日にその内情を伺えるニュースがありました。 中国の中央銀行である「中国人民銀行」が政策金利における1年物の金利を1年8か月ぶりに0.05%利下げしたというニュースです。 我が国の政策金利はご存じの通り「ゼロ金利」を通
中華人民共和国(以下「中国」)最大の不動産ディベロッパー会社。その名も「恒大集団」(英名:Evergrande Group)。 1996年に産声をあげたこの会社は、2009年に香港証券取引所にて上場し、同年10月には72億200万ドル(当時のレートで換算すると日本円にして約6,500億円)を記録。その後順調に規模を拡大するも、2020年9月、暗雲が立ち込めた。 債務不履行(デフォルト)危機である。 ・借金まみれのディベロッパーたち ついに我が経済コラム「一葉」も国外経
・クリスマスの悲報2021年12月のクリスマス。平和な日本にとある難民が発生した。 「マックポテト難民」である。 NHKでの速報のほか、イギリスBBCでも話題になったマック難民。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211221/k10013397451000.html https://www.bbc.com/japanese/59751594 主にアメリカからのジャガイモを輸入して調理していたマックポテトが供給不足に陥り、1週間
皆さまこんにちは。坂竹 央です。 正月ってなぜかクラシックとか教養番組とかヒーリング音楽とか聞きたくなるんですよね。 子どもの頃はエネルギーが有り余っていますから、お笑いとかアッコさんのパチンコのやつとかみて正月籠りのストレスを発散させていたんですけど、人生三合目ともなるとテレビを見ると疲れてしまうようになりました。 そんなこんなで久しぶりにエンヤを聴いていたら「冷静と情熱のあいだ」のテーマソングである「Wild Child」が流れてきました。 映画の内容は全然
皆さんこんにちは。坂竹 央です。 この度、駆け出しの経済学士として経済コラムマガジンを作成することといたしました。 その名も「一葉」です。 樋口一葉さんのことですか?いえいえ違います。 『淮南子』説山訓より以下のような教えがあります。 見一葉落 (一葉の落つるを見て) 而知歳之将暮(歳の将に暮れなんとするを知り) 睹瓶中之冰 (瓶中の氷を見て) 而知天下之寒(天下の寒きを知る) 以近論遠 (近きを以て遠きを論じるなり) つまり身近なところで起こる僅か
第1章 イントロダクション ・ごあいさつ 皆さん、あけましておめでとうございます! 今年からお世話になります。坂竹 央(ひろむ)です。よろしくお願いします。 さて武漢市を中心に発生したパンデミックが世界を覆ってもう丸2年経ってしまいました。 幸いなことに、あちこちで失業者や炊き出し待ちの人が溢れかえっている、というほど我が国の経済は悲観的な状況ではありません。 しかし、多くの企業、特に飲食店や娯楽施設はまだまだ先行き不安な状態が続いており、大学生の方はなかなか